2011年4月1日~

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「福祉行政の最新情報」の「見出し」一覧
2010年4月1日~2010年9月30日
2011年4月1日~
2010年10月1日~2011年3月31日
2010年1月1日~2010年3月31日
2009年8月1日~2009年12月31日
2009年4月1日~2009年7月31日
2009年1月1日~2009年3月31日
2008年11月1日~2008年12月31日
 2008年9月1日~2008年10月31日
2008年7月1日~2008年8月31日
2008年4月1日~2008年6月30日
2007年12月1日~2008年3月31日
2007年8月1日~2007年11月30日
2006年4月1日~2006年9月30日
2006年10月1日~2007年3月31日
2007年4月1日~2007年7月31日
福祉行政の最新情報(2006.4.1~)-2
日付 関係省庁等 項 目 ポイン
2/1 - 「番号だけの解答速報」は,時代遅れである →1月29日に,3福祉士の国家試験が終わった。
→「厚生労働省」,「社会福祉振興・試験センター」が,大学入試センター試験と同じように,試験の翌日に問題と正答を公表すれば,民間の「番号だけの解答速報」は不用になる,とやまだ塾は言い続けてきた。
→「番号だけの解答速報」を過去のものにしたいために,やまだ塾は,今回から「簡易解説付きの解答速報」を掲載した。来年以降,業者や専門学校などが,解説(根拠)を示さない番号だけの無責任な解答速報を出したりすると,物笑いになることを想像している。インターネット時代に即応して,質の高い解答速報を出すための競争をすべきだと思う。(筆者)
1/28 厚生労働省 ■「社会保障制度の基礎知識」を最終確認する
~1月29日の3福祉士国家試験に向けて~
<社会保障制度を取り巻く環境と現在の制度>
◎現在の社会保障制度の土台ができたのは1960年代以降,少子高齢化の進行や雇用基盤の変化,家族形態の変化など社会情勢の大きな変化が続いている。
日本の社会保障制度の特徴
各制度の概要
今後の急速な少子・高齢化の進行
諸外国の合計特殊出生率の推移
社会保障給付費の推移
社会保障制度の変遷
人口の推移
人口ピラミッドの変化
社会保障の給付と負担の現状


<社会保障制度の歴史>
「時代のニーズに対応した社会保障制度の発展を振り返る」(「2011年版厚生労働白書」第2章)

①国民皆保険・皆年金実現以前の社会保障制度
②国民皆保険・皆年金の実現
③制度の見直し期(昭和50年代~60年代)
④少子・高齢社会への対応
⑤経済構造改革と社会保障
⑥政権交代と社会保障

⑦参考文献(第2章)
・横山和彦『社会保障論』 有斐閣 1978年
・島崎謙治『日本の医療 制度と政策』 東大出版 2011年
・吉原健二『老人保健法の解説』 中央法規出版 1983年

→3福祉士の1月29日の試験に向けて,是非とも目を通してもらいたいと思ったので掲載した。
→試験本番に際しては,周囲に惑わされないこと(介護福祉士では約5割,社会福祉士では約7割,精神保健福祉士では約4割の受験者が不合格になる),6割取れば合格する試験であること,ケアレスミスはしないこと,を肝に銘じる。(筆者)
1/26 - 「3福祉士国家試験用の最終模擬問題(○×式)」を試してみませんか →1月28日から3福祉士国家試験が始まる。受験の直前対策の仕上げとして,一問一答式の最終模擬問題を掲載した。
→現在,第180回通常国会が開会され,「社会保障と税の一体改革」が中心的なテーマとなっている。この機会に,「福祉専門職」にも,「最終模擬問題」に挑戦していただきたいと思う。福祉分野の「専門職」として,相応しい知識レベルにあるかどうか。(筆者)
1/25 首相官邸 「第180回通常国会での野田首相の施政方針演説」(約39分)
~政府インターネットテレビにリンクしています~
・2012年1月24日に,第180回通常国会が召集され,衆院本会議で野田首相の施政方針演説が行われた。
・野田首相は,「『決められない政治』からの脱却を目指す」とし,消費税増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」を実現する覚悟をあらためて表明し,野党の協力を求めた。
・通常国会(憲法上は「常会」という)は,毎年1回召集されることが憲法上義務づけられている国会である(憲法第52条)。第180回通常国会(常会)の法定会期は2012年1/24~6/21(150日間)である。通例では,前半(1~3月)は,2012年度予算案が重要な議案となり,付随して税制改正も議案とされる。後半(4~6月)は,主に政府の政策法案が議案となる。

→野党への協力要請は重要であるが,違和感を持ったのは,自民党の福田元首相や麻生元首相の演説を引き合いに出したことである。当時の景気や落ち目の自民党に対する民主党の冷たい対応を思い起こすと,今更そんなことを持ち出したら逆効果になる,と考えるのが普通の人のセンスように思うが・・・。筆者は,野田政権の先行きの不透明感がさらに増した,と思う。(筆者)
1/24 厚生労働省 「インフルエンザ10の質問」(You Tube)
・インフルエンザの感染者数が急増している。2012年1月15日までの1週間で,全国にある約5千の医療機関から報告のあった患者数は1医療機関当たり7.33人で,前週の3.76人からほぼ倍増し,今後4週間以内に大きな流行が発生する「注意報」レベル(1医療機関当たり10人)を超える可能性があるとして,厚生労働省は注意を呼びかけている。
・都道府県別では,岐阜県(23.82),愛知県(22.63),三重県(21.92),高知県(19.52),福井県(16.38),香川県(15.86),愛媛県(15.00),岡山県(13.71)の順となっている。全ての都道府県で前週の定点当たり報告数よりも増加している。(「インフルエンザ流行レベルマップ」を参照)

→今週末(1月28日)から3福祉士国家試験が始まる。インフルエンザで受験ができなくなるのでは,悔いが残る。体調を整えるとともに,インフルエンザ予防を心がける。(筆者)
1/23 厚生労働省 「虐待防止専門官(1名)」が募集されている
<虐待防止専門官の募集(1名)>
・虐待防止専門官の業務 : 障害者虐待防止施策の企画・立案,2011年に制定された「障害者虐待防止法」の施行に向けた関係機関等への指導・助言を行う「任期付職員」(常勤の国家公務員)
・応募資格 : ①障害者支援に関する業務に15年以上の勤務経験を持つ日本国籍を有する者,②社会福祉士の資格を有する者,③障害者福祉施設等において,障害者の権利擁護・虐待防止について指導的立場で10年以上の勤務経験を有している者(通算可)
・応募期間 : 2012年1月19日~2月8日

→第177回通常国会において,2011年6月17日に,「障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(障害者虐待防止法)が成立し,2012年10月1日から施行される。経過や概要等は,以下の2011年6月29日の記事をご覧いただきたい。
→障害者に関連する法制の補足である。「障がい者制度改革」の一環として,第176回臨時国会において,「障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律」が,2010年12月3日に成立し,2012年4月1日から施行(一部は2011年10月1日施行)される。また,第177回通常国会において,2011年8月5日に,「改正障害者基本法」が公布・施行(一部は別途施行)された。なお,「障がい者制度改革推進会議」,「差別禁止部会」,「総合福祉部会」において,「障害者総合福祉法の制定(2012年の国会で新法案提出予定)」,「障害者差別禁止法の制定(2013年国会で新法案提出予定)」,「障害者自立支援法の廃止(総合福祉法に伴い廃止)」が検討されている。(筆者)


2011年6/29「障害者虐待防止法」が成立(第177回通常国会)6/15「2011年版 障害者白書」の記事を参照

「2011年度3福祉士国家試験受験対策(重要事項編~(7)176回・177回国会での法制定・改正」を参照
1/20 厚生労働省 厚生労働省が,「国民の皆様の声」を募集しているのを知ってますか?
<厚生労働省の説明文>
「よりよい厚生労働行政を行っていくために, 制度改善についてのご意見,不要だと思う制度・支出に対するご指摘,ホームページに関するご意見などをお寄せください。インターネットから送信いただけます。」

→国民の厚生労働行政への参加の場として,①「パブリックコメント(意見公募)」,②「国民の皆様の声」募集,③公聴会・意見交換会への参加,④「厚生労働行政モニター」,が設定されていることをインターネットが使える人でも知る人は少ない。ましてや,インターネットが使えない人たちには無縁のことである。このような偏った意見の聴取方法によっても,「国民の皆様の声」を募集したことになるのかどうか・・・。日本の厚生労働行政には,「福祉専門職」の積極的な参加が必要である。
→3福祉士国家試験受験者においても,「試験制度」ついて意見があれば言えばいい。行政の息のかかった教育機関や出版社は,利害や利権の関係から文句を言わないから,受験者のことは二の次にされてきた。やまだ塾では,解答速報を業者任せにせず,「大学入試センター」と同じように,翌日に問題と正答を公表すべきだと言い続けている。また,合否の発表時期は,一般人の感覚からは,遅すぎると言い続けている。現在の「社会福祉振興・試験センター」では改善のための能力が足りないのであれば,法的な整備をして,民間企業に業務移転させたらどうかと言い続けている。(筆者)


1/18「2012年度食品安全モニター」が募集されている,2011年12/20「2012年度の厚生労働行政モニター」が募集されている,の記事を参照
1/19 「絵に描いたような野田首相の変節」(You Tube) →「政治家が自説を変える(変節)」ことは常であり,いちいち取り上げることではないが,このYou Tube画像を見て,そのあざやかさに感心し,大笑いしたので紹介することにした。最近のお笑い芸人よりうんと面白い。なお,野田首相を批判するだけで,まったく存在感のない野党も似たり寄ったりで,「目くそ鼻くそを笑う」のことわざがズバリと当てはまる。
→1月24日に2012年第180回通常国会が召集される(会期は150日で,6月21日が会期末)。「社会保障・税一体改革」が焦点となる。1月6日に閣議報告された「社会保障・税一体改革素案」は,「中規模・高機能な社会保障」と「社会保障改革と財政健全化の同時達成」を目指しており,きちんと読めば,与野党間で議論ができる程度の内容になっている。目くそも鼻くそも,国民のために,議論を始める義務がある。(筆者)


1/15「野田改造内閣」の発足,1/5「野田首相の年頭記者会見,2011年12/31「社会保障・税一体改革素案」の記事を参照
1/18 厚生労働省 「社会的養護の現状について(2012年1月)」
~「第13回社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会」資料~
・2012年1月16日に,「第13回社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会」が開催された。なお,2011年7月11日には,児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会である「社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会」のとりまとめとして,「社会的養護の課題と将来像」が報告されている。
・なお,社会的養護とは,保護者のない児童や,保護者に監護させることが適当でない児童を,公的責任で社会的に養育し,保護するとともに,養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこととされ,社会的養護は,「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を理念として行われている,と厚生労働省は説明している。

→特に,社会福祉士国家試験受験者には,必ず目を通しておいてもらいたいために,最新資料を掲載した。(筆者)

2011年8/3(「児童虐待関係の最新の法律改正について」7/21「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第7次報告概要)および児童虐待相談対応件数等」7/12「改正民法」および「改正児童福祉法」が成立の記事を参照

「社会的擁護に関する法令・通知一覧」(厚生労働省)
1/17 内閣府 「2012年度食品安全モニター」が募集されている ・食品安全委員会は,食品安全基本法の制定により2003年7月に内閣府に設置され,7人の委員で構成し,12の専門調査会を持つ行政機関である。
・2012年1月16日に,内閣府食品安全委員会は,「2012年度食品安全モニターの募集について(お知らせ)」を公表した。

<2011年10月28日記事の再掲>
食品安全委員会委員長談話を信じるかどうかは,個人の自由である / 「放射性物質の食品健康影響評価について」

日本の法律では,線量限度(外部および内部被曝)として,職業人は50mSv/年・100mSv/5年間で,一般公衆は1mSv/年以下と定められている(この線量限度には,自然放射線による被曝と医療行為による被曝は含まれていない)。
→今回,食品から受ける被曝で,放射線による健康への影響が見い出されるのは「1人当たり生涯の累積線量でおおよそ100リシーベルト以上」との基準を示し,厚生労働省に答申した。今後,これに基づいて,厚生労働省は食品ごとに新たな基準を作成するとされている。また,外部被曝のことは知らん,ということらしい。
→9月7日の記事にも書いた「国民からの3,089通のパブリックコメント」を,無にするために,姑息にも時期をずらして所期の目的を達した,と筆者は受け止めている。小泉直子委員長の科学者としての見識を疑いたくなるのは,7月には100ミリシーベルト以下は土壌などから受ける外部被曝を含むと説明していたはずなのに,今回は食品のみの値だと説明していることである。筆者は,今回の事柄を,科学とは無縁の政治的な対応と受け止めた。厚生労働省は内部被曝を,文部科学省は外部被曝を検討しており,現在の日本政府内には,総合的に国民の被曝を検討をする組織がない。一体,この国はどうなっていくのだろうか。
→今朝の新聞に,「本当にうまい」という見出しで,福島県産の新米をほお張る大臣のアホみたいな写真が出ていた。(筆者)

→黙っていれば,やりたい放題になることは分かっている。国民の生活・健康が危険にさらされている状況において,福祉専門職として,何をしなければならないのかは,自身で考え,行動すべきである。(筆者)

2011年12/20(■「2012年度の厚生労働行政モニター」が募集されている,10/28(食品安全委員会委員長談話を信じるかどうかは,個人の自由である / 「放射性物質の食品健康影響評価について」の記事を参照

「内閣府食品安全委員会のHP」
1/16 経済産業省 「ソーシャルビジネス・ケースブック(震災復興版)」 ・2012年1月13日に,経済産業省は,東日本大震災の復興に貢献するソーシャルビジネス27事例を集めた「ソーシャルビジネス・ケースブック」を作成し,公表した。
・このケースブックでは,ソーシャルビジネス(SB)を,「町おこし,少子高齢化,環境,貧困問題といった社会的課題をビジネスとして事業性を確保しながら自ら解決しようとする活動」と定義している。

→これまで,このカテゴリーでも,ソーシャルビジネスを再三取り上げてきた。経済産業省は,1995年の阪神・淡路大震災は,ボランティア活動が定着するきっかけとなった「ボランティア元年」となったように,2011年の東日本大震災をソーシャルビジネスが定着するきっかけとなる「ソーシャルビジネス元年」になることを期待しているとしている。(筆者)

2011年3/8(「期待高まるソーシャルビジネス」)2/283月14日に「ソーシャルビジネス・メッセ2011」が開催される2010年7/19「市場を活用するソーシャルビジネス(社会性,事業性,革新性)の育成」(経済同友会)2009年2/19「ソーシャルビジネス55選」,1/15「特定非営利活動促進法(NPO法)のあらまし」(改訂版),2008年12/17拡大・創出が期待されるシルバーサービスの新市場の記事を参照
1/15 首相官邸 「野田改造内閣」の発足
~2012年1月13日野田首相記者会見~
・2012年1月13日に,野田改造内閣が発足し,閣僚名簿が公表された。野田改造内閣には,岡田副総理兼社会保障と税の一体改革担当大臣ら,5人の閣僚が新たに入閣した。

→野田改造内閣の初閣議で,野田首相から新任の岡田副総理に手渡された指示書には,社会保障と税の一体改革について,「自ら先頭に立って同改革の意義をわかりやすく丁寧に情報発信するように」と書かれていたと報道されている。改革の実現に向けて国民の理解を広げるための必要な人材への任用であることは理解できる。
→しかし,前原グループの小宮山厚生労働大臣を留任させたことには驚いた。留任に際して,野田首相から口頭で「社会保障改革を分かりやすく国民に広報すること」と「被災地も含めて雇用にしっかりと取り組むこと」の2点の指示があったとのことである。改めて,厚生労働大臣が,このような指示を受ければならないところに大きな問題が潜む。これまでの国会審議の場において,厚生労働行政に関する見識が疑問視されている人物だということは周知であろう。社会保障と税の一体改革について,国民への理解活動もさることながら,2012年の通常国会での国会答弁もまともにできるかどうかの心配もある。重要な局面を迎えているのに,留任させたことが,日本国民への障害とならないことを祈るばかりである。(筆者)
1/13 厚生労働省 「医療保護入院制度について」
~「第24回 新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」資料~
・2010年5月に,「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会報告書(~精神保健医療福祉の更なる改革に向けて~)」(2009年9月)等を受けて,今後の精神保健医療施策としての具体化を目指し,当事者・家族,医療関係者,地域での実践者,有識者から意見を聴取するため,「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」が設置された。同検討チームでは,第1ラウンドとして2010年5月~6月半ばにアウトリーチについて議論がされ,第2ラウンドとして2010年9月~2011年11月末に認知症患者と精神科医療について議論され, 2011年11月29日には,「認知症と精神科医療報告書」が公表されている。さらに,現在は第3ラウンドとして2010年10月から,保護者制度・入院制度について議論が行われている。
・医療保護入院は,入院を必要とする精神障害者で,自傷他害のおそれはないが,任意入院を行う状態にない者を対象として,本人の同意がなくても,精神保健指定医の診察及び保護者の同意があれば入院させることができる入院制度である。精神科病院入院者数は31.3万人で,その内訳は,①任意入院18.5万(約59%)人,②医療保護入院12.5万人(約40%),③措置入院1,800人(約0.6%)である。医療保護入院は,1999年を境に増加傾向に転じている。また,65歳以上の占める割合が年々増加し,現在では5割近くになっている。


→2011年度精神保健福祉士国家試験には,入院制度,特に「医療保護入院制度」の出題の可能性が高いと予想しているので,受験に役立つ最新資料を掲載した。事例にも目を通しておくことを勧める。(筆者)
1/12 - 「障害年金の制度をご存じですか?~がんや糖尿病,心疾患など内部疾患の方も対象です~」
<障害年金受給のポイント>
①公的年金には,病気やけがなどで障害が生じたときに支給される「障害年金」がある。
②障害年金は,がんや糖尿病など,病気で生活や仕事が制限されるようになった場合にも支給対象となる。
③障害年金が支給されるのは,保険料の納付要件などの支給要件を満たしている者である。
④加入していた年金制度や障害の程度,配偶者・子どもの有無などによって,支給される障害年金の種類や支給額が異なる。
⑤厚生年金保険や共済年金に加入していた者で障害の程度が1級・2級の場合は,障害厚生年金または障害共済年金と併せて障害基礎年金も受けられる。
⑥障害年金を受け取るためには,年金の請求手続きが必要である。

「障害年金」(日本年金機構)
「日本の年金制度のあらまし」
1/10 - 2011年の「Nature's 10」に選ばれた児玉東大教授が「国会の原発事故調査委員会」の参与に起用されるらしい ・政府から独立して国会が設置した「東京電力福島第一原発事故調査委員会」(委員長:黒川清氏)が,放射線物質の除染をめぐり政府や国会議員の対応を批判してきた小島東大教授を参与に起用することを検討していると報道されている。
・なお,左記の通り,児玉東大教授は,2011年12月22日付のイギリス科学誌「ネイチャー」で,「365 days: Nature's 10」(今年の10人)に選ばれている。
<2011年8月2日記事の再掲>
「児玉龍彦東大教授が国会で国会議員を叱責した」(You Tube)
~7月27日の衆議院厚生労働委員会において~

→2011年7月27日の衆議院厚生労働委員会において,児玉龍彦東京大学先端科学技術研究センター教授(東京大学アイソトープ総合センター長)は,「放射線の健康へ​の影響」に関して,参考人として陳述された。氏は,内部被曝の専門家であり,現在除染活動を行われているとのことである。内部被曝から子どもを守ろうとする責任感と使命感が伝わり,心を打たれた。
→「7万人が自宅を離れてさまよっている時に,国会は一体何をやっているのですか」という氏の叱責で,恥を知った国会議員がいてくれることを心から願っている。また,東京都はもちろん,静岡まで「安全ではない」という指摘がされているが,日本のマスメディアは,ほとんどが肝心の部分を無視して,都合のいい事柄だけを面白おかしく取り上げて報道しているように思える。一方,連日,必要以上に,異常とも思えるほど執着して中国高速鉄道事故を,批判的に取り上げている日本のマスメディアの姿勢に,放射能汚染問題や原発問題から日本国民の目をそらせようとする意図を,筆者は感じる。うそつきの古川佐賀県知事(自民,民主,公明推薦)や国会で泣き出した情緒不安定の海江田経済産業大臣を,行政のトップとして容認していていいものかという指摘も含まれている。
→関連情報である。1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故のその後を追い,2003年に米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「チェルノブイリ・ハート」(マリアン・デレオ監督,ウクライナ・アメリカ合作)が,2011年8月13日(土)に劇場公開される。
→ついでに,どうでもいい話題であるが,事故後に福島県飯館村で,「避難の必要はない」と講演し,最近ではセシウムが検出された汚染牛肉問題に関しても,「セシウムは筋肉にたまる。だが,危険という証拠はない」とおっしゃる長崎大学の山下センセイは,7月15日に福島県立医大の副学長に就任されたらしい。「えらくなる人はやっぱり違う」と感心した。(筆者)

→当然のことだと思うが,「2011年12月のネイチャー誌での選出」がなければ,参与として名前が挙がってきたかどうか・・・。(筆者)
1/6 厚生労働省 「はたちの献血キャンペーン」(1/1~2/29)
・厚生労働省の主催で,1月~2月の2か月間,「はたちの献血」キャンペーンが実施される(都道府県,日本赤十字社共催)。
・2012年の標語:「献血で つなげる命 はたちの力」

「血液事業の現状」(厚生労働省)
1/5 首相官邸 「野田首相の年頭記者会見 ・野田首相は,2012年1月4日に,年頭の記者会見を行い,消費税増税を含む社会保障と税の一体改革についての政府・与党の素案を1月6日までに決定し,来週早々に与野党協議を呼びかける方針を表明した。

→質疑では,トップバッターの日経新聞記者からの「消費税増税法案はこれから野党の協力を得て成立させるのは難しいと思うが・・・」との質問に,高校の世界史で習ったというイギリスのチャーチル元首相の言葉を引用して"Never, never, never, never give up."と場違いな回答をしたのには驚いた。2番目の江川昭子氏に対し「高校の後輩ですね」と公式の場で個人情報に触れたのにはびっくりしたと同時に,野田首相のコミュニケーションの取り方が見えたような気がした。出身高校への思い入れが余程強いこともわかった。Liveで観ていて,寒気がした。(筆者)
1/4 総務省 「辰年生まれ」と「新成人」の人口推計(2012年1月1日現在)
<ポイント>
(1)「辰年生まれ」の人口 : 1,022万人
①男性は496万人,女性は526万人
②1952年生まれと1976年生まれが最も多い
③総人口に占める割合は8.0%で,十二支の中では10番目

(2)「新成人」の人口 : 122万人
①男性は62万人,女性は60万人
②新成人人口は減少を続け,記録をとり始めて最多であった1970年(246万人)の半数を初めて下回る

→2011年は,「バブル崩壊」から20年であり,「東日本大震災」,「福島第一原発事故」の年であった。その年を経て「新成人」になった122万人である。考えてみれば,彼らは,バブル崩壊後の右肩下がりの経済の中で,全人的な「生きる力」の育成にはまったく結びつかなかった「ゆとり教育」を受けて育ち,ITを主要なツールとしてきてコミュニケーション能力が未熟なまま,厳しい就職難に直面している,バブルの恩恵を受けたことのある者からすると,誠に気の毒な環境に置かれ続けてきた「草食的な人たち」である。行政には,「成人」が半減しているのだから,せめて「的確な就職支援策」を求めたいが,厚生労働省のやるような小手先の施策では,どうにもならない。(筆者)
1/3 厚生労働省 「2011年 人口動態統計の年間推計」
<ポイント>
①出生数 : 105万7000人と推計(1947年の統計開始以来最少)
②死亡数 : 126万1000人と推計(過去最多)
③自然増減数 : △20万4000人と推計(戦後最大の減少幅)
④婚姻件数 : 67万組と推計(過去最少)
⑤離婚件数 : 23万5000 組と推計

→死亡数は,東日本大震災の影響もあって126万1千人と過去最多に拡大し,日本在住の日本人の人口は,20万4千人減少した。人口の高齢化で今後も,自然減の拡大が続くと予測され,本格的な「人口減少社会」が到来したと見られている。また,2011年の合計特殊出生率は,2010年(1.39)と同程度となると想定されている。
→現在の日本政府は,「高齢化」と「人口減少」の来るべき将来に向けての十分な対策をとらず,手をこまねいているだけである。日本は,歴史上3度(縄文時代後期,鎌倉時代,江戸中期・後期)の人口減少社会を経験しているといわれている。日本には,歴史的事実をろくに研究もせずに,簡単に「未曾有」とぬかす使えない学者がごろごろいることを,昨年の東日本大震災で知った。「人口減少」についても,歴史に学ぶ努力が足りていないのではないかと不安に思う。(筆者)

2011年12/5「第14回出生動向基本調査」の記事を参照
1/1 - “Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.” →インド独立の指導者,マハトマ・ガンジー(1869-1948)の言葉として,一般に,「明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。」と訳されている。筆者には到底理解が及ばないけれど,心が揺さぶられる言葉である。
→福島第一原発事故に際して,引用されることが多かったマハトマ・ガンジーの言葉に,「7つの社会的罪(Seven Social Sins)」がある。①理念なき政治(Politics without Principles),②労働なき富(Wealth without work),③良心なき快楽(Pleasure without conscience),④人格なき知識(Knowledge without character),⑤道徳なき商業(Commerce without morality),⑥人間性なき科学(Science without humanity),⑦献身なき崇拝(Worship without sacrifice)である。福島第一原発事故を引き起こした「大罪」に対する責任は,「一匹」たりとも逃すことなく,徹底的に追求し続けなければならない。(筆者)
12/31 厚生労働省 「社会保障・税一体改革素案」
~「社会保障・税一体改革関係5大臣会合」資料~
・民主党政策調査会役員会と政府税制調査会(会長:安住財務大臣)が12月30日,党税調などが12月29日にまとめた税部分の原案をそれぞれ了承した後,安住淳財務相や小宮山洋子厚生労働大臣ら関係5閣僚が会議を開き,12月20日に決定した社会保障改革部分の原案と併せ,一体改革の素案が固められた。
・野田首相は,12月30日の記者会見で,「大変大きな前進だったと思います」と述べ,「消費税について2014 年4月に8%,2015年10月に10%へと,段階的に地方分を合わせた税率の引上げを行う」(p27)とした「社会保障・税一体改革素案(案)」を,2012年1月の第1週に開催される「政府・与党社会保障改革本部」(本部長:野田首相)で「社会保障と税の一体改革大綱素案」として正式決定した後,野党に協議を呼び掛け,「社会保障と税の一体改革大綱」をまとめるとしている。
・大綱をもとに,2011年度中に,消費税法の改正法案など引き上げに必要な法案を,2012年通常国会に提出するとみられている。

→今回の素案は,野田首相が,12月5日の「政府・与党社会保障改革本部」において,社会保障と税の一体改革について,「不退転の決意で臨む」と述べ,消費税の税率や引き上げ時期をできるだけ具体的に記した政府・与党の素案を年内をめどに取りまとめるよう指示していたことによるものである。もともと,民主党のマニフェストに記載されていない消費税増税を「不退転の決意で臨む」と言うこと自体,奇妙なことである。すでに,「野党は協議に応じない構え」だと報道されている。(筆者)
12/30 首相官邸 「日本再生の基本戦略(~危機の克服とフロンティアへの挑戦~)」を閣議決定(概要 / 本文

・政府は,12月24日に,中長期的な政策指針である「日本再生の基本戦略」を閣議決定した。震災・原発事故からの復活に加え,経済・社会・国際の3つの「フロンティア」について,当面の重点施策などを提示した。2011年度から2020年度までの平均の経済成長率について,名目3%程度,実質2%程度を努力目標に掲げている。

→「日本再生の基本戦略」は,「国家戦略会議」において,前菅内閣の新成長戦略実現会議のもとで検討されてきた「新成長戦略」を改定した中長期的な政策指針である。基本的には,菅前政権の方向性を踏襲した内容となっている。法律によって裏付けられた機関ではなく,閣議決定に基づく機関として運営する「国家戦略会議」に作らせたら,このようなものになることは分かりきっていた。
→今後,2012年6月を目途に策定される「日本再生戦略」に向けて,施策を具体化していくとされている。(筆者)
12/29 厚生労働省 「2012年度 厚生労働省予算案の主要事項」 ・政府は,12月24日に,2012年度政府予算案(90兆3,339億円)を閣議決定した。一般会計の総額は90兆3,339億円で,「新たなフロンティア及び新成長戦略」「教育・雇用などの人材育成」などわが国の再生に向け効果の高い4分野に予算を重点的に配分している。
・また,同日,厚生労働省は,2012年度厚生労働省予算案の概要を公表した。

項目 予算額
【1】一般会計 ・26兆6,873億円(前年度比7.9%減)
①社会保障関係費分 ・26兆2152億円(前年度比8.1%減)
②医療・介護関係の主要施策 (1)診療報酬改定:+0.004%(10兆1,962億円)
(2)介護報酬改定:1.2%(2兆4,033億円)
(3)地域医療支援センターの拡充:7.3億円
(4)在宅医療・介護の推進:35億円
(5)地域ケアの多職種協働等の推進:7.7億円
(6)難病患者の生活支援等の推進(特定疾患治療研究事業):350億円
(7)ライフ・イノベーションの一体的な推進:127億円
③子どものための手当制度 ・地方負担分(2,803億円)を含め2兆2,857億円
④生活保護 ・国の負担分として過去最高の2兆7,924億円
【2】東日本大震災復興特別会計 ・1,276億円(厚労省計上分283億円,復興庁計上分993億円)

→「【1】一般会計」の26兆6,873億円は,前年度比2兆2,765億円の減額(7.9%減)とされているが,基礎年金国庫負担割合を1/2に維持するための財源として一般会計に計上されない「交付国債」の2兆4,879億円を充てているため,差し引きすると,実質は2,114億円の増額というカラクリになっているらしい。
→そのため,「①社会保障関係費分」も,26兆2152億円(前年度比2兆3,001億円の減額,8.1%減)となっているが,基礎年金部分を除く予算は対前年度比で0.4%拡大しており,実質では過去最大だった2011年度(28兆7,079億円)を上回っている。なお,内訳は,年金8兆1,037億円(同22.0%減),医療10兆2,442億円(同3.2%増),介護2兆3392億円(同6.1%増)となっている。(筆者)


12/22「2012年度 診療報酬・介護報酬改定」の記事を参照

「2012年度 予算政府案」(90兆3,339億円)
12/28 厚生労働省 「身近な地域の中で子ども・子育てを支援する児童委員・主任児童委員」 <児童委員に関する3福祉士国家試験の過去問>
・以下の設問の正誤を答えよ。
①児童相談所長は,その管轄区域内の児童委員の中から主任児童委員を指名することができる。
②主任児童委員の指名は,市町村の業務である。
③地域福祉計画の策定に当たっては,地域住民,学識経験者,保健・福祉・医療関係者,民生委員・児童委員,市町村職員等が参加する策定組織を設置することが挙げられている。
④民生委員・児童委員の相談・支援件数を,高齢者・子ども・障害者・その他の4分野に分けると,最も多いのは子どもに関することである。
⑤主任児童委員は,児童福祉サービスを提供する者の連絡調整,他の児童委員に対する助言,指導を行う専門委員で,民生委員推薦会が児童委員経験者の中から推薦し,それに基づき都道府県知事が指名した者がその任に就くことができる。
⑥児童委員は,地域住民の実情把握と記録,相談・援助,児童健全育成の地域活動,連絡通報,児童虐待への取組みなどの活動を行う。

→上記は,「やまだ塾模擬問題(①~⑦)」でも掲載している。この段階で,この程度の問題の解答に確信が持てないようでは,「かなりマズイ状況」にある。受験日までのあと1か月の頑張り次第になるが,挽回できる可能性はゼロではない。やまだ塾の模擬問題は,やりこなせば合格ラインまで届いたというこれまでの実績を基に作成している。中途半端にやるなら,やらない方がいい。
→さらに,明日からは「直前対策」を開始し,仕上げる。(筆者)
12/27 内閣府 「国民生活に関する世論調査(2011年10月調査)」
・今回の「国民生活に関する世論調査」は,2011年10月13日~11月6日に,全国の20歳以上の男女1万人を対象として,面接方式で調査し,6,212人から回答を得たものである。
・調査項目は,「現在の生活について」,「今後の生活について」,「生き方・考え方について」,「政府に対する要望について」である。
・「政府に対する要望」(複数回答)の結果は,「医療・年金等の社会保障の整備」(67.1%),「景気対策」(66.3),「高齢社会対策」(52.4%),「東日本大震災からの復興」(51.0%),「雇用・労働問題への対応」(49.4%),「東電福島第1原発事故の収束」(46.8%)の順であった。

→福祉専門職として,調査項目に自ら回答し,今回の調査結果と照らし合わせてみることを勧めたい。(筆者)
12/26 厚生労働省 「介護マークの普及について」(事務連絡 / マーク ・2011年12月13日に,厚生労働省は,静岡県が作成した「介護マーク」の周知を図るよう,都道府県にあてて事務連絡を行った。
・「介護マーク」は,介護する人が周囲から誤解や偏見を受けることがないように,静岡県で考案されたもので,静岡県内では2011年4月から配付を開始していた。具体的には,①介護していることを周囲にさりげなく知ってもらいたいとき,②駅やサービスエリアなどのトイレで付き添うとき,③男性介護者が女性用下着を購入するとき,④病院で診察室に入る際,一見介助が不要に見えるのに2人で入室するとき,などが想定され,首から下げたり,必要なときに提示したりして使用する。
・今回の事務連絡は,「介護マーク」の普及を目指す静岡県から提出されていた要望書に対して,厚生労働省が応えたものである。

→静岡県の「介護マーク」については,今年のはじめにNHKのテレビニュースなどが,認知症者の介護のこととして取り上げ,話題になっていた。一つの県の取組みが国を動かし,広く全国に普及させた。静岡県長寿政策局・課の柔軟な姿勢と職員の方々の努力から生み出された「大きな成果」であると思う。(筆者)
12/22 厚生労働省 「2012年度 診療報酬・介護報酬改定」 ・医療機関に支払われる「診療報酬」は2年に1度,介護事業者に支払われる「介護報酬」は3年に1度改定されるが,2012年度は6年に1度の同時改定となる。
①2012年度診療報酬の改定:0.004%引き上げ(医師の人件費などの本体部分を1.379%引き上げ,薬価部分を1.375%引き下げ)→約5,500億円の増額
②2012年度介護報酬の改定:1.2%引き上げ→職員1人当たりに月額1万5千円程度を支給する2009年度からの「処遇改善交付金」を廃止


→何のことはない。医療報酬・介護報酬の引き上げとは,医療機関などの収入の増加と,国民の保険料・税負担や患者の窓口負担の増加を意味する。
→民主党政権における介護職員の処遇改善施策を振り返れば,2009年衆院選の民主党マニフェストでは「介護労働者の賃金を月額4万円引き上げる」と掲げられていたが,政権交代直後には,長妻元厚生労働大臣は,自民党政権末期の付け焼刃の「処遇改善交付金制度」をそのまま継承して2009年度から実施し,2012年以降も継続して実施することを明言した。しかし,今回の2012年度介護報酬改定では,2012年度から「処遇交付金制度」を廃止して,代わりに介護報酬を1.2 %上乗せすることで対応するということらしいが,4万円はおろか1万5千円の確保も極めて怪しい。事ここに至っては,小宮山厚生労働大臣は,『民主党マニフェストの「4万円アップ」を「4万円ギブアップ」に改めます』と正直に言った方がいいと思うけれど。(筆者)
12/21 厚生労働省 「2011年度の第14回ケアマネ試験の合格率など」
~合格率は過去最低の15.3%~
・2011年10月23日に実施された2011年度の「第14回介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は,15.3%であった。1998年度の試験開始以降で最も低かった2010年度の20.51%を下回り,2年連続で過去最低となった。
・2011年度の受験者数は14万5,529人(前年度比5570人増)で,合格者数は2万2,329人(同6,374人減)で,累計合格者数は54万5,801人となった。
・合格者の職種別では,介護福祉士の66.9%(合格者数は1万4,1930人)が最多で,その他,「相談援助業務従事者・介護等業務従事者」11.7%(同2,611人),社会福祉士10.9%(同2,425人),「看護師,准看護師」が8.4%(同1,884人),理学療法士が2.3%(同510人)等であった。
<2011年10月25日記事の再掲(抜粋)>
「社会保障・税の一体改革成案」における「医療・介護制度改革」を理解しているか?
→蛇足である。10月23日に,「第14回ケアマネ試験」があった。2011年10月の試験でありながら,2001年・2004年・2007年という古い調査・統計資料が使われていたり,平成17年・2005年と年号の不統一があったり,と誰も試験問題全体の調整をとっていないことや,寄せ集めの問題であることがバレバレであった。また,ケアマネに医療知識の向上を求めることは理解できるが,本年の試験のレベルが適正であったかどうか,疑問を持った。ケアマネ試験の作成は,「社会福祉振興・試験センター」が行っている。筆者は,これまでにも「試験委員」を公表すべきであると言ってきた。ケアマネの質」を問う前に,「ケアマネ試験の質」が問われなければならない。(筆者)


→「平均点付近に多くの受験者が集中し,合格基準に達した受験者が少なかった。試験を難しくしたわけではない」というのが厚生労働省担当者の見解だと報道されていた。外注先に丸投げして,統一性に欠ける問題で試験しておいて,「よく言うよ」,というのが筆者の率直な感想である。
「地域包括ケア研究会報告書」において,①「現状では,アセスメントやケアカンファレンスが十分に行われておらず,介護支援専門員によるケアマネジメントが十分に効果を発揮していないのではないかとの指摘がある。利用者や家族の意向を尊重するだけでなく,自立支援に向けた目標指向型のケアプランを作成できるようにすべきではないか」(p.24),②「地域包括ケアを支える各人材の役割(イメージ)」に,介護支援専門員が明記されていない」(p.35),③「介護支援専門員1人当たりの利用者数は大幅に減少しており,現段階では,介護支援専門員は不足していないと思われる」(p.48)という記述の背景には,合格者の約7割が介護福祉士という実態が存在していると思う。すなわち,介護保険制度創設時の「介護支援専門員への期待や位置づけ」が変質してしまったということである(もともとの制度設計がいい加減であったことによる当然の帰結であることは言うまでもないが)。なお,2011年度試験合格者のうち,医師・歯科医師が0.8%,薬剤師が0.8%,保健師・助産師・看護師・准看護師が10%であった。常に,専門職としての自分の置かれている状況を正確に把握しておく必要がある。(筆者)


「介護支援専門員実務研修受講試験について」
→■「介護保険におけるケアマネジメント」 (2011年9月5日会議資料)

12/20 厚生労働省 「2012年度の厚生労働行政モニター」が募集されている
<厚生労働省の広報文>
・厚生労働省では,子育て支援や医療体制の整備,生活習慣病対策,年金、働く人のための環境整備,雇用対策など,国民生活に密着した施策を幅広く担当しています。こうした施策について,広く国民の皆様からご意見をうかがい,今後の行政運営の参考にさせていただくための2012年度「厚生労働行政モニター」を募集します。モニターに関心のある方は,下の募集要領をご覧の上,2012年1月13日(金)までにご応募ください。
公募資格 : 20歳(2012年4月1日現在)以上の日本国民

→福祉専門職として,「決められているといえども決める」という気持ちを持ち続けたいと思う。可能性があるのに,投げてしまうのはもったいない。あきらめたときに,すべてが終わる。(筆者)
12/19 厚生労働省 ■「自殺予防対策に関する報告書・ガイドライン一覧」 <自殺予防対策に関する報告書・ガイドライン一覧表>
作成 項目
2010年
9月
①「過量服薬への取り組み(薬物治療のみに頼らない診療体制の構築に向けて)」(概要 / 本文
・自殺・うつ病等プロジェクトチームとりまとめ
2010年
5月
②「誰もが安心して生きられる,温かい社会づくりを目指して」(概要 / 本文 / 鳥瞰図
・自殺・うつ病等プロジェクトチームとりまとめ
2010年
2月
③「地域における自殺対策プログラム」(本文 / 事例
・各地域において自殺防止対策をより効果的に推進するためのプログラム集(地方行政機関向け)
2009年
12月
④「精神科救急医療ガイドライン(自殺未遂者対応)」(本文
・精神科救急医療機関で従事する医師,看護師,コメディカルスタッフのためのガイドライン
2009年
3月
⑤「自殺未遂者ケアガイドライン(自殺未遂患者への対応)」(本文
・救急外来(ER)・救急科・救命救急センターのスタッフ向け
2009年
1月
⑥「自死遺族を支えるために(相談担当者のための指針)」(本文
・基本的な知識や行動指針
・保健所および精神保健福祉センター職員,市町村の行政関係職員,支援グループの運営者,学校・職域・地域における支援活動の担当者(教員,職場の健康管理者,民生委員・児童委員等),医療従事者(医師,看護師,ソーシャルワーカー,臨床心理技術者等),法律専門家(弁護士・司法書士),その他自殺者親族等と接する機会のある者(警察,消防,宗教関係者,葬祭業者等)向け
2009年
1月
⑦「自殺に傾いた人を支えるために(相談担当者のための指針)」(本文
・基本的な知識や行動指針
・保健所および精神保健福祉センター職員,市町村の行政関係職員,民生委員・児童委員,その他地域において自殺問題に取り組む者向け
2008年
3月
⑧「自殺未遂者・自殺者親族等のケアに関する検討会報告書」(本文
・自殺未遂者・自殺者親族等のケアに関するガイドライン作成のための指針

8/31「自殺予防週間(9月10日~9月16日)」,6/14「2011年版 自殺対策白書」の記事を参照

(自殺者数)
2011年(月別)の自殺者数 
2010年の自殺者数

(自殺対策のウェブサイト)
「自殺予防対策」(厚生労働省)
「いのち支える 自殺対策」(内閣府)
12/16 首相官邸 12月9日に臨時国会が終わってから,『国会議員こそ,まずは隗より始めよ』と言い出した野田首相 →野田首相には,『先ず隗より始めよ』ということわざは馴染まないように思う。『六日の菖蒲十日の菊』の方が似つかわしい,は言い過ぎか。(筆者)
12/15 厚生労働省 「2010年度 高齢者虐待防止法に基づく対応状況等に関する調査結果」
・2010年度に,65歳以上の高齢者に家族や親族による虐待について,市町村などが相談・通報を受け付けた件数は2万5,315件(前年度比8.2%増)で,このうち虐待と判断された件数は1万6,668件(同6.7%増)で,いずれも4年連続で過去最多を更新した。また,介護施設で働く従事者らによる利用者への虐待も,相談・通報件数は506件(同24%増)で,このうち虐待と判断された件数は,これまでで最も多い96件(同26.3%増)を記録した。

→2011年の第177回通常国会において,2011年6月17日に「障害者虐待防止法」が成立し,2012年10月1日に施行されることになった。これで,高齢者虐待防止法,児童虐待防止法,DV防止法を合わせると4つの虐待防止法ができたことになる。しかし,立派な理念を掲げた虐待防止法をいくら作っても,それぞれに的確な運用が伴っていなければ,「被虐待者・児」をより多く救うことにはつながらない。
→「高齢者虐待の調査結果」は,3福祉士国家試験では,頻出である。ただし,次回の国家試験では,「2009年度分」が対象になると想定している。(筆者)


8/3(「児童虐待関係の最新の法律改正について」),7/21「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第7次報告概要)および児童虐待相談対応件数等」7/12「改正民法」および「改正児童福祉法」が成立,6/29「障害者虐待防止法」が成立2012年10月1日から施行)の記事を参照
12/14 厚生労働省 「生活保護制度に関する国と地方の協議に係る中間とりまとめ」 ・2011年12月12日に開催された「第2回生活保護制度に関する国と地方の協議」において,「中間とりまとめ」が検討され,同日公表された。

→今,なぜ「生活保護制度」を見直さなければならないのかという問いに対して,「現在,雇用保険や年金などの社会保障は十分にその役割を果たせず,生活保護制度が「たったひとつのセーフティネット」となってしまっている」という回答が理解しやすい。
2011年度厚生労働省予算額の生活保護に係る国庫負担は,何と「2兆5,676億円」である。闇の部分が多すぎて,辟易するが,多くの日本国民は,無駄や不正の見逃しなどによる不公平を何とかしてもらいたいと思っている。(筆者)
12/13 警察庁 「少年からのシグナル(2011年版)」
<目次とポイント>
(1)少年非行と犯罪被害の情勢
①少年の非行
⇒少年は成人の5倍で,深夜はいかいと喫煙で約9割
②少年による街頭犯罪と初発型非行
⇒街頭犯罪の約6割が少年で,刑法犯少年総数の約7割が初発型非行(万引き,オートバイ盗,自転車盗,占有離脱物横領)
③少年の薬物乱用
⇒裾野がさらに広がる懸念
④少年の犯罪被害
⇒認知件数は25万6,215件
⑤児童虐待
⇒検挙件数・検挙人員・被害児童数は過去最多
⑥少年の福祉を害する犯罪
⇒7千人を超え,右肩上がり
⑦児童買春・児童ポルノ
⇒児童ポルノの送致人員は過去最多
⑧少年を取り巻く有害環境
⇒コミュニティサイトによる児童被害が急増

(2)少年非行を防止し,犯罪被害から守る取組
①警察の体制及び関係機関との連携
⇒少年サポートセンター,少年サポートチーム,警察と学校等との連携,スクールサポーター,少年警察・学生ボランティア
②警察における主な取組⇒少年相談,街頭補導,継続補導,社会参加・体験活動等の機会確保,被害少年への支援等
③少年事件手続きの流れ
④都道府県別の少年相談窓口

→警察庁は,毎年,「少年からのシグナル」を発行している。左記資料の「コラム:少年非行の原因・背景」(p.2)をご覧いただきたい。この分析・認識に対して,福祉専門職として,どう評価しますか?筆者には,「今,少年が何を考え行動しようとしているのか,わからなくなってしまった大人の見解」のように思えてならない。
→社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験者には,特に,上記「③少年事件手続きの流れ」(p.9・10)の知識は重要である。(筆者)
12/12 厚生労働省 「マイコプラズマ肺炎に関するQ&A」
マイコプラズマ肺炎とは
①定義:
・Mycoplasma pneumoniaeの感染によって発症する肺炎である。
②臨床的特徴:
・好発年齢は,6~12歳の小児であり,小児では発生頻度の高い感染症の一つである。
・潜伏期は2~3週間とされ,飛沫で感染する。
・異型肺炎像を呈することが多い。
・頑固な咳嗽と発熱を主症状に発病し,中耳炎,胸膜炎,心筋炎,髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。

2011年の感染状況
・2011年6月下旬から過去に例のない高水準で流行が続いており,11月中旬までの累計患者数は1万2,675人に上るとされている。
・2011年11月14~20日の受診患者数は,1定点医療機関当たり1.26人で,調査を開始した1999年以降,過去最多である。

→現在,マイコプラズマ肺炎に対する予防接種はなく,学校保健安全法で出席停止が定められた疾患でもない。今後もマイコプラズマ肺炎の患者数が増加することが推測されている。左記のQ&Aでは,「2011年は夏頃から患者数の増加が報告されていますが,増加した理由はよくわかっていません。」といつになく明確すぎる回答なので,反って「ほんまかいな」と疑いたくなってくる。(筆者)
12/9 厚生労働省 「社会福祉施設における労働災害防止のために~腰痛対策・4S活動・KY活動~」 ・労働災害による死傷者数は,全産業では減少傾向にあるが,社会福祉施設では年々増加しており,2010年に被災した死傷者(休業4日以上)は5,533人である。事故の類型では,「動作の反動・無理な動作」(35%)と「転倒」(29%)で6割以上を占めている。
<行政からの呼びかけ文>
・労働災害防止は事業者の責務です。
・社会福祉施設の安全衛生水準の向上と労働災害防止のために,次のことをぜひ行ってください。
(1)腰痛対策:「動作の反動・無理な動作」など災害防止に有効
(2)4S活動:「転倒」「転落」災害防止に有効
(3)危険予知(KY)活動:不安全行動による災害防止に有効

→防げることで,体を壊してはもったいない。(筆者)

12/1「2010年社会福祉施設等調査結果の概況」,7/25「2011年度全国労働衛生週間(10/1~10/7)の実施について」,5/27「労災保険給付の請求(申請)」の記事を参照

「安全衛生関係リーフレット等一覧」
「腰痛の労災認定」
12/8 厚生労働省 「地域保健と社会福祉等の主な関連施策(イメージ図)」
~「第6回地域保健対策検討会」資料~

<社会理論と社会システム>
問題 社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。

①社会関係資本が豊かになると,経済活動は活発になるが,人々の政治的関与は停滞するので,市民参加の促進には役立たない。
②経済資本,文化資本,象徴資本とともに,社会関係資本も社会階級上の位置を特徴づけるという考え方があり,それらが権力への接近や出世の可能性を左右する。
③社会関係資本は,社会的共同消費手段を構成する公共財であり,不況期には景気対策として用いられてきた。
④社会関係資本は,人々に等しく分配される社会的資源であり,社会的不平等を緩和するので,格差社会の是正に必要である。
⑤社会関係資本には,異なる集団間での効用を高める結束型と,同一集団内の効用を高める橋渡し型があるが,結束型は他の集団に対して排他的に作用することがある。


正答:②
・2011年12月5日に,「第6回地域保健対策検討会」が開催された。
・地域保健対策の推進は,地域保健法及び第4条に基づく「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」に規定されているが,2008年の毒入り餃子事件や2009年の新型インフルエンザ対策等の健康危機管理事案を受けて,地域住民の健康の保持及び増進並びに地域住民が安心して暮らせる地域保健の確保を図る検討を行うために2010年7月22日に,「地域保健対策検討会」が設置された。

→2011年2月3日に,第3回検討会が5か月ぶりに開かれ,新たな論点として,「市町村の保健福祉サービスにおけるソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の活用」が加えられた。当時,スピードが遅いことと,「何を今更」という感想を持った覚えがある。その後,東日本大震災をはさみ,2011年12月5日に,第6回検討会が開かれ,「関連施策の連携に当たって、行政は地域のソーシャル・キャピタルの利活用を一層図るべきではないか」という論点案が提示されている。
→関連事項であるが,第23回社会福祉士国家試験で,左記の通り「ソーシャル・キャピタル」が出題されている。次回試験にも,再度,出題される可能性があるので理解をしておく必要がある。(筆者)
12/7 総務省統計局 ■「2011年発行の総合統計書」を活用する <最新の総合統計書一覧>
項目 内容
日本統計年鑑 日本の姿がここに
・日本の国土,人口,経済,社会,文化などの広範な分野にわたる基本的な統計データを,網羅的かつ体系的に収録
・原則として,2010年6月30日までに入手した原資料により編集
日本の統計 日本の実情はどうなっているのか
・日本の国土,人口,経済,社会,文化などの広範な分野に関して,基本的な統計を選んで手軽に利用しやすい形に編集
・原則として,2010年11月30日までに入手した原資料により編集
世界の統計 世界の実情はどうなっているのか
・世界各国の人口,経済,社会,文化などの実情や世界における日本の位置付けを知るために参考となる様々な統計を,簡潔に編集
・原則として,2010年12月末日までに入手した原資料により編集
PSI(ポケット統計情報月報) 日本の最新動向を一目で
・日本の人口,経済,社会等の最新の動向を把握できるよう,基本的な統計データをコンパクトに編集
PSI(ポケット統計情報年報) 日本の動向を年ベースで
日本の人口,経済,社会等の水準・構造等に関する基本的な統計データをコンパクトに編集
Statistical Handbook of Japan (SHJ) 日本の実情を英語で
・統計を通じて日本の最近の実情を分かりやすく紹介した英文の刊行物
・原則として,2011年6月末までに入手した原資料により編集(毎年8月~9月に発行)
日本の長期統計系列 日本の明治からの姿がここに
・日本の国土,人口,経済,社会,文化等広範な分野にわたる統計の中から,主要なものを収集・整理し,明治初期からの長期にわたる時系列データを総合的,体系的に収録

→「総合統計書」を,聞いたことも,見たこともない人が多いと思うが,知っていると便利である。(筆者)

「総務省統計局ホームページ」
12/6 内閣府 「幸福度に関する研究会報告―幸福度指標試案」 ・「新成長戦略」(2010年6月18日閣議決定)に盛り込まれた新しい成長及び幸福度に関する調査研究を推進するため,2010年12月22日に,有識者からなる「幸福度に関する研究会」が設置され,2011年12月5日に報告書(試案)が提出された。また,同日,その試案を,「幸福度に関するアジア太平洋コンファレンス」(内閣府,経済協力開発機構などが主催で東京で開催)において,古川経済財政担当相が発表した。
・試案は,心の幸福感を基本として「経済社会状況」「心身の健康」「(家族や社会との)関係性」の3つを指標の大枠として設定し,貧困率や育児休暇の取得率のほか,政府への信頼感、放射線量などへの不安といった主観的な項目も採用し,指標は132に上っている。

→「国民の幸福度」を社会政策に活用する海外の取組としては,ブータン王国の「国民総幸福(GNH)」,フランスの「スティグリッツ委員会報告(2009年)」などが有名である。また,2011年5月24日に,OECD(経済協力開発機構)が,伝統的な国内総生産(GDP)とは異なる尺度で暮らしを比較する「より良い暮らし指標(ユア・ベター・ライフ・インデックス)」を初めて発表し,日本は「物的生活条件」の指標では,加盟34か国の中で上位か中位であるが,「生活の質」の項目では下位もあるという結果を出している。
→2011年11月には,科学的で信頼性のある研究であるのかどうかは知らないが,どこかの大学の研究結果として,日本で一番幸せな都道府県は「福井県」であるということを,何の疑念もなくマスメディアが取り上げていた。筆者は,「幸福や幸福度」などは,どんなレベルの者でも,もっともらしいことが言える,と思っただけである。
→試案といっても,どうせ,いつものように,日本の英知を集めたようなものではなく,「幸福度に関する研究会構成員」は意見を言った程度で,基本的には事務局の担当者が作ったものじゃないかと勘ぐっている。
→筆者は,東日本大震災および福島第一原発事故以降の日本において,「幸福度」の指標の設定やその測定をすることは無意味であると思っている。むしろ,今こそ,「不幸度」の指標の設定とその測定をすることによって,人類のためになる情報が提供できるし,日本の将来への希望が見出せるのではないかと考えている.。(筆者)

8/10(「2010年度国民生活選好度調査結果(国民の幸福感の現状など)」)の記事を参照
12/5 国立社会保障・人口問題研究所 「第14回出生動向基本調査」 ・国立社会保障・人口問題研究所は,11月25日に,若者の結婚離れ傾向を調査した「第14回出生動向基本調査」を公表した。この調査は,5年ごとに行われ,将来にわたる人口動向把握に必要な基礎資料を得ることを目的として,「出産力調査」として1940年から開始されたもので,第14回は18歳以上35歳未満の未婚男女を中心に集計・分析されている。有効回答数は10,581件である。
・「結婚したい」と答えた男性は86.3%,女性は89.4%で,若干の減少傾向にある。「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は9.4%,女性は6.8%で,どちらも増加傾向にあり,男性では1987年の第9回調査時点よりほぼ倍増となっている。また,「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と答えた男性は60.4%,女性は54.1%で,過半数を割った1990年代からは回復の傾向にある。
・「結婚生活について利点がある」と答えた男性は62.4%,女性は75.1%で,「現在の独身生活に利点がある」と答えた男性は81.0%,女性は87.6%になり,特に独身女性の9割近くが,現在の独身生活のほうが結婚生活よりもメリットが大きいと答えている。
・交際相手のいない男性は61.4%,女性は49.5%となり,顕著な増加傾向にある。

→2008年の世界各国の婚外子の割合は,スウェーデン54.7%,フランス52.6%,イギリス43.7%,アメリカ40.6%,ドイツ32.1%であるが,日本は何と2.1%である。「日本では,結婚しなければ子どもを生まない,生めない,生ませない」という国民感情や文化の存在を知っていることを前提にして,今回の調査結果をどう思うのかを,現在の少子化対策に深く関わっておられる「大物政治家」の小宮山サンと蓮舫サンにご意見をお伺いしたいものである。まさか,離婚は2回まではできるので,どんどん結婚したり,離婚したりしなさいとか,事実婚を増やしましょうとかはおっしゃらないとは思うが・・・。(筆者)
12/2 国民生活センター 急増するスマートフォンのトラブル(報告書)」 ・報告書によれば,スマートフォンに関する2011年度の相談件数は,1,789 件(2011年10月31日までの登録分)で,2010年度の542件から3倍以上の相談が人国民生活センターに寄せられたとのことである。そこで,相談事例をもとに問題点等を整理し,今後の被害の未然防止・拡大防止のため情報提供するとされている。
相談内容の主な類型
①修理に出しても不具合が続く
②すぐに電池がなくなる
③メールやインターネットをあまり利用していないのに,パケット料金が上限額になる
④通信制限があり動画が見られない

<国民生活センターからのアドバイス>

①テレビコマーシャルなどの広告のイメージだけで判断せず,機能の特徴を十分ふまえて自分の利用目的にあった商品選択をしてほしい
②不具合がおきた場合には,どのようなときに症状がおこったのかを確認しておく
③アプリケーションソフトの内容をよく理解しないまま、むやみにダウンロードしないこと
④海外に持っていく場合には,必ず日本国内で事前に設定方法や課金の方法を確認しておくこと
⑤トラブルにあったら,最寄りの消費生活センターに相談をしてほしい

→スマートフォンを,従来の携帯電話の延長線上で利用されてトラブルが生じているとされている。通信機能を備えた新しい特性を持ったPCだという説明が不足しているように思う。サービスの提供者側の情報量が利用者のそれと比べて大きいという,いわゆる「情報の非対称性」の問題が生じている。
→福祉サービスにおいても言えることであるが,利用者が適切なサービスを選択するためには,常に利用者が提供者と対等になる情報提供システムの構築が必要である。それを積極的に推進しなければならないのは,「行政」ですよ。(筆者)
12/1 厚生労働省 「2010年社会福祉施設等調査結果の概況」 ・厚生労働省は11月30日,2010年社会福祉施設等調査結果の概況を発表した。10年10月1日時点の全国の社会福祉施設等は5万343か所,定員は274万7,387人,在所者は265万3,865人となっている。在所者数を定員で割った在所率は98.2%で,施設種類別では「保育所」101.2%,「有料老人ホーム」82.6%となっている。
・調査票の配布・回収は,2008年調査までは,社会福祉施設等については都道府県・指定都市・中核市が実施し,障害福祉サービス事業所及び相談支援事業所については厚生労働省から郵送で実施していた。しかし,2009年調査よりすべての調査票を厚生労働省が委託した民間事業者からの郵送に変更されている。

→本調査は,厚生労働行政の推進のために重要な基礎資料を得る調査である。このような位置づけの調査では,全数把握,すなわち回収率は100%でなければ意味がない。しかるに,2010年調査でも,回収率が82.9%(31,847か所の障害福祉サービス等事業),91.0%(555か所の精神障害者社会復帰施設)など,100%から大きく欠けるものが多数含まれている。
→厚生労働省は,「2008年度以前において,都道府県等が配付・回収を行っていた調査票につきましては、おおむね100%近い回収率を達成しておりましたが,2009年度からは直接郵送方式ということで回収率はいずれも低下いたしております」とトンチンカンな説明をしている(2011年5月19日第9回社会福祉施設等調査,介護サービス施設・事業所調査及び就労条件総合調査の評価に関する検討会議事録)。2009年度から外注業者に丸投げにして,精度の低い調査結果を公表し続けている。了解できない。(筆者)
11/30 厚生労働省 「2009年度の後期高齢者医療費(老人医療費)の特性」 ・高齢者医療費の対象は,当初は70歳以上の高齢者と65歳以上の「寝たきり老人」であったが,2003年以降は,対象年齢が75歳に達するまで,1歳ずつ毎年引き上げられ,2007年以降は,75歳以上の後期高齢者と65歳以上の特定の障害者だけとなった。

→ボタンを掛け違えた老人医療施策のスタート地点を振り返る。1972年暮れの総選挙で日本共産党が野党第2党になって「老人医療費の無料化」を主張し,高度成長に浮かれた社会のムードを背景にして,1973年に自民党の田中内閣が「老人医療費の無料化」を実現した。1973年には4289億円であった老人医療費は,1974年には55%増加し,無料化政策が続いた10年間でついには8倍の3.3兆円まで激増した。
→筆者は,1人当たり老人医療費が現役世代と比較して著しく高くなっている主たる要因は,受診率の高さだと考えている。また,受診率が高い理由としては,「モラルハザードによるロスの多い医療需要の増大である」という意見に賛同している。
→必要とする高齢者には,必要な医療が届けられなければならないが,同時に,ロスやモラルハザードを生む安易な負担軽減は避けなければならない。(筆者)


「2009年度医療費の動向」
「2009年度医療費の地域差(医療費マップ)」
「後期高齢者医療制度の現状について」
11/29 厚生労働省 「社会保障改革の各分野の検討状況」 ・「社会保障・税一体改革成案」(2011年6月30日)における「社会保障・税一体改革成案に盛り込まれた主な検討事項」および「社会保障・税一体改革の当面の作業スケジュールについて」(2011年8月12日)を踏まえ,小宮山厚生労働大臣を本部長とする「労働省社会保障改革推進本部」が設置された。2011年10月7日から検討が始まり,2011年11月25日には第4回が開催された。「推進本部では,今後,改革のビジョンや全体像をお示しするなど,社会保障制度がより安心できる姿に生まれ変わることをわかりやすくお伝えしていきます」と厚生労働省では説明している。
・厚生労働省が,現在進めている「社会保障改革の各分野の検討項目」を一覧にすると,以下の通りになる。
検討項目 検討内容 検討会議体 所管
部署
①子ども・子育て新システム 子ども・子育て新システムの全体像,具体的な制度設計(すべての子ども・子育て家庭への支援の仕組み,幼保一体化,子ども・子育て会議,費用負担など) ・子ども・子育て新システム検討会議作業グループ ・雇用均等・児童家庭局
②子どもに対する新手当制度 2012年度以降の子どもに対する手当制度の具体的な制度設計(制度内容,費用負担など) ・子どもに対する手当制度に関する厚生労働大臣・地方6団体意見交換会 ・雇用均等・児童家庭局
③医療提供体制の見直し 病院・病床機能の分化・強化,在宅医療の推進、医師の確保、チーム医療の推進,臨床研究の推進 等 ・社会保障審議会医療部会
・チーム医療推進会議
・医政局
④医療保険制度改革・診療報酬改定 高度・長期医療への対応と給付の重点化(高額療養費の見直しと受診時定額負担の導入),市町村国保の財政基盤の安定化・強化・広域化,高齢者医療の見直し,診療報酬改定 ・医療保険部会
・中医協
・保険局
⑤介護保険制度改革 (1)処遇改善のための財源確保策を含む制度見直しに関する論点の検討
・介護納付金の総報酬割導入
・給付の重点化
・1号保険料の低所得者保険料軽減強化
(2)介護報酬改定
・社会保障審議会介護保険部会
・介護給付費分科会
・老健局
⑥現行の年金制度の改善 基礎年金国庫負担1/2の確保,最低保障機能の強化,高所得者の年金給付の見直し,第3号被保険者制度の見直し,在職老齢年金の見直し,マクロ経済スライド,支給開始年齢引き上げ等 ・社会保障審議会年金部会 ・年金局
⑦短時間労働者に対する厚生年金・健康保険の適用拡大 短時間労働者に対する厚生年金・健康保険の具体的な適用の在り方等 ・社会保障審議会短時間労働者への社会保険適用等に関する特別部会 ・保険局
・年金局
⑧就労促進 (1)年齢にかかわりなく働き続けることができる社会づくり等(希望者全員の65歳までの雇用確保策等)
(2)雇用の安定や処遇の改善に向けた非正規雇用に関する総合的ビジョン
(3)雇用保険・求職者支援制度の財源
・労働政策審議会 雇用対策基本問題部会
・労働政策審議会 雇用保険部会
・非正規雇用のビジョンに関する懇談会
・職業安定局
⑨ディーセントワークの実現 (1)有期契約労働者の雇用の安定や処遇の改善に向けた法制度の整備の検討
(2)長時間労働抑制やメンタルヘルス対策による労働者の健康・安全の確保
・労働政策審議会労働条件分科会
・労働政策審議会安全衛生分科会
・労働基準局
⑩今後のパートタイム労働対策 今後のパートタイム労働対策 ・労働政策審議会雇用均等分科会 ・雇用均等・児童家庭局
⑪生活保護制度の見直し及び生活保護基準の検証 (1)生活保護制度の見直し
・生活保護受給者の就労・自立支援
・医療扶助や住宅扶助の適正化
・保護費の適正支給の確保
・第2のセーフティネットと生活保護の関係等
(2)基準の検証
生活保護基準について,5年に1度実施される全国消費実態調査のデータ等を用いて,現在の生活扶助基準額が一般の低所得世帯の消費実態と適切に均衡が図られているかなど,専門的かつ客観的に評価・検証を行う
・社会保障審議会生活保護基準部会
・生活保護制度に関する国と地方の協議事務会合
・社会・援護局
⑫障害者施策 総合的な障害者施策の充実(制度の谷間のない支援,地域移行・地域 生活の支援) ・障がい者制度改革推進会議総合福祉部会 ・社会・援護局障害保健福祉部
⑬難病対策 難病対策について,医療費助成や研究事業の在り方,福祉,就労・雇用支援施策等,制度横断的な検討を行う ・厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会 ・健 康 局

→厚生労働省は,社会保障と税の一体改革について,改革案作りを進めており,12月上旬には中間的な取りまとめが行われるのではないかと報道されている。どうせ,きちんとしたビジョンや全体像は示されずに,年金引き下げや医療費の負担増などの国民に負担が増える施策にかかわるものが提出されるのではないかとみられている。(筆者)
11/28 厚生労働省 「2009年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況(確報値)」
~特定健康診査の実施率は41・3%~
・2008年度から,40歳から74歳までの被保険者と被扶養者を対象に,内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目した「健康診査・保健指導」を実施することが,医療保険者に対し義務づけられた。
・日本人の死亡原因に占める生活習慣病の割合は約6割であり(2005年の生活習慣病に係る医療費は,国民医療費(約33兆円)の約1/3(10.7兆円)),生活習慣病の中でも特に,動脈硬化が原因となる病気が増加している現状を受けて,メタボリックシンドロームに焦点をあてて生活習慣病のリスクを回避することによって,将来的な生活習慣病による医療費負担を軽減することを目的とした制度・事業である。

→健康診断・保健指導は,「高齢者医療確保法」に基づくもので,一般的に「メタボ健診」と言われている。この制度・事業の評価は,「健診受診率」「保健指導実施率」「メタボリックシンドローム該当者および予備軍の減少率」の3つが指標とされている。2009年度の結果は,実施率は41.3%(2012年の全国目標は70%),保健指導実施率は12.3%(同45%),メタボリックシンドロームの該当者と予備群の減少率は4.7%(同10%),と低率であった。確か,厚生労働省は,医療費適正化の政策目標として,2015年度には生活習慣病有病者・予備群を25%減少するとしていたと思うが,こんなことで達成できるのだろうか。(筆者)
11/25 - ■「障害者雇用にかかわる最新資料」
(12月1日追記)
<「第1回障害者雇用促進制度における障害者の範囲等の在り方に関する研究会」資料より(2011年11月21日開催)>
障害者雇用促進法
障害者の雇用状況
 ⇒「2011年障害者雇用状況」集計結果」
(2011年11月25日)
障害種別にみた障害者雇用支援施策の適用範囲
障害者雇用促進法における障害者の範囲,雇用義務の対象
2011年の「改正障害者基本法」(抄)
【参考資料】
障害者制度改革の推進体制
「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」(2010年6月29日閣議決定)
障害者手帳制度
障害者雇用促進法以外の法律における障害者の定義


<「第1回地域の就労支援の在り方に関する研究会」資料より(2011年11月29日開催)>
障害者雇用の現状
「重点施策実施5か年計画」の進捗状況
各就労支援機関における障害者の就労支援
雇用,福祉,教育等の連携による就労支援の取組と課題
障害特性に応じた雇用支援施策
障害者職業能力開発施策の概要
障害者福祉施設における就労支援の概要
【参考資料】
特別支援教育の概要
「福祉,教育等との連携による障害者の就労支援の推進に関する研究会報告書」(概要)(2007年8月)

<「第1回労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会」資料より(2011年11月30日開催)>
最近の障害者雇用の現状と課題
【参考資料】
障害者権利条約

<障害者雇用の政府広報>
「改正障害者雇用促進法」が2009年4月から段階的に施行されています」

→3福祉士国家試験受験者には,有用な資料となるので掲載した。現段階で,障害者雇用の現状について,完全な知識としておくことを勧める。(筆者)
11/24 内閣府 「厚生労働省(社会保障)の提言型政策仕分け結果」(その① / その②

(11月29日追記)
「提案型政策仕分けの結果(主な方向」
・厚生労働省(社会保障)の提言型政策仕分けが,2011年11月22日および23日に実施された。
<「社会保障」の提言型政策仕分け詳細と結果速報>
(1)11月22日分
医療サービスの機能強化と効率化・重点化
・勤務医と開業医,診療科目ごとにリスクや勤務時間に応じて配分を大胆に見直すべき
後発医薬品の使用促進など薬の有効な使用策
・先発薬と後発薬の差額の一部負担の検討
介護サービスの機能強化と効率化・重点化
・比較的所得の高い高齢者の介護サービスの自己負担の引き上げ
(2)11月23日分
年金制度(安定的な年金財政運営等)
・年金支給の特例水準は2012年度から解消し,減額する
生活保護の見直し(生活保護医療の見直し等)
・一部自己負担を導入する
雇用(雇用政策の効果の検証,雇用保険の運営等)
・負担と受益の関係を見直し,保険料の引き下げを検討する
持続可能な社会保障制度のあり方

・持続可能な制度に改革するため,ムダのない制度を追求する

→福祉専門職として,「評価結果」を了解できましたか?(筆者)

11/17「提言型政策仕分けの対象となる政策・施策・事業」の記事を参照
11/22 厚生労働省 「2011年度 今冬のインフルエンザ総合対策」
<厚生労働省の広報文>
「この冬のインフルエンザの流行シーズンに備え,「今冬のインフルエンザ総合対策」をとりまとめ,国や地方自治体が対策に取り組むとともに,広く国民の皆様にインフルエンザ対策を呼びかけることとしました。平成21年に流行がみられた新型インフルエンザについては,今シーズンからは季節性インフルエンザとして対策を行うことになりました。季節性インフルエンザには,A/H1N1亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じもの),A/H3N2亜型(いわゆる香港型),B型の3つの型があり,いずれも流行の可能性があります。流行しやすい年齢層は亜型によって多少異なりますが,今年も,全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。具体的対策を参考にして,ご家庭や職場でも,インフルエンザ対策に努めていただくようお願いします。」

インフルエンザ流行情報の提供(例)
インフルエンザ流行レベルマップ
流行状況の過去10年間との比較グラフ
インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数)
インフルエンザ関連死亡迅速把握システム(関連死亡情報)
11/18 厚生労働省 ■「メンタルヘルスをYou Tubeで知る」
<厚生労働省のYou Tubeによる最近の情報>
病気に勝とうとせず,引き分けにもちこめればいい」(2011年10月11日)8分44秒
「周囲の人たちに支えられて」(2011年10月11日)8分58秒
「一歩一歩,あせらず前向きに」(2011年10月11日)8分33秒

(厚生労働省のウェブサイト)
「若者を支えるメンタルヘルスサイト」
「みんなのメンタルヘルス(総合サイト)」
「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(心の耳)」
11/17 内閣府 「提言型政策仕分けの対象となる政策・施策・事業」(行政刷新会議) ・2011年11月11日の「第22回行政刷新会議」で,2011年の提言型政策仕分けの対象となる政策・施策・事業が決定された。 
・厚生労働省では「社会保障」が対象である。
①医療サービスの機能強化と効率化・重点化
②後発医薬品の使用促進など薬の有効な使用策
③介護サービスの機能強化と効率化・重点化
④年金制度(安定的な年金財政運営等)
⑤生活保護の見直し(生活保護医療の見直し等)
⑥雇用(雇用政策の効果の検証,雇用保険の運営等)
⑦持続可能な社会保障制度のあり方

→筆者は,第179回臨時国会での小宮山厚生労働大臣の答弁をテレビで観ていて,けなげに役目を果たそうとされているのが反って痛々しく感じている。答弁の都度,厚生労働省官僚に意見を求めている大臣の姿は観ていて愉快なものではない。昨日は,見るに見かねたからだと思うが,参議院予算委員会の委員長が「女性をあまりいじめないように」と質問者に向けて発言していたけれど,氏に気持ちの余裕があったら,ジェンダー的に憤慨するところだろうなあと思った。氏は優れた能力をお持ちであると想像するが,厚生労働行政に対する勉強不足は致命的である。
→今回の「仕分け」によって,少なくとも,「社会保障」に群がっている「無駄な人材」だけは,排除してもらいたいと思う。(筆者)

11/8(「税金のムダ遣いや不正経理が4,283億円もあった【2010年度決算報告】」),10/4「2012年度厚生労働省予算の概算要求のポイント」の記事を参照
11/16 厚生労働省 「2009年の改正育児・介護休業法が,2012年7月から全面施行される 」(パンフレット)
・「改正育児・介護休業法」は,2009年6月24日に成立し,7月1日に公布された。2012年7月1日より,これまで適用が猶予されていた制度(①短時間勤務制度,②所定外労働の制限制度,③介護休暇制度)が従業員数が100人以下の事業主にも適用される。
①短時間勤務制度
・事業主は,3歳に満たない子を養育する従業員について,従業員が希望すれば利用できる「短時間勤務制度」を設けなけらない。(所定労働時間の短縮措置)
②所定外労働の制限制度
・3歳に満たない子を養育する従業員が申し出た場合には,事業主は、所定労働時間を超えて労働させてはなならない。
③介護休暇制度
・要介護状態にある対象家族の介護その他の世話を行う従業員は,事業主に申し出ることにより,対象家族が1人であれば年に5日まで,2人以上であれば年に10日まで,1日単位で休暇を取得することができる。

→「育児・介護休業制度」は,3福祉士国家試験に頻出である。この機会に育児・介護休業制度を完全に理解しておくことを勧める。(筆者)

→■「2010年度育児・介護休業法施行状況」(2011年5月27日)
→■「育児・介護休業法のあらまし」(2010年7月)
→■「改正育児・介護休業法がスタート」(2010年6月)
→■「改正育児・介護休業法(You Tube)」(2009年8月)
11/15 内閣府 「冬の製品事故」
<政府の広報文>
「あなたは大丈夫? 冬の製品事故
冬は,電気やガス,石油などを使った暖房器具の使用頻度が増える季節。身近な製品の中には,「製品事故」という危険も潜んでいます。 特に,、この冬は節電に伴い使用の増大が見込まれるガス・石油暖房器具の事故に注意しましょう。」

→2009年4月から,「長期使用製品安全点検・表示制度」が施行されている。(筆者)

(関連するサイト)
→■経済産業省「製品安全ガイド」
→■消費者庁
→■(独法)製品評価技術基盤機構(NITE)
11/14 厚生労働省 「精神保健福祉士国家試験の今後のあり方について(精神保健福祉士国家試験のあり方に関する検討会報告書)」(概要 / 本文
・2012年度から,精神保健福祉士の養成カリキュラムが見直されることを踏まえ,新たなカリキュラムに対応した精神保健福祉士国家試験が2012年度(2013年1月実施予定)より行われる。
・これに向け,2011年7月より,「精神保健福祉士国家試験のあり方に関する検討会」が開催され,2011年11月11日に,「精神保健福祉士国家試験の今後のあり方について(精神保健福祉士国家試験のあり方に関する検討会報告書)」が公表された。
<報告書のポイント>
(1)国家試験に係る基本的な事項
①精神保健福祉士国家試験の出題の難易度は標準的であるべきであり,精神保健福祉士に必要とされる基本的な専門的知識や技術が網羅的に備わっていることを確認するものであることが必要
②専門的・技術的な観点から試験委員を支援することができるよう,試験センターの体制充実についても検討が必要 
(2)新カリキュラムに対応した国家試験のあり方
①専門科目における総出題数は現行通り
②実際の現場に必要となる考え方を問う出題形式の出題を増やす
③社会福祉士国家試験との共通科目については1科目加わるため,それに応じて試験時間を長くする
④試験日を調整するなどして,社会福祉士・介護福祉士国家試験が同時受験できる機会を与えることが必要  

→第13回精神保健福祉士国家試験の合格者は7,233人で,合格率は58.3%であった。この報告書を契機にして,「社会福祉振興・試験センター」には,「国家試験」に相応しいレベルの試験内容としていただきたいものである。(筆者)

「精神保健福祉士の資格制度の見直し(動向)」
11/11 厚生労働省 「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会報告書」(概要 / 本文


(12月27日追記)
「心理的負荷による精神障害の労災認定基準を策定(うつ病など精神障害の認定基準が分かりやすくなります)」
・2011年11月8日,厚生労働省は「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会報告書」を公表した。
・業務による心理的負荷を原因とする精神障害については,1999年9月の「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針について」に基づいて労災認定されている。労災請求件数が激増(1998年度42件→2009年度1,136件)し,さらに増加が見込まれていたが,精神障害事案の行政の審査には平均して約8.6か月の期間を要し,莫大な事務量を費やしていた。その状況を受けて,2010年10月15日に「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」が設置され,2011年11月8日に報告書がまとめられた。なお,2011年2月からは,この専門検討会の下にセクシュアルハラスメント事案特有の事情への対応のための「分科会」が設置され,2011年6月に「検討会報告書」が提出されている。

<報告書のポイント>
①分かりやすい,業務による心理的負荷(ストレス)の具体例を記載した新たな心理的負荷評価表(ストレスの強度の評価表)をまとめた。
②セクシュアルハラスメントやいじめ等が発病前おおむね6か月(評価期間)以前から続いている場合は,開始時からの行為を一体として評価する
③これまで全事案について精神科医の専門部会による合議にかけていたものを,判断が難しい事案のみに限定した

→この報告書が出て,「速やかに」判断指針が見直されたからといって,労働基準監督署の認定実務が劇的に変わるとは思えない。なぜかと言うと,認可保育園の待機児童と同じく,どうせ潜在ニーズを都合のいいように軽く見積もり,今後劇的に請求が増えることを想定していないのではないかと思うので,その状況に対して現体制で対処できるわけがない,と思うからである。(筆者)

10/11「職場のいじめ・嫌がらせの定義・取組みの国際比較」,10/6「産業保健への支援の在り方に関する検討会報告書」,7/20「精神障害者地域移行・地域定着支援事業実施要綱」および「精神障害者アウトリーチ推進事業実施要綱」,7/7「2010年度 脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況」,7/1「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」が開催される)の記事を参照

「職場におけるメンタルヘルス対策検討会報告書」(2010年9月7日)
(パンフレット)
「脳・心臓疾患の労災認定-「過労死」と労災保険-」
「精神障害等の労災認定について」
11/10 厚生労働省 「2010年度 福祉行政報告例の概況」および「福祉行政報告例(2011年7月分概数)」
「2010年度 福祉行政報告例の概況」のポイント
(1)生活保護関係
①被保護世帯数:1,410,049世帯(過去最高)
②被保護実人員:1,952,063人(生活扶助が最多)
③保護率:15.3‰
④保護開始の主な理由:「働きによる収入の減少・喪失」が29.6%で最多
⑤保護廃止の主な理由:「死亡」が31.4%で最多
(2)身体障害者福祉関係
①身体障害者手帳交付台帳登載数:5,109,242人
(3)知的障害者福祉関係
①療育手帳交付台帳登載数:826,585人
(4)婦人保護関係
①婦人相談員及び婦人相談所における相談件数:273,208件
(5)老人福祉関係
①老人ホームの施設数・定員(有料老人ホームは除く):,9,320施設,586,143人
②老人クラブ数・会員数:109,298クラブ,6,686,458人
(6)民生委員関係
①民生委員数:225,247人(女性は135,208人)
②民生委員の活動状況:相談・支援件数は7,136,055件・その他の活動件数は24,518,355件,訪問回数は34,010,385回
(7)社会福祉法人関係
①社会福祉法人数:18,658法人(「社会福祉協議会」は1,846法人)
(8)児童福祉関係
①児童相談所における相談件数:360,824件
②児童相談所における相談の種類:「障害相談」が相談件数の48.0%で最多
③児童相談所における児童虐待相談の対応件数:55,154件

<2011年8月12日の記事を参照>

→2011年1月に設置された「一人ひとりを包摂する社会特命チーム」から,2011年8月10日に,「社会的包摂政策に関する緊急政策提言」が提出された。筆者は,「イギリス暴動」の最中であることが面白いと思った。
→その提言を受け取ったブレア大好き人間の菅首相が手放しで喜んでいる動画を観ていて,筆者は,その薄っぺらさから,一刻も早く辞めていただくべきだと思った。
→異論があることを承知で,結論だけを申し上げる。筆者は,今回の「イギリス暴動」について,「ブレア政権以降の社会的包摂政策」と深くかかわっていると考えているが,日本のマスメディアは,事の本質を正しく伝えていないのではないかと思う。筆者は,日本における「社会的包摂政策」の必要性は理解しているつもりであるが,血税を使って「のら」をたくさん作り出すことにならないように,十分な対策をすべきと考える。菅首相の趣味で決められた「一人ひとりを包摂する社会特命チーム」の構成メンバーでは,気がかりである。(筆者)

→筆者が問題視したいのは,日本のマスメディアの「報道の質」である。報道は,おおむね「福祉行政報告例(2011年7月分概数)」における「生活保護の被保護人員だけ」であった。例えば,「今年7月に生活保護を受けた人は,全国で205万人を超え,厳しい雇用情勢を背景に,戦後の混乱期の水準を上回って,過去最多となったことが分かった」という類のものばかりであった。
→このカテゴリーで何度も申し上げているが,「生活保護制度」に関して,筆者が最も恐ろしいと思っているのは,現在の3兆円を超える「生活保護費」の野放図な運用が,「社会的包摂」の美名の下で,「生活保護世帯で育った若い世代が,のらの予備軍になる」ことにつながるのではないかということである。これは,近時のイギリスにおける若年者の暴動等の実態を見れば想定できることである。「生活保護制度」は絶対に必要であるが,悪用を許さない適切な制度の改訂と運用の改善をしなければ,将来,日本の国力を衰退させる大きな要因になると考える。(筆者)


10/31(「現行のホームレス施策の概要」),8/12(■「今回のイギリス暴動」は,「ブレア政権での社会的包摂政策」の結末ではないかと思う)の記事を参照
11/9 厚生労働省 「2010年度 衛生行政報告例の概況」
<「2010年度 衛生行政報告例の概況」のポイント>
(1)精神保健福祉関係
①精神障害者申請通報届出数:17,033件
②入院形態別患者数:「措置入院患者数」は1,515人,「医療保護入院届出数」は198,487件
③精神障害者保健福祉手帳交付台帳登載数:594,504人
④精神保健福祉センターにおける相談延人員数:210,592人(社会復帰相談が59.3%)
(2)薬事関係
①①人口10 万人あたりの薬局数:42.2か所
(3)母体保護関係
①人工妊娠中絶件数:212,665件(20歳未満が20,650件)
(4)特定疾患(難病)関係
①特定疾患医療受給者証所持者数:706,720人(女性が57.7%)
②特定疾患登録者証所持者数:54,762人(女性が59.4%)

→3福祉士国家試験受験者には,まもなく発表されるであろう「2010年度福祉行政報告例結果の概況」とセットで覚えておくことを勧める。出題の対象は,「2009年度福祉行政報告例結果の概況」および「「2009年度衛生行政報告例結果の概況」になると想定している。(筆者)
11/8 会計検査院 「税金のムダ遣いや不正経理が4,283億円もあった【2010年度決算報告】」 ・2011年11月7日,会計検査院は,日本国憲法第90条の規定により国の収入支出の決算を検査し,会計検査院法第29条の規定に基づいて,2010年度決算検査報告を作成し,内閣に送付した。
・2010年度決算検査報告において,掲載された無駄遣いや不正経理などの指摘は568件で,合計4,283億8,758万円に上り,過去最高だった2009年度に次ぐ2番目の額という結果であった。

→件数でのワースト1は,「厚生労働省」の271件で,全体のほぼ半分を占めている。先日の「ポリオ生ワクチン」に関する記者会見で,これまでの「子どもを大切にする」という持論と矛盾すると思われる説明をして,厚生労働省官僚の言いなりになっていることが国民にバレてしまった小宮山厚生労働大臣であるが,今回の「国民への不誠実」に対しては,毅然とした態度で臨んでいただきたいものである。(筆者)
11/7 外務省 「環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉」 →筆者が興味を持っているのは,「TPP」に反対している民主党や国民新党の国会議員の「政治家としての覚悟や信念」の真偽と,「TPP交渉参加」となった場合の去就である。国会議員の立場を守りたければ,今は「とにかくTPPに反対」しておく方が得策である。
→11月6日のテレビ番組で,TPP交渉参加問題に関して,民主党の岡田前幹事長は,「反対している皆さんは,衰退していく農業がこのままでどうなるのかということに対する答えがない。そこの議論なくして単に反対しているのは理解できない」と述べていた。また,自民党の石破前政調会長は,11月5日に「メリットもデメリットもあるが,参加しない選択はあり得ない。気に入らなければ(国会で)承認しなければいい」と講演会で述べていたことが新聞報道されていた。筆者は,このお二方に,ことの是非は別にして,「政治家としての覚悟や信念」を感じた。
→11月4日に,野田首相が,TPP交渉参加問題について,「最終的には私の政治判断が必要になる」と記者会見で述べていたことは重要である。仮に,11月12日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席に際して,野田首相が交渉参加の政治判断をした場合には,上記の民主党の反対議員は離党し,国民新党は連立を離脱するのが筋である。そうでなければ,彼らの「TPP反対」は地元用・選挙用のパフォーマンスだったということになる。不謹慎であるが,間もなく彼らの政治家としての覚悟と信念がどれほどのものであったのかが明確になると思われるので,楽しみにしている。(筆者)
11/4 国立社会保障・人口問題研究所 「2009年度 社会保障給付費」(概要 / 本文 ・2011年10月28日,国立社会保障・人口問題研究所は,「2009年度 社会保障給付費」の総額を過去最高の99兆8,507億円(対前年度増加額5兆7,659億円,伸び率6.1%)と公表した。国民1人あたりの給付費は,78万3,100円(対前年度伸び率6.3%)であった。
・2009年度は,前年のリーマンショックの影響で雇用情勢が悪化したことから,失業給付など雇用関連の給付費が,前の年度の2倍以上の2兆5,243億円となり,社会保障費の伸びを押し上げた要因となっている,とNHKがニュース報道していた。
<10月24日の記事を再掲>
2011年10月からの「子ども手当」については申請が必要になった
→半年つなぎの「子ども手当」。2011年10月から申請書の受付が各自治体で行われており,支給要件などが変わることでシステムの改修費がかかる。さらに,2012年4月には,新たな手当に切り替わり,また改修費がかかる。税金の使い方は,国民が納得できるものでなければならない。
→2008年度の社会保障給付費総額94兆848億円のうち,65兆3597億円(69・5%)を高齢者関係給付費が占め,家族支援などの給付は3兆2043億円(3・4%),失業給付は1兆2482億円(1・3%)であった。このような高齢者が社会保障費の7割を使うという「高齢者偏重」を強引に進めてきたのは,自・公政権であった。それを正すため,「子どものために税金を使う」として「子ども手当を導入する」という方向性については,多くの国民は一応の理解を示していたが,悲しいかな,「知恵の使い方が子どもじみていた」のだと筆者は思っている。だからと言って,今更,自民党が政権を執っても,今より日本が良くなるとは思えないが・・・。(筆者)

→福祉専門職であれば,上記のNHKニュースなどのマスメディアの解説やタレント学者の言い分だけを鵜呑みにするのではなく,問題の本質について,自身で考えて,自分の意見を持っていなければならない。

→2011年10月7日に,6月30日の「社会保障・税一体改革成案」および8月12日の「当面の作業スケジュールについて」を受けて,「厚生労働省社会保障改革推進本部」が設置され,官僚によって着々と改革が進められている。

→「社会保障給付費」にかかわる問題は,3福祉士国家試験には頻出である。次回国家試験では,「2008年度 社会保障給付費」(概要 / 本文)から出題されると思われるので,この機会に完全な知識としておくことを勧める。(筆者)
11/2 厚生労働省 ■「更生保護制度」と「医療観察制度」を法務省と厚生労働省のHPで学習する 「更生保護制度」(法務省
・2008年に制度の基本法が「犯罪者予防更正法(1949年制定)」から「更正保護法」へと変わり,更生保護の目的として,犯罪を犯した者および非行のある少年の改善更正と再犯防止が一体のものであることが明記された。
「医療観察制度」(厚生労働省)
・2005年7月に「心神喪失者等医療観察法」が施行され,心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰の促進を目的としている。
「地域生活定着支援事業」(厚生労働省)
・2009年度に「地域生活定着支援事業」が創設され,高齢又は障害を有するため福祉的な支援を必要とする矯正施設退所者について,退所後直ちに福祉サービス等(障害者手帳の発給,社会福祉施設への入所など)につなげるための準備を,保護観察所と協働して進める「地域生活定着支援センター」を各都道府県に整備することにより,その社会復帰の支援を推進することとしている。

→社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験者には,必須の知識である。基本法である「更正保護法」と「心神喪失者等医療観察法」を,通読していなければ話にならない。また,介護福祉士国家試験受験者においても,近年の障害や高齢者による再犯問題の深刻さは認識しておかなければならない。(筆者)
11/1 厚生労働省 「直近の社会的養護に関する施策」
~「第36回社会保障審議会児童部会」資料~
・2011年10月31日に,第36回社会保障審議会児童部会が開催された。会議資料を基にして,以下のようにまとめた。
日付 施策
3/30 ●当面の各種実施要綱改正による運営の弾力化
・小規模グループケアの定員要件の弾力化,地域小規模児童養護施設の設置要件の弾力化等
・自立援助ホームの運営の安定化等
里親委託ガイドラインの策定,里親委託運営要綱の改正
・里親委託優先の原則を明示。里親委託を推進するため,里親委託の運営方法についての留意事項を整理
・里親認定の要件,手続き等をわかりやすく整理
6/3公布 「民法等の一部を改正する法律」
・児童虐待の防止等を図り,児童の権利利益を擁護する観点から,親権の停止制度を新設し,法人又は複数の未成年後見人を選任することができるようにすること等の措置を講ずるため,民法の改正を行い,これに伴い所要の法律について規定の整備を行うとともに,里親委託中等の親権者等がいない児童の親権を児童相談所長が行うこととする等の措置を講ずるため,児童福祉法の改正を行うことを目的としている。(公布日(6月3日)から1年を超えない範囲内において政令で定める日)

→7月12日の記事を参照のこと
6/17公布施行 児童福祉施設最低基準の当面の改正
・家庭支援専門相談員,個別対応職員,心理療法担当職員の配置の義務化
・居室面積の引上げ,居室定員の引下げ
7/11 「社会的養護の課題と将来像」とりまとめ
・児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会(6月30日)
・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会(7月11日)
7/19 子どもシェルター(※)に自立援助ホームを適用して補助対象とする通知改正
※虐待を受けた児童等の緊急の避難先として行う事業
7/20公表 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第7次報告概要)および児童虐待相談対応件数等」
→7月21日の記事を参照のこと
7/27 妊娠期からの妊娠・出産・子育て等に係る相談体制等の整備について通知
・新生児の虐待死亡事例,遺棄等の防止のために,妊娠に悩む人からの相談に対し,各相談機関等が連携して対応するとともに,社会的養護の支援制度について周知し,必要とする人への的確な情報提供と活用促進を図る
9/1公布 社会的養護の課題と将来像」に基づく当面の児童福祉施設最低基準等の改正
①施設長の資格要件の最低基準への規定及び施設長研修の義務化(9月1日施行)
②社会的養護の施設の第三者評価の義務化(2012年4月1日施行)
③親族里親の要件の見直し(おじ・おばに養育里親として里親手当を支給)(9月1日施行)
④自立援助ホーム及び母子生活支援施設の位置情報の提供方法の見直し(9月1日施行)
9/29 2012年度厚生労働省予算の概算要求
・家庭的養護の推進 ・被虐待児童等への支援の充実 ・要保護児童の自立支援の充実(自立援助ホームの設置推進等)

→10月4日の記事を参照のこと

→3福祉士国家試験受験者に参考となる資料であるため掲載した。(筆者)
10/31 厚生労働省 「現行のホームレス施策の概要」
~「第1回ホームレスの実態に関する全国調査検討会」資料~
・2002年に施行された10年間の時限立法である「ホームレス自立支援法」第8条を受けて,2003年に「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(厚生労働省および国土交通省の共轄)が策定され,2007年の全国実態調査での「ホームレス減少」を受けて,2008年に見直されて「現行の基本方針」が策定された。

→時限立法であるホームレス自立支援法の10年経過後のあり方につき,ホームレス自立支援法の延長,恒久法化,生活保護法への収斂などが考えられるが,福祉専門職として,あなたはどのように考えますか?また,「現行のホームレス施策」は,本質的な対策につながっていると思われますか?さらに,ホームレスの定義に該当しない者の存在,回転ドア現象の存在,働く意思のない者の存在,氏名を伏せなければならない者の存在などの問題点が認識できていますか?
→ホームレス関連は,3福祉士国家試験には頻出であるので,左記の最新資料は参考になると思う。(筆者)
10/28 内閣府・食品安全委員会 食品安全委員会委員長談話を信じるかどうかは,個人の自由である / 「放射性物質の食品健康影響評価について」
食品安全委員会のメンバー (敬称略)
委員長 小泉直子
委員長代理 熊谷進
委員 長尾拓
廣瀬雅雄
野村一正
畑江敬子
村田容常

・2011年10月27日,食品安全委員会委員長は,食品から受ける被曝について,談話を発表した。

<食品安全委員会と異なる科学者の見解を紹介する>
たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏(2011年10月27日 You Tube)

<2011年9月7日記事の再掲>
「食品の放射能除去の方法」を自分のために学ぶ
→「放射能汚染に関する国の発表を信頼するかどうかは,個人の自由であるが,「自分の健康は自分で守る」が基本である」というのが筆者のスタンスである。そのためには,信頼性の高い知識・情報を手に入れ,学習し,自ら判断し,決断することが重要であると考えている。上記報告書が,最近注目されつつある。取り上げ方が難しい事柄であるが,放射能汚染から逃避したり,立ち向かうというより,そろそろ,腹を決めて,放射能汚染と共存して生活していく覚悟を持たなければならない時期が来ているのではないかと思い,記事にした。
→食品中の放射性物質の健康影響をめぐり,内閣府の食品安全委員会が7月にまとめた「生涯の累積放射線量の限度は100ミリシーベルト」とする評価書案パブリックコメントが,1か月で3千件を超え,集約のために9月上旬予定だった厚生労働省への答申が遅れるとみられている。
→お上の言うことを鵜呑みにして,言われるままに我慢して生きていくかどうかは,個人が決めればいいことで,知ったことではないが,抗弁できない子どもに我慢させていい訳がない。(筆者)

日本の法律では,線量限度(外部および内部被曝)として,職業人は50mSv/年・100mSv/5年間で,一般公衆は1mSv/年以下と定められている(この線量限度には,自然放射線による被曝と医療行為による被曝は含まれていない)。
→今回,食品から受ける被曝で,放射線による健康への影響が見い出されるのは「1人当たり生涯の累積線量でおおよそ100リシーベルト以上」との基準を示し,厚生労働省に答申した。今後,これに基づいて,厚生労働省は食品ごとに新たな基準を作成するとされている。また,外部被曝のことは知らん,ということらしい。
→9月7日の記事にも書いた「国民からの3,089通のパブリックコメント」を,無にするために,姑息にも時期をずらして所期の目的を達した,と筆者は受け止めている。小泉直子委員長の科学者としての見識を疑いたくなるのは,7月には100ミリシーベルト以下は土壌などから受ける外部被曝を含むと説明していたはずなのに,今回は食品のみの値だと説明していることである。筆者は,今回の事柄を,科学とは無縁の政治的な対応と受け止めた。厚生労働省は内部被曝を,文部科学省は外部被曝を検討しており,現在の日本政府内には,総合的に国民の被曝を検討をする組織がない。一体,この国はどうなっていくのだろうか。
→今朝の新聞に,「本当にうまい」という見出しで,福島県産の新米をほお張る大臣のアホみたいな写真が出ていた。(筆者)


<大震災および放射能汚染関連のこれまでの記事>
9/7「食品の放射能除去の方法」を自分のために学ぶ),8/2「児玉龍彦東大教授が国会で国会議員を叱責した」(You Tube))7/28国立精神・神経医療研究センターのメンタルヘルス情報(東北地方太平洋沖地震関連)),7/26「被災地での健康を守るために」(2011年7月25日版),7/5「復興大臣の宮城県知事に対する態度」(You Tube),6/7「世界が日本に差し伸べた支援の手」,5/31おどおどしているように見える文部科学大臣と副大臣の記者会見(You Tube)),5/20NHKの「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を観る),5/16改めて,チェルノブイリ原発事故から23年後のBBCのドキュメンタリーをYou Tubeで観る),5/9政府は,中部電力に浜岡原発の全面停止を要請した,4/27(政府からの重要なお知らせ)「避難されている皆様の情報を,避難先の市町村へご連絡ください!」,4/21筆者は,福島第一原発事故の政府の初動対応が失敗していたとの確信を持った),4/254月21日,「世界で最も影響力ある100人」に桜井勝延南相馬市長菅野武医師が選ばれた),4/19原発推進にかかわってきた文化人・知識人らの謝罪),4/18原発の広告塔となってきたタレントと道義的責任),4/15「東日本大震災における介護保険制度等の対応について」),4/14インターネット上で話題の故忌野清志郎氏と故黒澤明氏の作品を観た(You Tube)),4/12「東日本大震災の発生に伴う社会福祉士,介護福祉士及び精神保健福祉士養成施設等の運営等に係る取扱いについて(通知)」,4/11「震災孤児の人数および経済的支援について」,4/9「2011年統一地方選挙」で,原発存続派に票を入れていいものか,熟慮すべきである),4/7海外メディアの報道を見て,日本のメディアのあり様を考えてみる),4/6被災者への情報を掲載した「生活支援ニュース」の発行・配布が始まった,4/5原発反対の研究者の警告に耳を傾ける③),3/31「福島県内から避難した要介護高齢者等に関する介護保険施設・事業所等への周知について(依頼)」,3/30原発反対の研究者の警告に耳を傾ける②),3/29「スリーマイル島原発事故」は,1979年3月28日に起こされた(You Tube)),3/25「災害救助法」が適用された市町村,3/24全国の放射能濃度(①水道 / ②)),3/23原発反対の研究者の警告に耳を傾ける①),3/22放射線・放射能への理解),3/18「被災地での健康を守るために」,3/17菅首相の国民へのメッセージ」および「天皇陛下のおことば」,3/15福島第1原発2号機の水位低下事故が,2010年6月17日に発生していたのは本当か?),3/14(「東北地方太平洋沖地震」)の記事を参照

10/27 厚生労働省 「2010年 医療施設(動態)調査・病院報告の概況」
<構成>
(1)医療施設調査
①施設数
②病床数
(2)病院報告
①患者数
②病床利用率
③平均在院日数
④病院における従事者

→3福祉士国家試験においては,頻出の調査・統計である。昨年以前の概況からの出題になると思うが,この際,左記の概況を通読していただきたい。歯科診療所が病院の8倍以上あったり,精神病床が一向に減らなかったり,なんか変,と思い当たることがあれば,何でかな,と考えてみていただきたい。何の疑問も起こらなかったり,政府の説明やマスメディアの報道内容で納得できるならば,それはそれでいい。自分自身で考えてみることが大切である。われわれは,福島第一原発事故から,誰かの言うことを妄信してはいけないことを学んだ。
→ちなみに,2008年度の社会保障給付費94兆848億円のうち,「医療」が29兆6,117億円で約3割を占めている。(筆者)


(参考)
「我が国の医療保険制度について」
「“後期高齢者医療制度”についてご説明します」

10/25「社会保障・税の一体改革成案」における「医療・介護制度改革」を理解しているか?,10/4「2012年度厚生労働省予算の概算要求のポイント」,8/27「2010年度 医療費の動向」,7/8「2009年度 医療費マップ」(概要 / 本文))の記事を参照
10/26 警察庁 「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(概要 / 通知
・2011年10月25日,警察庁は,取締りの強化を柱とした「自転車総合対策」をまとめ,全国の警察に指示した。
<推進される主な対策>
(1)自転車の通行環境の確立
(2自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の推進
(3)自転車に対する指導取締りの強化

(4)対策推進上の基盤整備

<自転車安全利用5則>
①自転車は,車道が原則,歩道は例外
②車道は,左側を通行
③歩道は歩行者優先で,車道よりを徐行
④安全ルールを守る
 ・飲酒運転は禁止
 ・2人乗りは禁止
 ・並進は禁止
 ・夜間はライトを点灯
 ・信号を守る    等
⑤子どもはヘルメットを着用

→2010年中の自転車関連事故の発生件数(15万1,600件)は,交通事故全体の約2割を占め,自転車乗用中に死傷した者の約2/3に何らかの法令違反が認められると公表されている。その原因は,「交通ルールが守られていないこと」と分析されている。筆者は,いままで放置していたことが最大の原因だったように思っているが,とにかく今回やると言ったのだから,「指導・取締りの強化」については,自転車の利用者だけでなく,車道の違法駐車とも深い関連があるので,併せて徹底的にやってもらいたいものである。(筆者)
10/25 厚生労働省 「社会保障・税の一体改革成案」における「医療・介護制度改革」を理解しているか? ・最近の動きとして,2011年10月7日に,6月30日の「社会保障・税一体改革成案」および8月12日の「当面の作業スケジュールについて」を受けて,「厚生労働省社会保障改革推進本部」が設置された。また,10月11日には,唐突に,社会保障審議会年金部会において,厚生労働省は,厚生年金の支給年齢引き上げ案等を示している。
・2011年10月20日,野田総理大臣の総理就任後,初の本格的な国会となる「第179回臨時国会」が召集された(会期末は12月9日)。国会では,震災復興を柱とした「2011年度第3次補正予算案」の審議が中心になる。なお,野田政権の当面の課題は,①第3次補正予算案(12兆円)の成立,②TPPへの参加,③税と社会保障の一体改革に向けた消費税の引き上げ,といわれている。


→現在の介護保険制度や介護職の待遇が,改善の方向に向かっているのか,改悪の方向に向かっているのか,と問われたら,福祉専門職ならば,自身の考えをきちんと答えられなければならない。また,今後の社会保障制度改革の議論にも関心を払っていかなければならない。話の出方や議論の手順がおかしい事柄には注意が必要である。
→蛇足である。10月23日に,「第14回ケアマネ試験」があった。2011年10月の試験でありながら,2001年・2004年・2007年という古い調査・統計資料が使われていたり,平成17年・2005年と年号の不統一があったり,と誰も試験問題全体の調整をとっていないことや,寄せ集めの問題であることがバレバレであった。また,ケアマネに医療知識の向上を求めることは理解できるが,本年の試験のレベルが適正であったかどうか,疑問を持った。ケアマネ試験の作成は,「社会福祉振興・試験センター」が行っている。筆者は,これまでにも「試験委員」を公表すべきであると言ってきた。ケアマネの質」を問う前に,「ケアマネ試験の質」が問われなければならない。(筆者)
10/24 内閣府 2011年10月からの「子ども手当」については申請が必要になった 「平成23年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法(平成23年10月~平成24年3月まで)」によって,①支給額,②支給時期,③支給要件,④申請要件,が変更された。
3 歳未満 15,000円 ・一律
3 歳以上小学校修了前 10,000円 ・第1子,第2子
15,000円 ・第3子以降
中学生 10,000円 ・一律

→半年つなぎの「子ども手当」。2011年10月から申請書の受付が各自治体で行われており,支給要件などが変わることでシステムの改修費がかかる。さらに,2012年4月には,新たな手当に切り替わり,また改修費がかかる。税金の使い方は,国民が納得できるものでなければならない。
→2008年度の社会保障給付費総額94兆848億円のうち,65兆3597億円(69・5%)を高齢者関係給付費が占め,家族支援などの給付は3兆2043億円(3・4%),失業給付は1兆2482億円(1・3%)であった。このような高齢者が社会保障費の7割を使うという「高齢者偏重」を強引に進めてきたのは,自・公政権であった。それを正すため,「子どものために税金を使う」として「子ども手当を導入する」という方向性については,多くの国民は一応の理解を示していたが,悲しいかな,「知恵の使い方が子どもじみていた」のだと筆者は思っている。だからと言って,今更,自民党が政権を執っても,今より日本が良くなるとは思えないが・・・。(筆者)
10/21 - ■2011年10月20日に,「改正高齢者住まい法」が施行された ・2011年10月20日に,改正高齢者居住安定確保法(高齢者住まい法)」が施行された。
<2011年7月13日記事の再掲>

<「改正高齢者住まい法」のポイント>

①高円賃・高専賃・高優賃を廃止し,「サービス付き高齢者向け住宅」に一本化し,都道府県知事の登録制度を創設(国交省・厚労省共管制度)
⇒地方公共団体による高齢者向けの優良な賃貸住宅制度は存置
②老人福祉法との調整規定を措置
⇒登録を受けた場合には,有料老人ホームの届出不要
③住宅金融支援機構の保険の特例
⇒サービス付き高齢者向け住宅の家賃等の前払金に係るリバースモーゲージを住宅金融支援機構の保険の対象に追加

<「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度の概要>
(1)登録基準(有料老人ホームも登録可)
①住宅基準
・住宅の規模・構造(床面積は原則25㎡以上,バリアフリー義務づけ等)
②サービス基準
・サービスを提供すること(安否確認・生活相談は必須で,食事の提供・家事援助等のサービスを提供する)
③契約基準
・長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないことなど,賃貸借契約等の居住の安定が図られた契約であること
・前払金に関して,入居者保護が図られていること
(2)登録時業者の義務
・登録事項の情報開示
・入居者に対する契約前の説明等
(3)行政による指導監督
・報告徴収・立入検査・是正指示等
※高円賃・高専賃(登録制度),高優賃(供給計画認定制度)の廃止,高齢者居住支援センター(指定制度)の廃止

<「サービス付き高齢者向け住宅」と「定期巡回・随時対応サービス」との連携のイメージ>
・日常生活や介護に不安を抱く「高齢者単身・夫婦のみ世帯」が,特別養護老人ホームなどの施設への入所ではなく,住み慣れた地域で安心して暮らすことを可能とするよう,今回の改正高齢者住まい法により創設される「サービス付き高齢者向け住宅」に,2011年の改正介護保険法により創設される24時間対応の「定期巡回・随時対応サービス」などのサービスを組み合わせた仕組みの普及を図るとしている。


→今回の「改正高齢者住まい法」の「サービス付き高齢者向け住宅」と2011年の「改正介護保険法」の「定期巡回・随時対応サービス」は,2025年に向けた高齢者の安心を地域で保障するという「地域包括ケアシステム構築」の一貫として位置づけられる。2025年には,高齢者が3600万人,団塊世代が後期高齢者となり,現在7兆円の介護費用が19~24兆円になることを,政府は心配しているらしい。筆者には,「定期巡回・随時対応サービス」と同様に,今回の生煮えの「サービス付き高齢者向け住宅制度」が,政府の言うように「高齢社会における切り札になる」とは思えない。(筆者)

7/13「改正高齢者住まい法」が成立6/28「改正介護保険法」が成立の記事を参照
10/20 厚生労働省 「ひとり親家庭の支援について(2011年10月15日)」
<「ひとり親家庭の支援について」の構成>
(1)子育て・生活支援
①母子家庭等日常生活支援事業
②母子生活支援施設の概要
(2)就業支援
①マザーズハローワーク事業
②母子家庭等就業・自立支援事業
③母子自立支援プログラム策定等事業
④自立支援教育訓練給付金事業
⑤高等技能訓練促進費等事業
⑥ひとり親家庭等の在宅就業支援事業
⑦職業訓練受講時の託児サービスの充実
⑧職業紹介等を行う企業等によるひとり親家庭の就業支援
⑨就業・社会活動困難者への戸別訪問の実施
⑩求職者支援制度における職業訓練受講給付金
(3)養育費の確保
(4)経済的支援
①児童扶養手当制度
②母子寡婦福祉貸付金

(5)子ども・子育て支援

→特に,社会福祉士国家試験受験者には,必読の最新資料である。なお,「2011年度3福祉士国家試験受験対策(重要事項編)」にも掲載した。(筆者)
10/19 - 国に対抗して,不活化ポリオワクチンの導入を決定した神奈川県知事を支持する ・小宮山厚生労働大臣は,2012年度末に不活化ワクチンを導入する計画だとし,それまでは,ポリオの感染を引き起こす危険性があることを承知で「生ワクチン」を接種するよう,自治体を通じて呼びかけている。
・これに対し,2011年10月18日,黒岩神奈川県知事は,海外で使われている安全性の高いとされるワクチンを独自に輸入し,国に先立って希望者に接種することを決めた,と記者会見で発表した。
・これについて,小宮山厚生労働大臣は,「不快感」を示したと報道されている。

筆者は,最近の小宮山厚生労働大臣には,権力者特有の傲慢さを感じている。かつて,長妻サンは,政治決断で,未承認の新型インフルエンザワクチンを,アホほど緊急輸入したことがあった。今回,小宮山サンが,未承認の不活化ポリオワクチンを緊急輸入しない本当の理由は何でしょうか。若いお母さん方の声が聞こえなくなり,気持ちが理解できなくなってしまった小宮山サンは,これから政治家としてどんな仕事をするのでしょうか。(筆者)
10/18 内閣府 「2011年11月25日からITパスポート試験がパソコンで受けられる」
<政府の広報文(引用)>
・情報処理技術者試験はレベルによって12種類の試験区分がありますが,このうち,すべての職業人が身につけておきたいITの基礎知識を問うのが「ITパスポート試験」です。ITパスポート試験は,平成21年から毎年,春と秋に実施されている試験で,これまでの6回の試験で応募者が37万人を超えるなど,多くの方々に利用されています。また,官公庁,企業および教育機関でも受験が推奨されています。
・ITパスポート試験の受験機会は,毎年,春(4月)と秋(10月)の2回でしたが,平成23年11月25日からは受験者の利便性向上を目的に,国家試験としては初めてとなるパソコンを用いて試験を行うCBT方式(Computer Based Testing)による試験が始まります。これによって,随時,試験が実施されるようになりますので,受験者が都合のよい日時・会場を選択して試験を受けることができるようになるほか,受験申し込みから試験結果の確認が迅速になるなど,さらに受験しやすくなります。

「(独)情報処理推進機構のHP」
10/17 厚生労働省 これからも,3福祉士国家試験は「社会福祉振興・試験センター」が行うらしい ・2011年10月11日に,厚生労働省は,「厚生労働省独立行政法人・公益法人等整理合理化委員会報告書」(2010年12月)に基づいて設置された「指定試験機関・登録機関の改善に関する検討会(社会・援護局)」から提出された「福祉関係国家資格にかかる指定制度・業務の改善について(報告書)」を公表した。

→都合のいい人たちを集めて検討させたら,都合のいい結論が出るのは,当たり前である。筆者は,①指定制度を廃止すべき,②指定業務について競争参入を実施すべき,③(財)社会福祉振興・試験センターを指定法人からはずすべき,と考えている。20年間もぬるま湯に浸かっていた組織に対して,トップもメンバーも替えずに,「利用者第一主義」や「不断の努力」を求めているが,そんなトンチンカンなことで良くなっていくとは到底思えない。ついでの話で恐縮であるが,所管部局が異なり,国家資格試験ではないけれど,間もなく実施される「ケアマネ試験」にも当該センターが深く関与しているので,これに対しても「利用者第一主義」や「不断の努力」をお願いできればと思う。(筆者)
10/14 厚生労働省 「健康日本21」の目標達成率は,1割台であった ・2011年10月13日に,厚生労働省は,「健康日本21(正式名称:21世紀における国民健康づくり運動)の最終評価」を公表した。
・「健康日本21」は,壮年期死亡の減少,健康寿命の延伸及び生活の質の向上を実現することを目的とし,具体的な目標(9分野(栄養・食生活,身体活動・運動,休養・こころの健康づくり,たばこ,アルコール,歯の健康,糖尿病,循環器病,がん)80項目の目標)が設定された2001年度~2012年度まで(当初は2010年までであったが,2007年に2年間延長された)の国民運動である。

→2011年3月からから「健康日本21評価作業チーム」(座長:辻一郎東北大学大学院教授)を設置し,評価した結果,達成率は16.9%で,悪化率は15.3%と報告している。しかし,厚生労働省も日本のマスメディアも,数値をこねくり回して,「目標のうち約6割が改善」と宣伝している。振り返れば,その間,「健康日本21」の推進のための根拠法としての2002年の「健康増進法」を始め,「高齢者医療確保法」,「改正医療法」,「がん対策基本法」,「改正介護保険法」などの法律が制定・改正されてきた。そして,同時に,莫大な税金が投入されてきたが,こんな結果が出ても,誰も責任を追求されないとは,何ともおおらかな国である。
→普通の企業なら,「何てことをしてくれたんだ」と厳しく追及され,社長は会長か大幅減俸,担当役員は降格,担当部長は島流し,担当者はクビ,ぐらいの処分ではないかとのうわさが出ると思うし,プロ野球で打率1割6分なら,2軍落ちか戦力外通告でしょ。しかし,実際は,野田サンも小宮山サンも官僚サンもピンピンしている。(筆者)
10/13 厚生労働省 「厚生年金の支給開始年齢について」 ・2011年10月11日,厚生労働省は,厚生年金の改定案を社会保障審議会年金部会に提示した。
①60歳から65歳へと段階的に引き上げている厚生年金の支給開始年齢を,完了時期である2028年度を9年繰り上げて2021年度とする案
②支給開始年齢そのものを68~70歳へと遅らせる案と68歳とした場合の引き上げスケジュール案
<これまでの簡単な経過説明>
①厚生年金の支給開始年齢は,制度発足当初は55歳であったが,累次の改正により65歳に向けて,徐々に引き上げられてきた。
②一方,国民年金の支給開始年齢は,制度発足当初より,65歳である。
<すでに,決定されている支給年齢の引き上げ>
①1994年改正 : 老齢厚生年金の定額部分
・男子 60歳 ⇒65歳 (3年に1歳ずつ。2001年度から12年かけて引上げ)
・女子 60歳 ⇒65歳 (3年に1歳ずつ。2006年度から12年かけて引上げ)
②2000年改正 : 老齢厚生年金の報酬比例部分
・男子 60歳 ⇒65歳 (3年に1歳ずつ。2013年度から12年かけて引上げ)
・女子 60歳 ⇒65歳 (3年に1歳ずつ。2028年度から12年かけて引上げ)

→ありていに言えば,現在優遇され,高齢者偏重政策の恩恵を受けている「高齢者」には,まったく関係のない話である。これまで,選挙の度に,票田とされる高齢者に向けての「高齢者優遇」が公約され,実行されてきた結果,現在のいびつな社会保障制度を作り上げてしまった。その間,若者は,「政治的無関心」を決め込んでしまった。自業自得と言ってしまえば,それまでであるが・・・。
→ここまでコケにされたら,普通は,何か言ったほうがいいと思うが,一向に若者からは声が上がらない。関心があれば,支給年齢引き上げを言われたら,現在の年金支給額の減額やマクロ経済スライドの厳格適用などを言い出すだろうけれど・・・。(筆者)

9/30「第3号被保険者制度の見直しについて」,9/30「統計からみたわが国の高齢者~「敬老の日(9月19日)」にちなんで~」の記事を参照
10/12 内閣府 「東北の未来につなげよう~伝統的工芸品の魅力」(8分38秒)
~「政府インターネットテレビ」にリンクしています~
<政府の広報文(引用)>
・「東日本大震災で東北の伝統的工芸品にも大きな被害が出ました。しかし,伝統的技術・技法を将来に受け継いで行くために,事業者は立ち上がり,復興を進めています。そこで今回は、岩手・宮城・福島県の伝統的工芸品にスポットをあて,その素晴らしさをお伝えします。」

「大切にしたい 日本の手しごと~11月は伝統的工芸品月間です~」

→当たり前のことだが,「伝統工芸」は,伝承が途切れたときにすべてが終わる。偉そうな言い方になるが,筆者は,一旦伝承が途切れたと言われる能面を,打ったり,見たりすることが趣味であるが,一旦途切れた技術・技法から作り出されたものから「息遣い」,「気迫」,「生きる力」を感じたことは只の一度もない。「伝統工芸」,「伝統芸能」,「伝統文化」というものは,テクニカルなものだけではなく,未来に生きる者の魂を揺さぶる何かを含めて伝承していくものではないかと考えている。ひょっとしたら,それは,過去の人からのエールなのかもしれない。だから,途切れさせてはいけないと思う。(筆者)
10/11 厚生労働省 「職場のいじめ・嫌がらせの定義・取組みの国際比較」
~第2回職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議W・G資料~
・2011年10月6日,厚生労働省の「第2回職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議W・G」が開催された(第1回は2011年7月11日に開催)。国際機関や諸外国の定義や取組みなどの資料が公表された。

→まずは,2011年7月1日の記事をご覧いただきたい。次に,円卓会議のメンバーおよび円卓会議W・Gメンバーをご覧いただきたい。筆者は,当事者や現場の意見から最も遠くにいる人たちや,専門家はどこにいるんじゃと突っ込みたくなるような人たちを集めたと感じている。これは,これまでと同様に,この問題に対する厚生労働省の腰の引けた姿勢のあらわれだと思う。会議の議事録も公表されているが,コメントする気にもならないのでやめておく。海外の情報は有益なので,今回紹介した。なお,海外では,どういうメンバーで話し合ってきたのかが分かる資料であれば,さらによかったと思う。(筆者)

7/1「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」が開催される)の記事を参照
10/6 厚生労働省 「産業保健への支援の在り方に関する検討会報告書」(概要 / 本文 ・2011年10月5日に,「産業保健への支援の在り方に関する検討会」(座長 相澤好治 北里大学副学長)は,2011年6月からの4回の検討結果を報告書にまとめて,公表した。
<報告書の主なポイント>
①職場での産業保健活動を支援するために,都道府県産業保健推進センターにて,産業医などの産業保健関係者を対象に相談,研修等が実施されているが,国の事務・事業の見直しにより,同センターの統廃合などによる運営の効率化が求められている。一方で,職場におけるメンタルヘルス問題が大きな課題となっている。
②労働者数50人未満の小規模事業場は,労働者への産業保健サービスを独自で提供することが困難であり,支援を強化して,健康管理水準の向上やメンタルヘルス対策の充実をはかる必要がある。
③都道府県産業保健推進センターの集約後も,現在の支援サービスが低下しないよう配慮が必要である。メンタルヘルス対策支援センターの支援活動は,地域産業保健センターと連携し,地域産業保健センターは地域のニーズを踏まえた,きめ細かいサービスを提供する必要がある。
④将来的には,この3つの事業に労働基準行政機関等が加わり,総合調整を行いながら都道府県単位で統括的に運営される必要がある。

→これは,2010年4月に,ろくな成果も出せない行政刷新会議のみみっちい事業仕分けによって,都道府県に設置された「産業保健推進センター」の統廃合を含めた効率化が求められ,そして,ろくな抗弁もせずに厚生労働省は率先して,2011年度から2013年度でセンターを約1/3にする方向らしい。人の命にも影響する事柄である。小宮山厚生労働大臣は,副大臣のときからかかわってこられた張本人であるので,「起こり得ることが予見されている問題」に対しては,きっちりと結果責任を取ってもらおうじゃないですか。(筆者)
10/5 厚生労働省 「感染症法に基づく医師の届出について」 ・医師は,感染症法に基づいて,新感染症,指定感染症および1~4類感染症については診断後直ちに,5類感染症については診断後7日以内(法第12条1項2号)に,最寄の保健所長を経て都道府県知事に届け出なければならないとされている。

→感染症に関わる法律の簡単な経緯は,以下の通りである。
1999年4月1日に「感染症新法」が施行され,伝染病予防法,性病予防法,後天性免疫不全症候群の予防に関する法律が廃止された。2003年11月5日に,重症急性呼吸器感染症(SARS)などの発生により,「感染症新法」の改正が行われ,「感染症法」として施行された。2006年12月8日に公布された「改正感染症法」により「結核予防法」が廃止され,結核は感染症法の2類感染症に位置づけられ,届出疾患が追加され,生物テロに対して新たに「特定病原体等」に関する項目が定められた。2008年5月2日に公布された「改正感染症法」により,2006年6月より指定感染症に指定されていた鳥インフルエンザ(H5N1)が2類感染症になり,新類型として「新型インフルエンザ等感染症」が定められ,「新型インフルエンザ」及び「再興型インフルエンザ」が指定された。2011年2月1日に施行された「改正感染症法」により,「チクングニア熱」が4類感染症に追加された。
→感染症法第6条において,「感染症とは,1類感染症,2類感染症,3類感染症,4類感染症,5類感染症,新型インフルエンザ等感染症,指定感染症及び新感染症をいう。」と規定されている。さて,ケアマネ試験および3福祉士国家試験受験者への質問です。「指定感染症」,「新感染症」とは何ですか?(筆者)
10/4 厚生労働省 「2012年度厚生労働省予算の概算要求のポイント」 ・9月30日に,政府は,2012年度一般会計予算の概算要求を締め切り,各省庁の要求総額は99兆円規模で,過去最大となった(2011年度:96兆7,465億円)と報道されている。
・9月29日に,厚生労働省は,2012年度予算概算要求の内容を発表した(総括表)。
・一般会計総額は,29兆5,882億円(2011年度当初予算比1兆2,114億円(4.3%)増)で,増加分のうち1兆1,559億円は社会保障費の自然増とされている。また,一般会計総額のうち,「日本再生重点化措置」として1,059億円計上されている。
<施策体系>
①子ども・子育て(幼保一元化を中心とした子ども・子育て新システム)
②医療・介護等(地域の実情に応じたサービスの提供体制の機能強化と効率化・重点化,セーフティネット機能の強化)
③年金(信頼できる年金制度の確立,短時間労働者への適用拡大)
<「日本再生重点化措置」の施策体系>
①新たなフロンティア及び成長戦略
②教育・雇用などの人材育成
③地域活性化
④安心・安全社会の実現
・なお,概算要求とは別枠とされた青天井の東日本大震災からの復旧・復興対策に係る経費については,2,209億円を要求している。
<東日本大震災復旧・復興関連施策>
①地域における暮らしの再生
②原子力災害からの復興
③今後の災害への備え

→例えば,上記「子ども・子育て」において,「税と社会保障の一体改革」による消費税増税がなければ,「幼保一体化ができない」というのは周知であり,このことからも待機児童解消策の切り札としている「子ども・子育て新システム」の実現性が疑わしいとみられているのに,菅前首相の肝いりで始められた胡散臭い「待機児童解消『先取り』プロジェクト」の強化に,124億円も要求しているが,2010年度の200億円の効果からも,筆者は,ムダ金になるような気がしてならない。いつもながら,突っ込みどころ満載の概算要求である。なお,別枠とされた青天井の東日本大震災からの復旧・復興対策に係る経費2,209億円は,例の「増税」で賄われることになる。ちゃんとした使い道になってますよね。(筆者)
10/3 厚生労働省 「精神科救急医療体制に関する検討会 報告書」(概要 / 本文 ・2011年9月30日に,「精神科救急医療体制に関する検討会報告書」が公表された。
・精神科救急医療体制は,2010年度で精神科救急医療圏148か所,精神科救急医療機関1,069施設(常時対応,輪番対応及び外来対応を含む)である。夜間・休日における精神科救急情報センターへの電話相談件数は,2010年度約15万件で,2005年からは倍増している。また,夜間・休日の受診件数・入院件数は,約3万6千件・約1万5千件で増加し,精神科救急医療体制の充実・強化が課題となっている。
・これを受けて,2010年改正精神保健福祉法により,都道府県による精神科救急医療体制の努力義務(精神保健福祉法第19条の11)が法定され,2012年4月から施行される。法律の施行にあたっては,各都道府県が整備すべき精神科救急医療体制の具体的な内容や,自治体,精神科医療機関,精神保健指定医のそれぞれの役割等について,一定の方針を示す必要があることや,近年のうつ病や認知症の増加等により,身体疾患を合併する精神疾患患者が増加しており,その受入体制を確保する必要があること等から,2011年5月に,「精神科救急医療体制に関する検討会」が設置されたものである。
・今後,厚生労働省は,本報告書に基づいて体制整備の方針などを各都道府県に通知することになる。


9/29「精神保健医療福祉について」の記事を参照
9/30 厚生労働省 「第3号被保険者制度の見直しについて」
~第3回社会保障審議会年金部会資料~
・2011年9月29日に,第3回社会保障審議会年金部会が開催された,①「第3号被保険者制度の見直し」,②「マクロ経済スライド」を議題に審議された。

→上記の議題(①②)を,筆者が解説すれば,以下の通りとなる。
①1985年改正において,基礎年金制度の導入に伴い,「第3号被保険者制度」が,過渡的なこととして創設されたはずである。創設当初から,制度の不備(共働きや自営業の夫婦らからみれば優遇されすぎで不公平)が指摘されていたが,「女性の年金権の確立」という大義名分の陰に隠れ,その後も厚生労働省が放置し続けたため,一昨年から年金制度の信頼性を揺るがす問題となっている。
②2004年の改正において,「マクロ経済スライド」が導入された。厚生労働省は,2000年度以降,物価が下落しても年金額を特例で据え置き,その後も本来の水準を超えて支給し続け,また,2004年以降においても「マクロ経済スライド」が発動されなかったこととも関連して,結局,2009年度までの10年間に年金財政に対して,「5兆1千億円程度の損」を与えたという問題である。
→本来ならば,マスメディアは,きちんと事の本質を国民に分かりやすく知らせなければならないが,ただ厚生労働省からの発表を垂れ流すだけである。常識的に考えると,いずれ「第3号被保険者制度」は縮小なり廃止をすべきであろうし,また年金支給額の減額は当然に考慮されるべき状況にあると思う。そして,このような状況に至らしめたのは,厚生労働省と国会議員の不作為に原因があることは周知であって,厳しく追求されなければならないと思う。最後に,小宮山厚生労働大臣には,「専業主婦」を目の仇にせず,「高齢者」に偏重することなく,大所高所からご判断していただくことを望むばかりである。(筆者)
9/29 厚生労働省 「精神保健医療福祉について」 ・2011年9月27日に開催された障害保健福祉関係担当者会議の資料である。
<資料の構成>
①精神保健医療福祉の現状・課題
②精神科救急医療体制に関する検討会報告書
③認知症に関する目標値
④保護者制度の見直し

→精神保健福祉施策の見直しへの簡単な経緯は,次の通りである。2004年9月の「精神保健福祉施策の改革ビジョン」により,「入院医療中心から地域生活中心へ」という今後10年の精神保健医療福祉施策の基本理念が示された。2009年9月の「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会報告書」では,後期5年は「入院医療中心から地域生活中心へ」の基本理念をさらに推進することを基本に,精神保健医療体系の再構築や精神医療の質の向上などに関し,報告の中では,①アウトリーチ(訪問支援)など地域生活の支援体制,②認知症患者への取組,③保護者制度・入院制度のあり方等については引き続き検討課題とされた。2010年6月の「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」では,①「社会的入院」を解消するため,精神障害者に対する退院支援や地域生活における医療,生活面の支援に係る体制の整備について,2011年内に結論を得ること,②精神障害者に対する強制入院等について,保護者制度の見直し等も含め,2012年内を目途に結論を得ること等とされている。なお,2008年度より地域体制整備コーディネーターや地域移行推進員の配置を柱とした「精神障害者地域移行支援特別対策事業」が実施されたが,2010年度からは「精神障害者地域移行・地域定着支援事業」として名称および事業内容が改められた。さらに,2010年5月には「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」が開催され,アウトリーチ(訪問支援)の充実等,精神保健医療福祉施策の改革の具体化に向けた検討がなされ,6月にアウトリーチ支援実現に向けた考え方がまとめられ,2011年度から「精神障害者アウトリーチ推進事業」が試行的に実施されることになった。
→さて,日本の精神保健福祉施策の改革は,進展している,または進展していく,と考えていいのだろうか。左記資料のうち,「精神病床数および入院患者数の変化」や「病床数(諸外国との比較)は,見慣れた図表・データである。日本社会は,このような恥ずべき事実にも,すでに抵抗感を失ってしまっているのではないかと感じることがある。結論だけを言えば,人間としての権利の意味を曖昧にしておく日本人の考え方に由来するのではないかと,筆者は考えている。
→主として,精神保健福祉士国家試験受験者の参考になると思い,左記の資料を紹介した。(筆者)


→■「精神保健医療福祉の改革ビジョン」(2004年9月)
→■「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会報告書」(2009年9月)

「精神障害者地域移行・定着支援事業の手引き」イメージ図
「精神障害者アウトリーチ推進事業の手引き」イメージ図
9/28 国民生活センター 日本における製造物責任法(PL法)による訴訟一覧 ・製造物責任法(PL法;product liability )は,1994年に制定され,1995年7月に施行された。製造物の欠陥により損害が生じた場合,ユーザーが直接に製造業者等の損害賠償責任を追及でき,責任を追求できる者としては,ユーザーだけでなく,損害を受ければ第三者でも責任を追及できる被害救済に寄与する法律である。
・日本の製造物責任法(PL法)に基づく訴訟の賠償額は,多くの場合少額である。しかし,ご存知の通り,アメリカのPL法は,日本のそれとは似て非なる法律で,恐ろしく高額である。

→今年の5月頃だったと思うが,ある週刊誌の記事を立ち読みしたことがあった。それは,福島原発を製造したアメリカの「GE」に「PL訴訟」を起こすというものであった。それ以来,筆者は,そのことがずっと気にかかっていた。2010年,アメリカ中がよってたかって,「PL訴訟」を含めて,日本の一自動車メーカーである「トヨタ自動車」を袋叩きにした。なのに,「福島原発事故」においては,計り知れない損害を出しながら,アメリカの製造メーカーである「GE社」に製造物責任を問えるのに,日本国民の目をそらせるように,アメリカやアメリカのメーカーに対して,何も言わないムードが作り出されていると思われる。筆者は,難しいことは抜きにして,片手落ちのように思えてならない。また,近い将来,「公害訴訟」と「PL訴訟」が,日本社会のキーワードになると思っている。(筆者)
9/27 警察庁 「東日本大震災でお亡くなりになり身元が確認された方々の一覧表」(2011年9月26日10:00現在) →2011年9月26日の警察庁の発表によれば,死者15,811人,行方不明者4,035人とのことです。左記のリストをすべて見せていただきました。ご冥福をお祈りするとともに,改めてことの大きさを思い知りました。同時に,国民の安全・安心にかかわっておられる方々に対しては,敬意と感謝の念とともに,その必要性と重要性を再認識しました。今日も,国会が開かれますが,実のある議論を望みたいものです。下衆な政治家の民主党元代表一人のために,時間も金も浪費するな。(筆者)
9/26 内閣府 「公害紛争処理制度」をご存知ですか?
<政府の広報文(引用)>
①「公害紛争処理制度」は,裁判以外の方法で,費用の負担が少なく,迅速・適正に公害問題の解決を図る制度です。
②公害紛争処理制度によって,これまでに数多くの公害紛争事件が解決されています。
③都道府県・市区町村に。「公害苦情相談窓口」を設けていますのでご利用ください。
④「公害紛争処理」は,公害等調整委員会や都道府県公害審査会等の専門機関が間に入り,重大な公害問題や損害賠償問題などの解決を図ります。


<政府インターネットテレビ(2009年1月8日)>
「公害で困ったらまず相談~公害紛争処理制度って何?」(9分29秒)

→これまで,筆者は,「福島第一原発事故」において,直接的な被曝でなく,放射性物質に汚染された塵や水の拡散による大気汚染,水質汚濁又は土壌汚染が,「公害紛争処理制度」に定める典型7公害に該当するかどうかの確信を持てなかったが,総務省が「公害に該当する」と判断したペーパーがあったので紹介する。
→筆者は,今回の放射能汚染を「公害」と受け止めるべきであると思うが,土壌汚染基本法が放射能汚染物質を「汚染物質」に含めていなかったり,環境基本法の例外規定などを理由に,政府も有識者も日本のマスメディアも「公害の議論」を先送りし,極力避けようとしていると思えてならない。いかなる言い逃れをしても,放射性物質による晩発性・遅発性の健康被害の可能性については,100人が100人とも認識しているはずである。数十年後に,今の子どもたちから,「公害」が提起・提訴されることを思うと気が滅入る。そう言えば,国際人権条約の一つである「児童の権利に関する条約」に「子どもの最善の利益」というのがあったな。(筆者)


→■「公害等調整委員会」(総務省の外局)
9/23 - 2010年のアメリカの貧困人口が過去最多の4,618万人(全人口の%15.1%)
・米国勢調査局は,9月13日に,2010年の米国の貧困人口が4,618万人に上り,統計を取り始めた1959年以降で最多になったと発表した。4年連続の増加となる。貧困人口率は15.1%で6人に1人で,白人の9.9%に対して,黒人に限れば27.4%と4人に1人であり,人種間格差が拡大している。また,医療保険に加入していない人は4,990万人(同16.3%)で増加している。
・なお,アメリカの貧困層の2010年の基準は,4人家族で年収2万2,113ドル(約170万円)である。

→この記事を見て,筆者は,これまで7%でも難しかったのに,9%台の高失業率が続けば,来年の大統領選での,オバマ大統領の再選はないだろうなという思いを持っただけである。
→しかし,次回の3福祉士国家試験では,アメリカの社会保障制度が出題される可能性が高いと予想しているので,厚生労働省の「2009~2010年 海外情勢報告」における「各国にみる社会保障施策の概要と最近の動向(アメリカ)」に目を通しておいていただきたいために,きっかけとして記事にしたまでである。(筆者)
9/21 - 「一般医療機関における子ども虐待初期対応ガイド」(通称:一般医向けマニュアル)
~日本子ども虐待医学研究会 公認マニュアル~

・本マニュアルは,虐待を受けている子どもを医師が見落とさないようするための診断マニュアルである。厚生労働省の研究事業の一環として日本子ども虐待医学研究会が協力して作成されたもので,2011年9月20日に,日本子ども虐待医学研究会のホームページで公開された。

→2010年度の全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は,2009年度より1万件以上増え,5万5千件を超えた。それも,宮城県,福島県,仙台市を除いて集計した数値である。
→2010年1月に,東京・江戸川区で小学1年生の男の子が両親から虐待を受けて死亡した事件があった。筆者は,子ども一人を見殺しにした関係者の責任は計り知れないと思うが,2010年3月に提出された江戸川区と江戸川教育委員会の検証報告書を見て,報告書の質的レベルもさることながら,行政の第一線でなされるソーシャルワークのレベルの低さに,絶望的な気持ちになったことを思い出した。15歳で男の子を産み,22歳になった母親は,31歳の継父と二人で虐待を繰り返し,殺した。参考としてご覧いただきたいと思い,リンクを張った。(筆者)
9/20 総務省 「統計からみたわが国の高齢者~「敬老の日(9月19日)」にちなんで~」

<統計からみたわが国の高齢者のすがたについて>
①高齢者の人口
・高齢者人口は2,980万人(総人口の23.3%)で過去最高。
②高齢者の人口移動
・東京都や大阪府などで高齢者は転出超過。
③高齢者の就業
・65~69歳の就業率は,男性が46.8%,女性が26.9%。
・高齢雇用者のうち非正規の職員・従業員は約5割。
④高齢者の家計
・高齢無職世帯の家計収支は1か月当たり3万8千円の赤字。
・貯蓄現在高は3年連続の減少。
・高齢者世帯で支出割合の高い保健医療,中でも女性の健康保持用摂取品への支出は特に高い。
・高齢者世帯でのインターネットショッピングは8年間で約3倍増,電子マネー利用は年々増加。

→世帯主が高齢者の世帯の貯蓄現在高は,3年連続の減少だが,それでも 1世帯当たり2,275万円ということである(貯蓄現在高の低い世帯から高い世帯へ順番に並べた際にちょうど中央に当たる中央値は1,480万円)。そういう高齢者の状況を放置しておきながら,東日本大震災の復興や,集団予防接種をめぐるB型肝炎訴訟での和解金支払いのために,政府は,所得税の増税(4~5.5%)を企み,当然のように現役世代から掠め取ろうとしている。社会保障・税の一体改革案を含めて,高齢者や社会的弱者への対応について,「若者」に対して,納得できる説明がなされていない。マスメディアは,増税論者の学者の意見を取り上げることが多いが,常識的に考えて,現在の増税2案はおかしいと思う。どこかの大臣みたいに,ヒステリックに,「タバコ」だけを目の仇にしなくても,たとえば,相続税なり,富裕税なりで,高齢者偏重にならないような知恵を出してみなさいよ。(筆者)
9/16 厚生労働省 「今後のパートタイム労働対策に関する研究会報告書」が公表された ・短時間労働者など非正規労働者の雇用の安定や処遇の改善の検討に関して,現在の主な会議体および検討状況は,以下の通りである。(やまだ塾のまとめ)
①今後のパートタイム労働対策に関する研究会 ・2007年の「改正パートタイム労働法」の施行後3年間の施行状況を含め,国内におけるパートタイム労働の実態を把握するとともに課題を整理し,今後のパートタイム労働対策について検討を行うために,2011年2月に「今後のパートタイム労働対策に関する研究会」が設置された。
・2011年9月15日に,左記の通り,報告書が公表された。
・今後,労働政策審議会雇用均等分科会でさらに検討が行われ,2012年の法改正を目指すとされている。


<参考>
「2010年度のパートタイム労働法の施行状況について」
②非正規雇用のビジョンに関する懇談会 ・近年,増加傾向にある非正規労働者について,雇用の安定や処遇の改善に向けて,公正な待遇の確保に横断的に取り組むことが求められている。
・これを受けて,2011年6月に「非正規雇用のビジョンに関する懇談会」が設置された。
・今後,非正規労働者の呼称や態様を問わず広く「非正規雇用」を対象として,公正な待遇の確保に必要な施策の方向性を理念として示す「非正規雇用ビジョン(仮称)」を作成するとされている。
③労働政策審議会労働条件分科会 ・2010年10月以来,有期労働契約に関する検討を進め,2011年8月3日に「有期労働契約に関する議論の中間的な整理」を公表した。
・今後,2011年12月を目途に,議論のとりまとめが行われる予定である。
④社会保障審議会短時間労働者への社会保険適用等に関する特別部会 ・2011年7月の「社会保障・税一体改革成案」に盛り込まれた,短時間労働者に対する社会保険(厚生年金・健康保険)の適用拡大について,医療保険・年金を横断し,雇用政策と連携した総合的な検討を行うことが必要である。
・このため,2011年9月1日に,社会保障審議会に社会保険の適用拡大の具体的な在り方について検討する「短時間労働者への社会保険適用等に関する特別部会」が設置された。
・なお,本部会では,社会保険の適用基準と密接に関連する被扶養配偶者(国民年金第3号被保険者)の認定基準のあり方についても検討される。

→近年の非正規労働者に対する規制強化の流れから,今回の報告書の方向性(2007年の改正パートタイム労働法で,賃金や処遇について正社員との差別が禁止される「正社員並みパート」について,適用範囲を拡大する等の提言)は,当然のことと言える。(筆者)
9/14 首相官邸 「第178回国会における野田内閣総理大臣所信表明演説」を全部聴く(36分19秒) →この所信表明演説を聴いて,筆者は,少なくとも,野田首相の誠実さを感じた。いつもながら,人の話をきちんと聞かずにやじる国会議員(与野党を問わず)の幼稚さには,嫌気がさす。
→また,「事実」を正確に伝えずに,都合のいい部分を切り取って,面白おかしく報道する日本のマスメディアには,不信感が募る。ついでに言うが,福島第一原発事故の初動対応に関して,早速,ジャーナリストとしての反省も総括もなしに,福島原発事故の調査・検証委員会の報告前であるのに,菅前首相のインタビュー記事を掲載している新聞や,震災半年の特集番組で,菅前首相の独占インタビューを「事実」として流すテレビ,こんな取り上げ方をしたら,「菅前首相は正しかった」と国民に勘違いを起こさせる,という指摘がある。さらに,鉢呂前大臣の辞任における「放射能発言」に関わる「事実」の不確かさから,陰謀説も取りざたされているが,これも日本のマスメディアへの不信感から来ているものと思われる。(筆者)
9/13 首相官邸 「官邸かわら版」がスタートした
<内閣広報室の広報文(引用)>
「本日(9月12日),新たに首相官邸オフィシャルブログ「官邸かわら版」を開設します。ブログでは,野田内閣の進める政策について,総理自身の思いや取組状況などを国民の皆様に分かりやすくお伝えしてまいります。」

→第178回臨時国会は,本日(9月13日)召集され,野田首相が衆参両院本会議で,就任後初の所信表明演説を行う。臨時国会の会期は,政府・与党方針通り,9月16日までの4日間となる見通しであるが,召集日の衆参本会議で決定される(衆議院の院議が優先される)。
→どうせ野党は,14日からの代表質問では,国民の期待を裏切って,「不毛な人事や任命責任問題」で終始すると想定している。野田首相が,独特のキャラクターで,どのような対応をされるのか,楽しみにしている。(筆者)
9/12 厚生労働省 「介護保険におけるケアマネジメントについて」 ・2011年9月5日に,社会保障審議会介護給付費分科会が開催され,2011年3月の調査に基づく「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する基礎調査(調査結果中間報告・概要版)」と左記の参考資料が公表された。
・左記資料の内容は,以下の通りである。
①ケアマネジャー(介護支援専門員)の概要(居宅,施設)
②ケアマネジメント(居宅介護支援・介護予防支援)の現状
③サービス類型ごとのケアマネジャーの従事者数
④居宅介護支援事業所に従事するケアマネジャーの従事者数等
⑤ケアマネジャーの保有資格
⑥居宅介護支援事業所の状況(独立型・併設型)
⑦ケアマネジャーの研修等の体系
⑧ケアマネジメントにかかる介護報酬について
⑨2009年度 居宅介護支援・介護予防支援の主な改定内容について
⑩特定事業所加算(2009年度介護報酬改定で見直し(Ⅱを追加))


→ケアマネジャーの現状をまとめた資料は少ないので,ケアマネジャー試験および3福祉士国家試験受験者の参考になると思われる。(筆者)
9/9 厚生労働省 【重要】「台風12号に伴う第24回介護福祉士国家試験受験申込期間の延長について」
・2011年9月8日に,厚生労働省は台風12号に伴う被災者の受験機会の確保に資するため,第24回介護福祉士国家試験の受験書類受付期間を,以下のとおり変更(延長)することを発表した。
◎受験書類受付期間の変更
  2011年8月10日(水)から2011年9月9日(金)
         ↓(変更)
  2011年8月10日(水)~2011年10月7日(金)
  ※当日消印のあるものに限り有効
◎受験書類の提出先
  財団法人 社会福祉振興・試験センター
9/8 厚生労働省 9月9日が,パブリックコメントの締め切りである「介護職員等によるたんの吸引等の実施に関する御意見募集」および「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則等の一部を改正する省令案等に関する御意見募集」
(参考資料)
「介護サービスの基盤強化のための介護保険法の一部を改正する法律の公布について(社会福祉士及び介護福祉士関係)」
「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則の一部を改正する省令案について」
「平成24年4月から,介護職員等による喀痰吸引等(たんの吸引・経管栄養)についての制度がはじまります。」

<8月23日記事の再掲>
→「介護・福祉分野」の業務従事者も「労働者」である。厚生労働省のホームページを利用して,「基本的な労働法制度」を確認・再確認していただきたい。
→2011年6月の介護保険改正法に合わせて,社会福祉士法と介護福祉士法の一部改正が行われた。今回の介護職の医療行為に関しては,医行為の定義の議論を避け,医療職の業務範囲を規定する保健師助産師看護師法も議論せず,社会福祉士法と介護福祉士法の改正だけで,安易に対応している。医療事故に対する責任などの大きなリスクを,介護職や事業所・施設だけが抱えるという,何とも「不公平で,不平等な労働環境」を是認していいものかどうか。筆者は,これまでにも言ってきたことであるが,医療行為の研修・教育を介護福祉士等の本来業務の外付けにする(希望者だけが研修を受けてできるようにする)か喀痰吸引と経管栄養を医行為外とする以外の方策を許容すべきではないと考えている。さらに付け加えれば,「介護福祉士」を,自律性のない「単なる介護士」や,なし崩しに「看護師不足の補助要員」として扱おうとしていくように思える厚生労働省の方向性には疑問を感じる。これからは,いわゆる「介護の専門家」任せにしておくのではなく,「労働者」である介護職自身が考え,行動して,是正していかなければならない課題であると思う。(筆者)

→筆者は,本件を,「福祉専門職」に対して,「自律」の意味を問いかけている事案,だと考えている。また,筆者は,「医療職」の人手不足の安易な対策のために,「介護職の介護の質」を低下させてはならないと考えている。今後,範囲がどめどなく拡大していくことを防がなければならない,とする有力な意見も学会等で表明されている。介護福祉士は,自らの価値は,自らが決定するという強い意思を持って,「決められていると言えども決める」,という前向きな気持ちで,専門職としての自身の意見を積極的に表明すべきだと思う。(筆者)

8/25
(「2010年度 介護労働実態調査結果(2010年11月実施)」),8/23「基本的な労働法制度」を確認する)の記事を参照
9/7 - ■「食品の放射能除去の方法」を自分のために学ぶ ・1994年に財団法人原子力環境整備センター(現在の公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター)がまとめた研究報告を紹介する。
・この報告書は,1986年の旧ソ連・チェルノブイリの原発事故後に起きた食品の放射能汚染の実態に基づいたものである。
「食品の調理・加工による放射性核種の除去率1/3」
「食品の調理・加工による放射性核種の除去率2/3」
「食品の調理・加工による放射性核種の除去率3/3」
      (「原子力環境整備促進・資金管理センターHP」にリンクしています)

→「放射能汚染に関する国の発表を信頼するかどうかは個人の自由であるが,「自分の健康は自分で守る」が基本である」というのが筆者のスタンスである。そのためには,信頼性の高い知識・情報を手に入れ,学習し,自ら判断し,決断することが重要であると考えている。上記報告書が,最近注目されつつある。取り上げ方が難しい事柄であるが,放射能汚染から逃避したり,立ち向かうというより,そろそろ,腹を決めて,放射能汚染と共存して生活していく覚悟を持たなければならない時期が来ているのではないかと思い,記事にした。
→食品中の放射性物質の健康影響をめぐり,内閣府の食品安全委員会が7月にまとめた「生涯の累積放射線量の限度は100ミリシーベルト」とする評価書案パブリックコメントが,1か月で3千件を超え,集約のために9月上旬予定だった厚生労働省への答申が遅れるとみられている。
→お上の言うことを鵜呑みにして,言われるままに我慢して生きていくかどうかは,個人が決めればいいことで,知ったことではないが,抗弁できない子どもに我慢させていい訳がない。(筆者)


「公益財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センター」
9/6 - ■厚生労働省の副大臣と政務官が決定した ・政府は,2011年9月5日の臨時閣議で,野田内閣発足に伴う副大臣・政務官の人事を決定したと報道されている。(敬称略)
副大臣 牧義夫 衆議院愛知4区
辻泰弘 参議院兵庫
政務官 藤田一枝 衆議院福岡3区
津田弥太郎 参議院比例

→筆者の知る井戸端会議レベルの情報である。牧氏と聞いて,真偽のほどが定かでない週刊誌の怪しげなマルチ商法や障害者団体料金の記事にされていたことを思い出した。辻氏のことは何も知らない。藤田氏は,外国人参政権や選択的夫婦別姓に賛成していることや,庶民派の菅前首相の側近として,公用車に同乗・同行して,銀座や赤坂で飲食していたという豪勢な話題をテレビでみたか,聞いた覚えがある。また,津田氏は,日本マクドナルドの長時間労働問題を国会で取り上げて,政府を追及していたことから,さすが「組合運動のプロ」と言われるだけのことはあると当時は感心した。ありていに言えば,これまで裏切り続けられていることから,何の実績もない今回の厚生労働政務三役に,大きな期待をかけるのは無理なような気がするが,将来に向かって,国民の視点を忘れずに,頑張っていただきたいと心から願っている。(筆者)
9/4 首相官邸 新厚生労働大臣に小宮山洋子副大臣が昇格(You Tube) ・2011年9月2日に,「野田内閣」が発足した。「厚生労働大臣」は,2009年に民主党政権になってから,3人目である。小宮山厚生労働大臣に対する期待とともに,これまでの厚生労働大臣に対する期待の記事も振り返ってみた。

→筆者は,小宮山新厚生労働大臣について,東大闘争時の加藤一朗総長の娘さんで,NHKアナウンサー・解説委員の経歴を持ち,国家・国旗法に反対し,夫婦別姓および外国人参政権に賛成している,いわゆる中道左派で,3党合意で2012年度からの廃止が決まっている「子ども手当」の強力な推進者であり,前原グループに属している,などの週刊誌的な情報しか知らない。なお,「厚生労働副大臣」時代には,労働や子育てなどの分野を担当されていたので,福祉や介護の分野では,これからお勉強されることが多いのではないかと推察している。選挙で「福祉」を声高に言うヤツは多いが,厚生労働行政全般に精通し,高い見識を持ってリードできる政治家がいないのが,日本の現実である。
→震災直後の3月19日に,厚生労働副大臣の立場で,テレビに生出演しておられた。政府の対応が遅いし,マネジメントができておらず,もっとピシッとやるべきではないですか,という女性アナウンサーのイライラした指摘に,「言い訳するんじゃないんですが,初めて経験することが次々に起こって・・・」と行政のトップにある者として,言うべきではないことを口にし,その後,状況に似つかわしくない笑顔を振りまいて,長々と言い訳がましい受け答えをされていたのを思い出した。
→野田首相は,年金制度改革を含めた「税と社会保障の一体改革」において,与野党協議に積極的であると思われる。今後,特に,「厚生労働大臣」は,調整力を発揮しなければならない局面が多くなると思う。小宮山厚生労働大臣には,人の言うことを途中で遮らずに,きちんと全部聴いた上で,的確に,端的に答えることを期待したい。もはや,日本国民は,建前論はもとより,くどい言い訳や言いくるめを許容する余裕がないほど「追い詰められている」ことを知っておくべきである。(筆者)


<2010年9月18日記事の再掲>
新厚生労働大臣に細川副大臣が昇格
→2010年9月17日に,菅改造内閣が発足し,政権の新厚生労働大臣に,厚生労働副大臣として,これまで主に労働関係を担われてきた細川律夫氏が昇格された。いろんな意味で,ガッカリした人事であったが,期待を込めてご健闘をお祈りする。
→菅改造内閣の経済政策の当面の課題としては,①円高対策(為替介入の継続など),②景気対策(補正予算の前倒しなど),③2011年度予算編成,④税制改革(法人税率の引き下げなど),⑤農業の個別所得保障制度(本格実施),がある。
→なお,秋の臨時国会の日程については,10月6日に召集し,会期は,12月上旬までの60日間程度になるとみられている。(筆者)


<2010年9月22日記事の再掲>
「新厚生労働三役」が決定した!
→筆者は,小宮山洋子さん以外のお顔は,今回始めて拝見した。もちろん,副大臣時には影が薄かった新大臣を含めて,厚生労働政務三役に相応しい力量を持っておられるかどうかはまったく知らない。「このメンバーでやっていけるのか」,というのが筆者の率直な感想である。こんなことだったら,前のメンバーの方がよかったという評価にならないように祈っている。新大臣は,「人権派の弁護士」というふれこみであるが,現在の厚生労働大臣という職位に求められている資質が,「人権派弁護士のセンス」なのかどうかは知らない。ともかく,大所高所から,リーダーシップを発揮していただくことを期待している。(筆者)

<2009年9月17日記事の再掲>
長妻昭厚生労働大臣/内閣府特命担当大臣年金改革担当プロフィール
→先手を打って,9月15日に厚生労働省は「“後期高齢者医療制度”についてご説明します。」をホームページ上で公表(更新)した。9月17日未明の初閣議後の記者会見で,長妻新厚生労働大臣は「後期高齢者医療制度の廃止」を表明した。残念なことに,最も大切な「いつ廃止するか」を明言しなかった。「権力者」の「権力者」たるゆえんは「実施時期」を決定できることである。新内閣は「脱官僚依存」を公言しているが,「時期を明言しない政策発言」など,官僚にとっては何の脅威にもならない。準備期間が十分にあったのだから,時期を含めて持論をきちんと説明すべきであった。「その時期,手法については現状把握をした上で詳細に制度設計をつくり上げていきたい」と言っているようでは先が思いやられる。これらのことから,官僚との駆け引きにおいて,すでに新厚生労働大臣は後手に回っていると思った。
→厚生労働省の管轄は,年金,医療,介護,雇用と広範囲であり,左記のリストから見てもご苦労は多いと思われるが,国民は期待している。
→筆者は,新内閣には,特にこれまで政策決定に大きく影響を及ぼしてきた省庁主導の審議会・研究会等のメンバー構成・あり方の改革に期待している。(筆者)


<2009年10月1日記事の再掲>
■「長妻厚生労働大臣」にはがっかりさせられるが,ブレーンの問題もあると思う
→長妻厚生労働大臣は,就任直後,職員に「民主党のマニフェストは国民と政府の契約書,あるいは国民からの命令書。熟読しどうすれば実行できるか知恵を絞ってほしい」と訓示した。当時,筆者は,知恵を絞らなければならないのはブレーンで,大臣は強力なリーダーシップを発揮することだけを明言すればいいのではないかと思った。
→1か月を経ずして,「母子加算復活」(当初,10月と明言していたが,11月の復活も難しい状況にある)と「後期高齢者医療制度廃止」(9月8日に2013年度から新制度にすることを表明しているが,これまで民主党の「いったん老健制度に戻す」とする国会での主張を転換している)を先延ばしした,致命的な問題を抱えている日本のワクチン行政を踏襲するかのような「新型インフルエンザ対策」を発表した,そして猛烈に反対していた2009年1月からの「日本年金機構への移行」にこともなく承諾した,と続いている。
→筆者は,現在の政務三役5名(実質のブレーンは政務官2名のように思える)で対応するには,能力の問題は別にして,負荷が大きすぎるように思う。
→まもなく結果が出ると想定されている非常に重要な事柄がある。左記の「中央社会保険医療協議会委員」から,日本医師会の代表委員の全員を排除するという長妻厚生労働大臣の方針の実行である。日本医師会の代表委員は,これまで開業医に有利な形で診療報酬改定に影響力を行使してきたことは周知であるが,どういう結論にするのかを注目している。
→厚生労働省の「政務三役」には,主義主張を通して,がんばってほしいと心から願い,応援している。なお,今後,重要な事柄について,2013年度から行うという発言が多くなるのではないかと思っている。2013年度は,民主政権(4年1期)が終わっているときかもしれない。(筆者)

9/2 厚生労働省 「2010年 人口動態統計(確定数)の概況」
<ポイント>
①出生数は増加(107万1304人)
②死亡数は増加(死亡数は119万7012人)
③自然増減数は減少(出生数と死亡数の差である自然増減数は△12万5708人)
④死産数は減少(死産数は2万6560胎)
⑤婚姻件数は減少(婚姻件数は70万214組)
⑥離婚件数は減少(離婚件数は25万1378組)

→「人口動態統計」(厚生労働省)に関して,年間に以下の順で公表されている。
「2010年 人口動態統計の年間推計」(2011年1月1日公表)
「2011年 我が国の人口動態(2009年までの動向)」(2011年2月19日公表)
「2010年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」(2011年6月1日公表)
「2010年 人口動態統計(確定数)の概況 」(2011年9月1日公表)

→「人口動態統計」は,3福祉士国家試験には頻出の統計である。
例えば,「人口動態統計によれば,子どものいる夫婦が離婚する場合,夫よりも妻の方が子どもの親権を行うケースが8割を超えている」という設問の正誤は?(ヒント:上記②の統計中に答えがある)(筆者)
9/1 - ■国家の危機管理である「国の防災訓練」を,総辞職した「菅サン」に委ねた「野田サン」の判断は,適正なのか。 ・そう言えば,鳩山内閣の総辞職後,菅内閣発足までの4日間を,「鳩山サン」が業務執行内閣としてやっていた。民主党政権の慣例となっている。
・「東日本大震災」と「福島第一原発」の被害を拡大させ,日本国民を最大不幸に陥れた「菅サン」にだけは,「国の防災訓練」の指揮を執ってほしくなかったというのが「民意」であろう。「野田サン」は,国民感情の機微を勉強した方がいい。そういう意味で,首相たる者が,自分を「ドジョウ」に例えて,謙虚さを誇示するようなことは,逆に国民に鈍重さを心配させることにつながり,「国民に対して失礼になる」と思えるセンスを養う必要があると思う。また,そのような特殊な感覚は,国際社会に受け入れられるとも思えない。「謙虚さ」を売りにしながら,「増税」を強引に進めようとするこの人物の二面性も心配であるが,日本や日本国民にとって,いい方向に進んでいくことを祈るばかりである。
→閣僚人事を進めて,明日(9月2日)にも野田新内閣が発足するらしい。この連中は,「防災訓練」に直接タッチせずに,国家の危機管理をリードしていく立場に立つことになる。(筆者)
8/31 内閣府 「自殺予防週間(9月10日~9月16日)」に向けて,日本のマスメディアの認識レベルの改善に手をつけなくていいのかなあ 2011年7月4日の自殺対策会議において,2011年5月に自殺者が急増した原因として,「女性タレントの自殺と関連報道が考えられる」,「政府としてはメディア各社にガイドラインの策定を呼びかけるべきだ」,と清水内閣府参与が報告・指摘していたことを,まさか忘れていないよね。 当時,これだけのデータだけで,断定的な,すごいことが言えるなあ,と感心した覚えがある。
→当然熟知していなければならない「WHO 自殺予防メディア関係者のための手引き(2008年改訂版日本語版)」を,日本のマスメディアに,税金を使って改めて配ってやる必要はないが,政府が口出しすると,「因果関係が立証されていない」とか,「報道の自由」を言い出して面倒くさいから,自殺対策のスペシャリストである清水さんに,NHKにもおられたことでもあるし,民間人・個人の立場から,「しっかり読んで,ちゃんと勉強しろ!」くらいのことは言ってもらったらどうかと思う。言いっ放しなら,誰にでもできる。
<WHO メディア関係者のためのクイック・リファレンス>

・努めて,社会に向けて自殺に関する啓発・教育を行う
・自殺を,センセーショナルに扱わない。当然の行為のように扱わない。あるいは問題解決法の一つであるかのように扱わない
・自殺の報道を目立つところに掲載したり,過剰に,そして繰り返し報道しない
・自殺既遂や未遂に用いられた手段を詳しく伝えない
・自殺既遂や未遂の生じた場所について,詳しい情報を伝えない
・見出しのつけかたには慎重を期する
・写真や映像を用いることにはかなりの慎重を期する
・著名な人の自殺を伝えるときには特に注意をする
・自殺で遺された人に対して、十分な配慮をする
・どこに支援を求めることができるのかということについて,情報を提供する
・メディア関係者自身も,自殺に関する話題から影響を受けることを知る
                         (筆者)
8/30 厚生労働省 「第1回社会保障審議会年金部会」が開催された ・2011年8月26日に,「第1回社会保障審議会年金部会」が開催された。
・年金部会では,社会保障・税の一体改革成案に盛り込まれた年金分野の改革項目(年金給付の最低保障機能の強化,第3号被保険者制度の見直し,マクロ経済スライド,支給開始年齢の引き上げ等)の実現に向けた検討が行われる。2012年通常国会に法案を提出するため,9月から12月までの間に月2回のペースで部会を開催するとのことである。
・なお,重要なテーマである非正規労働者に対する社会保険適用拡大については,同会に特別部会を設け,12月末までに検討を進め,その状況を年金部会に報告するとしている。

→これほどの大きな課題を,次期首相の「野田サン」が引き継ぐことになる。野党との接点もあいまいで,国民不在で進められている年金改革案を,増税論者の野田サンが牽引して,法案成立に至るかどうか,考えるまでもなく,すでに答えは出ていると思う。(筆者)

「社会保障・税の一体改革」の経緯については,やまだ塾トップページ(トピックス)を参照されたい
8/29 内閣府 「生活の安全についての相談は,警察総合相談電話「#9110」番へ」
<警察と国民とを結ぶ「2つのホットライン」の区分>
①「110番」 : 
・交通事故が発生したときや強盗やひったくりの被害に遭ったときなど,今すぐ警察官に駆けつけてもらいたい緊急事態の際にかけるもの
②「#9110」番 : 
・事件や事故の通報ではなく,ヤミ金融や悪質商法,DV(男女間などの家庭内暴力),性犯罪,ストーカー,子どもの非行,薬物乱用や暴力団がらみの問題など,さまざまな犯罪被害の未然防止,生活の安全に関して相談したいことがあるというときなど,緊急以外の用件でかけるもの
・ただし,ダイヤル回線や一部のIP電話ではつながらないので,その場合は,警察庁ホームページに掲載されている各都道府県の警察総合相談電話番号にかける

→毎年,この時期になると恒例行事として政府広報がなされるので,このカテゴリーでも広報の協力として記事を掲載するが,この程度の広報活動で,警察総合相談電話「#9110」番の認知度が上がっていくとは到底思えない。認知度向上の手法として,テレビ(インターネットテレビではない)のスポットCMが,一般向けとして効果的であり,うまく活用すれば犯罪予防や生活の安全につながるのではないかと思われる。しかし,政府のこれまでのテレビスポットCM(「力を貸してください」篇 ,自殺対策「ひと声を力に」編,振り込め詐欺の被害防止「新しい手口」篇 ,児童虐待防止「通報」篇 ,児童虐待防止「相談」篇 ,睡眠キャンペーン「知らない」篇 など)を見る限り,まるでセンスがなく,お話にならないほど表層的で,説得力に欠けている。もし,その程度のものを作って流すのであれば,税金の無駄使いになるので,今のままでいいと思う。(筆者)
8/27 厚生労働省 「2010年度 医療費の動向」 ・2010年度に,病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費が,概算で36兆6千億円(前年度比3.9%増,8年連続の増加で過去最高)であり,うち70歳以上の高齢者の医療費は16兆2千億円(同4.7%増)となり全体の4割を超えた。なお,概算医療費は,労災分を含まず,医療費全体を示す「国民医療費」の98%程度と言われている。

→厚生労働省は,概算医療費の増加の要因を,相変わらず,「高齢化や医療の高度化」と説明してくれるが,いつも煙に巻かれたような気分になる。「あんな高価な検査機器を入れたら,お金を回収するために,ここの病院も,検査のお客をたくさん増やして,稼がなければならないから大変だよね」,と近所のおばあちゃんが待合所で言っていたが,これが「医療の高度化」の中身だとすれば納得できる。(筆者)

7/8「2009年度 医療費マップ」(概要 / 本文))の記事を参照
8/26 国土交通省 「東日本大震災 初動の記録~災害時ノウハウ集(いざという時に役立つ88の工夫とノウハウ)~」 ・2011年8月24日,国土交通省は,東日本大震災の発災後5か月の初動記録を,「災害時ノウハウ集」として公表した。
<国土交通省(緊急災害対策本部事務局)の広報文>
「災害時ノウハウ集」は,東日本大震災初動の応急対応の中で,災害対応を円滑に遂行するために各部局や現場で行われた様々な工夫やノウハウについて主なものをとりまとめたものです。
発災後5ヶ月を経た現時点の記憶を記録としてとどめ,今後の災害時に役立てたいと考えております。
【ノウハウ集の概要】
○目次 工夫やノウハウを8つの大項目と23の小項目に分類し整理しています。
○ノウハウリスト 工夫やノウハウを200~300字に纏めわかりやすく概要を示しています。
○ノウハウ集 各々の工夫やノウハウを写真や図表を用いて一ページ(カラー)で説明しています。
○索引 キーワードを整理した索引を作り,ノウハウリストの文中のキーワードについては赤色文字としました。
※今後、復旧・復興が進む中で考えられた更なる工夫やノウハウについては,必要に応じ追加する予定。

→国土交通省がまとめた「災害時ノウハウ集」は,大きすぎる犠牲と尊い献身によって出来上がったものである。残された日本国民は,「災害文化」として受け継いでいく義務がある。しかし,日本のマスメディアは,破廉恥な芸人のニュースには精力的であるが,今回の「災害時ノウハウ集」のことをまったく取り上げないため,多くの国民はその存在すら知らない。
→一方,内閣府によって,2011年度も,「防災の日」(9月1日)および「防災週間」(8月30日~9月5日)の行事が実施される。防災週間の一環としての防災訓練は,「2011年度総合防災訓練大綱」(2011年6月20日中央防災会議決定)によって実施される。今回の国土交通省の「災害時ノウハウ集」は,今後どのように活用されていくのだろうかと,災害対策に素人の筆者には気になるところである。(筆者)


「防災情報のページ」(内閣府)
8/25 介護労働安定センター 「2010年度 介護労働実態調査結果(2010年11月実施)」

<調査結果のポイント>
①2009年10月1日から2010年9月30日の離職率は,17.8%(前年度17.0%)であった。
②介護サービスに従事する従業員の過不足状況では,「不満足」が50.3%(同46.8%),「適当」は48.8%(同52.3%)であった。
③介護サービスを運営する上での問題点では,「今の介護報酬では人材の確保・定着のために十分な賃金を払えない」が51.5%(前年度52.7%)であった。
④介護職員処遇改善交付金に伴う経営面での対応状況では,全体では「一時金の支給」が50.0%,「諸手当の導入・引き上げ」が29.8%,「基本給の引き上げ」が15.7%,「教育研修の充実」が15.3%であった。
⑤月給者の所定内賃金は,全体では216,494円(同212,432円)であった。
⑥仕事を選んだ理由では,「働きがいのある仕事だから」が55.7%(同58.2%)であった。
⑦労働条件等の不満では,「仕事の割に賃金が低い」46.6%(同50.2%),「人手が足りない」40.1%(同39.4%),「有給休暇が取りにくい」36.9%(同36.9%),「業務の社会的評価が低い」32.2%(同36.4%)であった。

→上記ポイントの⑤(平均月収)では,民主党政権になっても,「全産業平均より大幅に低い状況」は改善されていない。また,自・公政権の発案ではじめた「介護職員処遇改善交付金」を,2011年度で終了させるのかどうかも不明確である。介護職の労働環境改善に対する民主党政権の定見のなさに,コメントのしようもない。それにもかかわらず,⑥(仕事を選んだ理由)での「働きがいのある仕事だから」が5割を超えているという調査結果を見ると,介護の仕事に携わる者の「使命感」,「誇り」,「自律性」などに基づく精神性の高さは維持されている。(筆者)

「福祉専門職の現状」
8/24 厚生労働省 「2011年版 厚生労働白書(社会保障の検証と展望~国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀~)」
概要
本文
資料編
100人でみた日本,日本の1日
・2011年8月23日に,「2011年版 厚生労働白書(社会保障の検証と展望~国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀~)」が閣議報告され,公表された。
<白書(本文)の構成>
第1部:社会保障の検証と展望(~国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀~)
・国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀~」を副題に,社会保障制度改革を議論する前提として,「国民皆保険・皆年金」の実現とその変遷を中心に,日本の社会保障制度のこの半世紀を振り返っている。
・第1部は,おおむね2011年6月末までの動きについて記述されている。
第2部:現下の政策課題への対応
・年次行政報告の冒頭に,2011年3月11に発生した東日本大震災への厚生労働省の対応が特集されている。

※なお,白書に併せて,「社会保障に関するアンケートの調査結果」(2011年2月調査)が別途公表された。このアンケートは,「2011年版厚生労働白書」の作成等に当たっての資料を得ることを目的として,2011年2月に実施されたものである。

→上記社会保障アンケートの調査結果において,61.3%の人が今後の給付水準について「現状は維持できない」と回答し,現在の給付水準を維持するため,過半数の51.4%の人が「一定の負担増容認」(48.5%)と「大幅負担増容認」(2.9%)と回答したことを,厚生労働省とマスメディアがこぞってアピールしている。何としても「増税やむなし」との調査結果がほしかったのだと思うが,わずかに半数を超えたことで「増税賛成」が民意のように宣伝するのは,いかにも公正さを欠いているように思える。2011年7月1日に,閣議決定ができずに,閣議報告された「社会保障・税一体改革成案」では,肝心要の消費税増税による財源確保が明確にできなかったことからも,厚生労働省の必死さが想像できる。8月12日には,「社会保障・税一体改革の当面の作業スケジュール」が,関係5大臣(厚生労働大臣,総務大臣,財務大臣,官房長官,社会保障・税一体改革担当大臣)で確認されているが,「社会保障・税一体改革」の行く末は,「ポスト菅」次第(野田サンは増税論,前原サンは慎重論らしい)の様相であり,果たしてどういうことになるのやら。(筆者)

「社会保障・税一体改革」の経緯については,やまだ塾のトップページ(トピックス)を参照

「白書(社会福祉関連)」
8/23 厚生労働省 ■「基本的な労働法制度」を確認する
     =厚生労働省のHPにリンクしています=
<中小企業経営者向けのガイド>
(1)採用・選考時のルール
①募集・採用における年齢制限の禁止
②募集・採用における性別による差別の禁止
③公正な採用選考
(2)人を雇うときのルール
①労働契約の締結
・労働条件の明示,労働契約の禁止事項,採用内定
②就業規則
・常時10人以上の労働者を雇用している会社は必ず就業規則を作成し、労働基準監督署長に届け出なければならない(労働基準法第89条)
③労働保険
・雇用保険,労災保険,保険料
④社会保険
・健康保険,厚生年金保険,保険料
⑤障害者の雇用義務等
・障害者雇用率制度,障害者雇用納付金制度
(3)労働条件・職場環境に関するルール
①賃金
②労働時間・休憩・休日
③労働安全衛生
④性別による差別の禁止
⑤仕事と家庭の両立のために
(4)労働契約の終了に関するルール
①解雇
②期間の定めがある場合
③整理解雇
④退職勧奨
⑤相当数の離職者発生の場合の届出など

(5)さまざまな雇用形態
①派遣労働者
②契約社員(有期労働契約)
③パートタイム労働者
④短時間正社員
⑤業務委託(請負)契約を結んで働いている人
⑥家内労働者 在宅ワーカー

<労働者向けのテキスト>
「知って役立つ労働法(働くときに必要な基礎知識)」

→「介護・福祉分野」の業務従事者も「労働者」である。厚生労働省のホームページを利用して,「基本的な労働法制度」を確認・再確認していただきたい。
→2011年6月の介護保険改正法に合わせて,社会福祉士法と介護福祉士法の一部改正が行われた。今回の介護職の医療行為に関しては,医行為の定義の議論を避け,医療職の業務範囲を規定する保健師助産師看護師法も議論せず,社会福祉士法と介護福祉士法の改正だけで,安易に対応している。医療事故に対する責任などの大きなリスクを,介護職や事業所・施設だけが抱えるという,何とも「不公平で,不平等な労働環境」を是認していいものかどうか。筆者は,これまでにも言ってきたことであるが,医療行為の研修・教育を介護福祉士等の本来業務の外付けにする(希望者だけが研修を受けてできるようにする)か喀痰吸引と経管栄養を医行為外とする以外の方策を許容すべきではないと考えている。さらに付け加えれば,「介護福祉士」を,自律性のない「単なる介護士」や,なし崩しに「看護師不足の補助要員」として扱おうとしていくように思える厚生労働省の方向性には疑問を感じる。これからは,いわゆる「介護の専門家」任せにしておくのではなく,「労働者」である介護職自身が考え,行動して,是正していかなければならない課題であると思う。(筆者)
8/19 経済産業省 「第5回(2011年)キッズデザイン賞の受賞作品 」 「キッズデザイン賞」は,子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン,創造性と未来を拓すデザイン,子どもたちを産み育てやすいデザインを顕彰する制度で,2007年度から実施されている。
・乳幼児用品や玩具などの子ども向けの製品・サービスに限らず,大人向けのものでも,子どもに対する配慮がなされた良質な商品や施設,プログラム,調査研究活動などを幅広く対象とし,受賞作品は「キッズデザインマーク」を使用することができる。なお,今回の第5回キッズデザイン賞では,東日本大震災で被災された方々への復興支援に役立つ作品や,被災地の子どもたちを元気づけるような作品が広く募集されていた。

<最優秀作品>
第5回最優秀賞 第4回最優秀賞 参考
キッズセーフティ部門 キッズセーフティ部門 第3回
金賞

第2回
金賞

第1回
金賞
ユニバーサルセーフティ部門 ユニバーサルセーフティ部門
フューチャーアクション部門 フューチャーアクション部門
フューチャープロダクツ部門 フューチャープロダクツ部門
・ソーシャルキッズサポート部門 (該当なし) ソーシャルキッズサポート部門
ソーシャルキッズプロダクツ部門 ソーシャルキッズプロダクツ部門
キッズ・コンシューマーサポート部門 -

→キッズデザインが生まれた背景に,子どもの「不慮の事故」が毎年多く発生していることがある。
→「不慮の事故による死亡」の年齢別統計が知りたいのであれば,厚生労働省の「人口動態統計」「不慮の事故死亡統計」があり,子ども・青少年(0~29歳)に限るならば,内閣府の「子ども・若者白書(旧青少年白書)」が参考になる。3福祉士国家試験やケアマネ試験受験者は,目を通しておくべき統計である。(筆者)


8/1「救急搬送データからみる乳幼児の事故(他人事と思わないで!知っていれば防げる事故がある!)」の記事を参照

乳幼児の事故予防に役立つサイト:「キッズデザインの輪」(経済産業省)
8/18 首相官邸 「政策推進の全体像」が閣議決定された ・2011年8月15日,政府は,今後の経済政策など重点政策の優先順位を組み直した「政策推進の全体像」を閣議決定した。
・2011年秋の臨時国会に提出する予定の「2011年度第3次補正予算案」に,円高や電力不足を受けた産業空洞化対策を盛り込む方針を明記している。また,社会保障分野については,政府・与党検討本部がまとめた社会保障と税の一体改革成案を基に検討を進め,医療,介護,年金など個別分野ごとに改革の具体化を進めるとしている。
<震災復興および日本再生に向けた政府の取組み(経緯)>
「政策推進指針~日本の再生に向けて~」 (5月17日)
「社会保障・税一体改革成案」 (7月1日)
「東日本大震災からの復興の基本方針」 (7月29日)
「日本再生のための戦略に向けて」 (8月5日)
「中期財政フレーム(2012年度~14年度)」 (8月12日)
⑥「政策推進の全体像」 (8月15日)

→菅首相の「脱原発」の発言は,直後に「減原発」と修正され,今回の「政策推進の全体像」では,遂に「原発依存度の低減を目指す」として明記された。そして,8月17には,高橋北海道知事が泊原発の再開容認を正式表明したため,経済産業省原子力安全・保安院は北海道電力に3号機の検査終了証を交付し,3月11日以降,全国で初めての原発の営業運転が再開された。
→このように,国民の期待を裏切る内容が,随所に盛り込まれた「政策推進の全体像」である。(筆者)
8/17 内閣府 「HIV・ハンセン病に対する偏見・差別をなくそう」 <「よくある誤解・思い込み」と「正しい知識」>
よくある誤解・思い込み 正しい知識
HIV ・握手や会話で感染する

・お風呂やプールに一緒に入ると感染する

・せきやくしゃみで感染する

・便座や食器,タオルなど日用品の共用で感染する

・血を吸った蚊やダニなどに刺されることで感染する
◆・HIVの感染経路は,性的接触,血液感染,母子感染の3つに限られ,日常生活の接触では感染しない
◆治療薬の開発により,HIVに感染しても,早期発見と早期治療によって、エイズの発症を抑えることができるようになっている
◆近年は,性的接触での感染が増えている。特定のパートナーであっても,感染のリスクがないとは限らない。HIVはだれにとっても身近な問題である
ハンセン病 ・感染力が強い

・遺伝病である

・不治の病である
◆日常生活で感染する可能性はほとんどない
◆感染力が弱く,うつりにくい
◆感染しても発病することはまれである
◆遺伝病ではない
◆早・期に発見し,適切な治療をすれば、完治する

→HIVとハンセン病に対する直近の「人権擁護に関する世論調査結果(2007年6月調査)」は,以下の通りである。
(10) HIV感染者等に関し,どのような問題が起きているか?
・HIV感染者等に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「結婚問題で周囲が反対すること」を挙げた者の割合が41.3%,「就職・職場で不利な扱いをすること」を挙げた者の割合が37.9%と高く,以下,「差別的な言動をすること」(31.7%),「治療や入院を断ること」(27.9%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が21.1%となっている。(複数回答,上位4項目)
・前回(2003年)の調査結果と比較してみると,「就職・職場で不利な扱いをすること」(42.1%→37.9%)を挙げた者の割合が低下している。
(11) ハンセン病患者・元患者等に関し,どのような問題が起きているか?
・ハンセン病患者・元患者等(ハンセン病患者・元患者とその家族)に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」を挙げた者の割合が41.3%と最も高く,以下,「結婚問題で周囲が反対すること」(31.0%),「就職・職場で不利な扱いをすること」(30.6%),「差別的な言動をすること」(29.0%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が22.3%となっている。(複数回答,上位4項目)

→日本政府や日本のマスメディアのこれまでの努力は,評価できるものであったかどうか。なお,第64回WHO総会(2011年5月16日~24日,参加国:193か国 )において,HIVエイズのWHO戦略(2011-2015)が承認されている。(筆者)

「国立ハンセン病療養所」
8/12 - ■「今回のイギリス暴動」は,「ブレア政権での社会的包摂政策」の結末ではないかと思う →2011年1月に設置された「一人ひとりを包摂する社会特命チーム」から,2011年8月10日に,「社会的包摂政策に関する緊急政策提言」が提出された。筆者は,「イギリス暴動」の最中であることが面白いと思った。
→その提言を受け取ったブレア大好き人間の菅首相が手放しで喜んでいる動画を観ていて,筆者は,その薄っぺらさから,一刻も早く辞めていただくべきだと思った。
→異論があることを承知で,結論だけを申し上げる。筆者は,今回の「イギリス暴動」について,「ブレア政権以降の社会的包摂政策」と深くかかわっていると考えているが,日本のマスメディアは,事の本質を正しく伝えていないのではないかと思う。筆者は,日本における「社会的包摂政策」の必要性は理解しているつもりであるが,血税を使って「のら」をたくさん作り出すことにならないように,十分な対策をすべきと考える。菅首相の趣味で決められた「一人ひとりを包摂する社会特命チーム」の構成メンバーでは,気がかりである。(筆者)
8/11 厚生労働省 「小児慢性特定疾患治療研究事業(リーフレット)」 ・小児慢性特定疾患治療研究事業は,1974年に創設され,2005年4月施行の改正児童福祉法により法制化された。法第21条の5の規定に基づいて,慢性疾患にかかっていることにより長期にわたり療養を必要とする児童等の健全な育成を図るため,当該疾患の治療方法に関する研究等に資する医療の給付その他の事業を行うことを目的とする事業である。
<小児慢性特定疾患治療研究事業の概要>
①対象年齢
・18歳未満(引き続き治療が必要であると認められる場合は,20未満)の児童
②対象疾患群
・11疾患群・514疾患
③自己負担額
・所得の状況に応じて,8階層の区分における一定の金額を限度とする患者一部負担額を医療機関に対して支払う
④福祉サービスの実施
・小児慢性特定疾患児日常生活用具給付事業(15品目,市町村事業)
・小児慢性特定疾患児ピアカウンセリング事業(都道府県事業)
⑤実施主体
・都道府県,指定都市および中核市(514疾患すべてを対象とするかは各自治体の裁量に任せられている)
⑥問合わせ先
・保健所(日常生活用具給付事業については市町村担当課)
⑦参考となるWebサイト
国立成育医療センター研究所成育政策科学研究部
社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 日本子ども家庭総合研究所

→小児慢性特定疾患(小児難病)は,最長20歳まで医療費助成を受けられるが,514疾患のうち多くの疾患が成人後も医療費助成が受けられる難病(56疾患)には認定されていないため,20歳になれば支援を打ち切られる。治療を断念することにもつながっている。(筆者)
8/10 内閣府 ■「2010年度国民生活選好度調査結果(国民の幸福感の現状など)」 <「国民生活選好度調査」2009年度と2010年度の比較>
2010年度 2009年度
調査内容 国民の幸福感の現状,ボランティア・支え合う活動(新しい公共),地域活動,自治会・町内会などの活動
国民の幸福感の現状,幸福感とその判断,政策への期待と満足度,新しい公共関係
調査期間:
2011年3/3~3/13
調査期間:
2010年3/11~3/22
調査結果 概要
<国民の幸福感の現状>
・10段階評価で,平均値は「6.5」。平均値,男女別,年齢別の傾向ともに2009年度と比べて大きな変化はみられない。
概要
<国民の幸福感の現状>
・10段階評価で,平均値は「6.5」。日本では,「5」を選択する者が多いほか,デンマークや英国と比較して,低い点数をつける者が多かった。
詳細( 詳細(

→2010年度の調査期間は,東日本大震災を3日間またいでいるが,ほとんどが震災前に調査されていたと考えられる。次回調査時には,大震災および福島第一原発事故が反映された結果が出るものと想定される。参考として,内閣府の「幸福度に関する研究会」の資料である「過去の震災に伴う意識面などの変化に関する先行研究」および「東日本大震災直後の若年層の生活行動及び幸福度に対する影響」をご覧いただきたい。(筆者)
8/9 内閣府 「改正障害者基本法」が成立(第177回通常国会) ・「障害者基本法の一部を改正する法律」は,2011年4月22日に国会に提出され,7月29日の参議院本会議で全会一致で可決・成立し,8月5日に公布され,一部を除き同日に施行された。なお,衆議院内閣委員会および参議院内閣委員会で,それぞれ付帯決議がなされている。
改正障害者基本法の主な内容>
【1】総則
(1)目的:
全ての国民が,障害の有無にかかわらず,等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり,全ての国民が,障害の有無によって分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現することを追加する。
(2)定義:
①「障害者」とは,身体障害,知的障害,精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって,障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
②「社会的障壁」とは,障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物,制度,慣行,観念その他一切のものをいう。
③地域社会における共生等:
(1)の社会の実現は,全ての障害者が,可能な限りどこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され,地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと,可能な限り手話を含む言語その他の意思疎通の手段についての選択の機会が確保されること等を旨として図られなければならない。
④差別の禁止:
障害者に対して,障害を理由として差別すること等を禁止する観点から,社会的障壁の除去は,その実施に伴う負担が過重でないときは,その実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない。
【2】基本的施策
(1)国及び地方公共団体は,障害者が,可能な限りその身近な場所において医療又は介護の給付等を受けられるよう必要な施策を講ずるものとするほか,その人権を十分に尊重しなければならない。
(2)国及び地方公共団体は,可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮しなければならない。また,障害者である児童及び生徒並びにその保護者に対し十分な情報の提供を行うとともに,可能な限りその意向を尊重しなければならない。
(3)国及び地方公共団体は,障害者である子どもが可能な限りその身近な場所において療育その他これに関連する支援を受けられるよう必要な施策を講じなければならない。
(4)国及び地方公共団体は,障害者の多様な就業の機会を確保するよう努めなければならない。
(5)国及び地方公共団体は,災害その他非常の事態の場合に障害者に対しその安全を確保するため必要な情報が迅速かつ的確に伝えられるよう必要な施策を講ずるものとする。
(6)国及び地方公共団体は,障害者の性別,年齢,障害の状態及び生活の実態に応じて,防災及び防犯に関し必要な施策を講じなければならない。
(7)国及び地方公共団体は,障害者の消費者としての利益の擁護及び増進が図られるようにするため,適切な方法による情報の提供その他必要な施策を講じなければならない。
(8)国及び地方公共団体は,選挙,国民審査又は投票において,障害者が円滑に投票できるようにするため,投票所の施設又は設備の整備その他必要な施策を講じなければならない。
(9)国又は地方公共団体は,障害者が刑事事件等の手続の対象又は民事事件等の手続の当事者等となつた場合において,個々の障害者の特性に応じた意思疎通の手段を確保するよう配慮しなければならない。
【3】推進体制
(1)内閣府に,障害者基本計画の策定に関する意見具申,同計画に関する調査審議及び意見具申,同計画の実施状況の監視及び勧告等の事務をつかさどる,障害者政策委員会を置く。
(2)都道府県に,都道府県障害者計画の策定に関する意見具申,障害者に関する施策の調査審議及び実施状況の監視等の事務を処理するため,審議会その他の合議制の機関を置く。
【4】施行期日等
(1)この法律は,一部を除き,公布の日(2011年8月5日)から施行する。
(2)国は,本法施行3年後に,法の施行状況について検討を加え,必要な措置を講ずる。

→障害者基本法を改正する背景には,2006年に国連で採択され,2007年に日本が署名し,2008年に発効した「障害者条約」がある。日本が条約を批准するためには実効性ある国内法の整備が必要とされており,今回の障害者基本法の改正は,国内法整備の基礎となるもので,これに続いて,現在「障がい者制度改革推進会議」で,障害者自立支援法に代わる「障害者総合福祉法(仮称)」の制定が検討されている。「障害者総合福祉法(仮称)」は,2011年8月を目途に新法の骨格が提言される予定で,これを踏まえて2012年の通常国会に法案が提出されると見られている。
→筆者は,民主党政権が「まっとうな政治主導」を放棄したときから,障害者制度改革は,「金がかからないこと」は進むが,「金がかかること」は省庁間の調整が取れず,最終的には抜け道が作られ,骨抜きにされ,実効性のないものになるだろうと考えていた。例えば,今回の改正障害者基本法では,随所で使われている「可能な限り」という言葉がそれに当たる。思い返せば,あのそろばん勘定で作られた「障害者自立支援法」に深くかかわったのは村木厚子氏であった。氏が,2010年9月27日付で共生社会政策の政策統括官に任命されており,今回の「改正障害者基本法」にも深いかかわりがあったことを多くの国民は知らない。「可能な限り」という悪知恵とも思える言葉を駆使して,省庁間の調整を行って実効性を怪しくしたのは,誰であるかは自明である。
→今回の改正障害者基本法についての数少ない新聞報道の一つを紹介する。毎日新聞は社説において,「全体的に見ると斬新な改革が随所にあるものの,推進会議が当初まとめた原案からは大幅に後退したのも事実だ。・・(中略)・・「障害者総合福祉法」「障害者差別禁止法」も論議が進んでいる。基本法より財源と直結する制度改革である。政府内には現実離れした案になるのではないかと懸念が広がっている。障害者側の不満もわかるが,国民全体が寄せた税金をどう使うかは「私たち(障害者)」だけで決められるわけではない」(2011年8月1日)と書いていた。この新聞社の立ち位置がよく分かる文章である。
→「福祉専門職」は,自身の見解を持っていなければならない。(筆者)


7/4
「障がい者制度改革推進会議等の進捗状況),6/15「2011年版 障害者白書」の記事を参照
8/8 厚生労働省 「2010年度介護給付費実態調査の概況」 ・2011年8月4日,「2010年度介護給付費実態調査の概況」(2010年5月-2011年4月審査分)が発表された
(1)介護サービスと介護予防サービスの受給者総数:
・492万8200人(2009年度比24万1200人増,3年連続で過去最多)
(2)介護サービスの受給者数:

・401万5800人(同22万5100人増)
①介護サービスの受給者内訳:
・居宅サービス⇒298万6900人(同21万2900人増)
・施設サービス⇒110万8700人(同1万5600人増)
・地域密着型サービス⇒35万8500人(同3万5400人増)
・居宅介護支援⇒276万8400人(同18万6000人増)
②居宅サービスのうち多い順:
・福祉用具貸与の155万3300人(同14万8800人増)
・通所介護が145万1200人(同12万3700人増)
・訪問介護が124万7900人(同7万8400人増)
・短期入所生活介護62万6500人(同3万7000人増)
③施設サービスの増減:
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)が53万8700人(同1万3100人増)
・介護老人保健施設が48万3700人(同1万1300人増)
・介護療養型医療施設は13万6100人(同1万人減)
④地域密着型サービスの多い順:
・短期利用を除く認知症対応型共同生活介護の18万8800人(同1万2800人増)
・認知症対応型通所介護の8万5400人(同5600人増)
・小規模多機能型居宅介護の6万5400人(同1万3300人増)
(2)介護予防サービスの受給者数:
・121万9100人(同9万2200人増)
①介護サービスの受給者内訳:
・介護予防居宅サービスが120万8900人(同9万800人増)
・介護予防支援が117万4900人(同8万8100人増)
・介護予防地域密着型サービスが1万1400人(同1700人増)

(3)1人当たり費用月額(2011年4月審査分:
・介護サービスと介護予防サービスを合わせた受給者1人当たりの費用(利用者負担を含む)は,月額15万5800円(前年同月比1500円減)
①内訳:
・介護サービス費は18万6900円(同1300円減)
・介護予防サービス費は3万9400円(同600円減)

→介護保険制度の2000年のスタートに際して,厚生労働省の「走りながら考える」という口車に乗った国民がバカをみた。実際には,この10年は「つぎはぎしながら走ってきた」だけであった。結局,団塊の世代が75歳を迎える2025年に向けた「地域包括ケアシステムの構築」についてのまともな議論をせずに,怪しげな24時間対応の介護・看護の巡回サービスの創設などを盛り込んだ介護保険改革とは名ばかりの2012年度からの改正介護保険法が,2011年6月15日に成立した。(筆者)

6/28「改正介護保険法」が成立(第177回通常国会))の記事を参照

「2011年度 3福祉士国家試験受験対策(重要事項編)」
8/6 厚生労働省 【重要】第24回社会福祉士国家試験および第14回精神保健福祉国家試験の施行について」 <第24回社会福祉士国家試験>
◎試験日:2012年1月29日(日)<共通,専門>
◎発表日:2012年3月15日(木)
受験申込書の受付期間:2011年9月8日(木)~10月7日(金)

◎試験委員: 2011年度と2010年度との比較(8/6掲載)

<第14回精神保健福祉士国家試験>
◎試験日:2012年1月28日(土)<専門>,2012年1月29日(日)<共通>
◎発表日:
2012年3月15日(木)
受験申込書の受付期間:
2011年9月8日(木)~10月7日(金)
◎試験委員: 2011年度と2010年度との比較(8/6掲載)

<第24回介護福祉士国家試験>
◎試験日:2012年1月29日(日)<筆記>,3月4日(日)<実技>
◎発表日:
2012年3月28日(水)
受験申込書の受付期間:
2011年8月10日(水)~9月9日(金)
◎試験委員: 2011年度と2010年度との比較
(7/2掲載)

→受験に関する情報は,すべて公表された。あとはやるだけ。ですね。(筆者)

7/2(■【重要】「第24回介護福祉士国家試験の施行について」の記事を参照
8/5 - ■「2012年度から子ども手当が廃止されるらしい」 ・2011年8月3日,民主,自民,公明3党の政調会長が,子ども手当の修正で合意したらしい。
・その内容は,2011年10月分から,3歳未満と第3子以降の3歳~小学生に月1万5000円,3歳~小学生と中学生にそれぞれ1万円を支給し,所得制限(年収960万円)は2012年度から導入する,というものである。具体的には,2011年10月月からの半年間は,「子ども手当に関する特別措置法」を制定して支給する。
・これにより,2012年度からは「子ども手当が廃止」され,「児童手当が復活」することになる,と報道されている。

<2009年12月29日記事の再掲>
「子ども手当」は愚策ではないか
~ドイツの二の舞を踏むことにならないか~

→すでに,2003年のOECDの家族政策と合計特殊出生率に関する研究において,金銭的援助より保育サービスの充実の方が合計特殊出生率との相関関係が強い,ということが示されている(「OECD Social, Employment and Migration Working Paper 2003」の図20および図21を参照)。このOECDの研究は,2006年の「少子化対策について」(「第15回社会保障の在り方に関する懇談会」資料)でも紹介され,日本との対応にも言及されている。また,2009年11月18日には,OECDは,日本の経済政策について初めて包括的な提言を発表し,「成長戦略」や「雇用」など9分野に言及し,「鳩山政権が導入を目指す「子ども手当」については「目的と対象を再検討すべきだ」とし,手当の一律支給よりも「待機児童」の解消に力を注ぐべきだとの考えを示した」と報道された。
→民主党の「子ども手当」は,小沢幹事長が選挙対策用に考え出した政策の目玉という位置づけで,練度が低いと一部では言われている。福祉対策なのか,景気対策なのか,少子化対策なのかすら明確でない政策であるとも言われている。
→ドイツは,「家族手当」として子ども一人当たり日本円で2万円程度をばら撒き続けてきたが,就学前の保育の拡充などの総合的な子育て支援策が遅れために,未だに合計特殊出生率は回復していない(「2005年度出生に関する統計の概況」の国際比較),との国際的な嘲笑を受けている。
→筆者は,早晩,「子ども手当」を見直さなければならなくなると予想している。
(筆者)

→筆者は,2012年度からの「子ども手当の廃止」を当然の帰結だと考えている。
→同時に,「待機児童(2010年10月現在4万8千人)」についても,政府が待機児童解消の打開策として,2013年からスタートさせ,2015年度から本格実施ようとしている「子ども・子育て新システム」も,2011年7月29日に閣僚合意された「子ども・子育て新システム中間取りまとめ」を見る限り,結局幼稚園と保育所をすべて一体化できずに幼稚園の存続を認め(結果として幼稚園・保育所・こども園の3分類になり,大学付属などの「ブランド幼稚園」も存続させるなど),「総合施設」でも待機児童の8割を占めるといわれる0~2歳児の預かりを義務づけできず,また,頼みの財源についても,2011年6月30日に閣議報告された
「社会保障・税一体改革成案」で消費税増税が明確にできなかったことから,すでに破綻が見えているように思える。さらに,学童保育利用者数についても,2010年1月29日に閣議決定された「子ども・子育てビジョン」の2014年度目標(111万人)は補助金不足から達成が困難な状況にあると見られ,待機児童も6千人いるといわれる。菅政権の「子ども・子育て施策」は,もうぼろぼろである。筆者は,その原因を,政府の潜在的なニーズの把握と安定財源確保の甘さにあると考える。蛇足であるが,「子育て」を家庭の責任と考えていた自・公政権の「少子化対策」への無為無策が,このような状況に陥らせてしまったのであり,今更自民党や公明党に期待するものは何もない。
→事のついでに言っておきたい。待機児童対策の必要性を声高に言うのであれば,介護分野の介護福祉士にも共通することであるが,保育士の待遇改善を本気でやりやがれ,と言いたい。(筆者)


3/10「認可保育所の待機児童数が過去最多(2010年10月)」,201年12/16「The Economist(2010年11月20日号)の日本の特集記事(The Japan syndrome)」の記事を参照
8/4 厚生労働省 (イベント情報)「うつ病の認知療法・認知行動療法研修会(多職種向け研修会)募集要項」
<2011年度のうつ病の認知療法・認知行動療法ワークショップ(研修会)>
①受講対象者
精神保健医療に従事する医師,看護師,保健師,精神保健福祉士,薬剤師,臨床心理技術者
②日時・場所
2011年11月4日(金)9:30-17:30・ベルサール飯田橋(東京)
※11月以降,鹿児島,北海道,高知,岩手等で1日研修会が開催される予定
③定員・申込締切・受講料
200名・2011年9月30日・無料

→「2010年度の診療報酬改定において,うつ病に対する認知療法・認知行動療法が保険点数化された(3福祉士受験対策の「重要項目」を参照)。入院中以外の患者に対して,認知療法・認知行動療法に習熟した医師が一連の計画を作成し,患者に説明を行った上でその計画に沿って30分以上認知療法・認知行動療法を行った場合に1日につき420点(4,200円)を請求できるできることになった。この療法は,欧米を中心に有効性のエビデンスが多く報告されている。しかし,日本で活用される際の問題として,経済的支援の少なさ(専門診療で4,200円はいかにも安い)とマンパワー不足(力量あるスタッフ不足,研修体制の整備の必要性)が指摘されている。
→認知療法・認知行動療法は,次回の精神保健福祉士国家試験には,必ず出題されると考えている。アーロン・T・ベック,自動思考,ホームワーク(宿題),スキーマ,協同的経験主義(collaborative empiricism),ソクラテス的問答等がキーワードであることぐらいは知っていなければならない。(筆者)


「うつ病の認知療法・認知行動療法治療者用マニュアル」(2010年度厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」)
8/3 厚生労働省 「児童虐待関係の最新の法律改正について」 ・2011年8月1日,厚生労働省から,「児童虐待関係の最新の法律改正について」(政策レポート)が公表された。

→社会福祉士国家試験受験者は必読である。厚生労働省への苦情である。「国民」に向けたものであるならば,もっと分かりやすい資料にしてから公表してもらいたい。学生の稚拙なレポートを見せられているようで,読んでいて苛立つ。
→この際,「2011年版子ども・子育て白書」(p.88~p.92)および「2011年版子ども・若者白書」(p.45~p.49)の児童虐待に関する記述にも目を通しておくことを勧めたい。また,2011年1月に,「児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会」が設置され,2011年7月11日に,「児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会とりまとめ」が提出されたので,参考にされたい。(筆者)


7/21「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第7次報告概要)および児童虐待相談対応件数等」7/12「改正民法」および「改正児童福祉法」が成立の記事を参照

「児童虐待防止対策・DV防止対策(厚生労働省)
8/2 - 「児玉龍彦東大教授が国会で国会議員を叱責した」(You Tube)
~7月27日の衆議院厚生労働委員会において~
→2011年7月27日の衆議院厚生労働委員会において,児玉龍彦東京大学先端科学技術研究センター教授(東京大学アイソトープ総合センター長)は,「放射線の健康へ​の影響」に関して,参考人として陳述された。氏は,内部被曝の専門家であり,現在除染活動を行われているとのことである。内部被曝から子どもを守ろうとする責任感と使命感が伝わり,心を打たれた。
→「7万人が自宅を離れてさまよっている時に,国会は一体何をやっているのですか」という氏の叱責で,恥を知った国会議員がいてくれることを心から願っている。また,東京都はもちろん,静岡まで「安全ではない」という指摘がされているが,日本のマスメディアは,ほとんどが肝心の部分を無視して,都合のいい事柄だけを面白おかしく取り上げて報道しているように思える。一方,連日,必要以上に,異常とも思えるほど執着して中国高速鉄道事故を,批判的に取り上げている日本のマスメディアの姿勢に,放射能汚染問題や原発問題から日本国民の目をそらせようとする意図を,筆者は感じる。うそつきの古川佐賀県知事(自民,民主,公明推薦)や国会で泣き出した情緒不安定の海江田経済産業大臣を,行政のトップとして容認していていいものかという指摘も含まれている。
→関連情報である。1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故のその後を追い,2003年に米アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「チェルノブイリ・ハート」(マリアン・デレオ監督,ウクライナ・アメリカ合作)が,2011年8月13日(土)に劇場公開される。
→ついでに,どうでもいい話題であるが,事故後に福島県飯館村で,「避難の必要はない」と講演し,最近ではセシウムが検出された汚染牛肉問題に関しても,「セシウムは筋肉にたまる。だが,危険という証拠はない」とおっしゃる長崎大学の山下センセイは,7月15日に福島県立医大の副学長に就任されたらしい。「えらくなる人はやっぱり違う」と感心した。(筆者)


<大震災および放射能汚染関連のこれまでの記事>
7/28国立精神・神経医療研究センターのメンタルヘルス情報(東北地方太平洋沖地震関連)),7/26「被災地での健康を守るために」(2011年7月25日版),7/5「復興大臣の宮城県知事に対する態度」(You Tube),6/7「世界が日本に差し伸べた支援の手」,5/31おどおどしているように見える文部科学大臣と副大臣の記者会見(You Tube)),5/20NHKの「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を観る),5/16改めて,チェルノブイリ原発事故から23年後のBBCのドキュメンタリーをYou Tubeで観る),5/9政府は,中部電力に浜岡原発の全面停止を要請した,4/27(政府からの重要なお知らせ)「避難されている皆様の情報を,避難先の市町村へご連絡ください!」,4/21筆者は,福島第一原発事故の政府の初動対応が失敗していたとの確信を持った),4/254月21日,「世界で最も影響力ある100人」に桜井勝延南相馬市長菅野武医師が選ばれた),4/19原発推進にかかわってきた文化人・知識人らの謝罪),4/18原発の広告塔となってきたタレントと道義的責任),4/15「東日本大震災における介護保険制度等の対応について」),4/14インターネット上で話題の故忌野清志郎氏と故黒澤明氏の作品を観た(You Tube)),4/12「東日本大震災の発生に伴う社会福祉士,介護福祉士及び精神保健福祉士養成施設等の運営等に係る取扱いについて(通知)」,4/11「震災孤児の人数および経済的支援について」,4/9「2011年統一地方選挙」で,原発存続派に票を入れていいものか,熟慮すべきである),4/7海外メディアの報道を見て,日本のメディアのあり様を考えてみる),4/6被災者への情報を掲載した「生活支援ニュース」の発行・配布が始まった,4/5原発反対の研究者の警告に耳を傾ける③),3/31「福島県内から避難した要介護高齢者等に関する介護保険施設・事業所等への周知について(依頼)」,3/30原発反対の研究者の警告に耳を傾ける②),3/29「スリーマイル島原発事故」は,1979年3月28日に起こされた(You Tube)),3/25「災害救助法」が適用された市町村,3/24全国の放射能濃度(①水道 / ②)),3/23原発反対の研究者の警告に耳を傾ける①),3/22放射線・放射能への理解),3/18「被災地での健康を守るために」,3/17菅首相の国民へのメッセージ」および「天皇陛下のおことば」,3/15福島第1原発2号機の水位低下事故が,2010年6月17日に発生していたのは本当か?),3/14(「東北地方太平洋沖地震」)の記事を参照
8/1 東京消防庁 「救急搬送データからみる乳幼児の事故(他人事と思わないで!知っていれば防げる事故がある!)」
~「東京消防庁HP」にリンクしています~
・2011年7月27日から,東京消防庁HPで公表されている。
<報告書の「前書き」(引用)>
「この報告書は平成18年~22年中に救急搬送された0歳~5歳児の44,225人分のデータがもとになっています。これら膨大なデータからわかることは,救急搬送する救急隊員や治療に当たる医療関係者の努力だけではなく,一番身近にいる大人の協力なくしては,乳幼児を守ることはできないということです。この貴重なデータを十分に活用いただき,乳幼児の事故を減らしていただければと強く願っています。」
<報告書の構成>
第1章:救急搬送データからみる乳幼児の事故
第2章:乳幼児事故の詳細な分析
第3章:考えてみよう 想像してみよう

→「1歳で多く,特に男児で多い!」,「多くは身近な住宅内で発生!」,「事故の多くは,転落・転倒!」,「18時~21時の時間帯が多い!」という特徴が示されている
→また,大けがになりやすく,重症化しやすい事故では,「溺れる事故」,「転落」,「やけど」が多い順であり,特に「溺れる事故」は生命に関わるが,ほとんどが「自宅の浴槽」で発生しているとされている。
→いわゆる専門家は,事故の原因を,もっともらしく少子化や核家族化による「環境の変化」にしたがる傾向にあるが,「事故を起こした親の無知と手抜きと不注意」が最大の原因だということは,親をしてきた者なら誰でも見抜いていることで,それをもっとアピールし,その対応をしていくべきではないかと思う。(筆者)


<参考情報>
乳幼児の事故予防に役立つサイト:
「キッズデザインの輪」(経済産業省)
いざというときの相談窓口:
「小児救急電話相談 ♯8000」(厚生労働省)
(→
5/24(「小児救急医療電話相談事業(#8000)」)の記事を参照のこと)
7/29 厚生労働省 「2010年簡易生命表の概況」 ・2010年の日本人の平均寿命は,男性が79.64歳(世界第4位,5年連続過去最高),女性が86.39歳(26年連続で世界第1位,5年ぶりに短くなった)であった。
・今回,特に興味深かったのは,女性の平均寿命が0.05歳短くなった理由について,厚生労働省が「猛暑で体力が弱ったお年寄りが多く亡くなったためではないか」と分析していることを,日本のマスメディアは,何の疑義を挟まずに垂れ流ししていたことであった。

→昨年の今頃の話である。2010年7月29日に,東京都足立区の「111歳男性」が白骨化した状態で発見され,これを契機として「高齢者所在不明問題」が日本中を駆け巡った。その折,「平均寿命世界一」に影響するのではないかという多くの国民の疑念に対して,厚生労働省は「今回の問題は平均寿命には影響しません」と断言し,理解が難しい理由を日本のマスメディアは疑義を挟まずに報道していたことを思い出して,同じようなことをすると思った。今回の上記の女性の平均寿命が縮んだ厚生労働省の分析について,筆者は,中国高速鉄道事故原因の中国政府発表と同じぐらいに「にわかには信じ難い」と思った。確かに,2010年の猛暑で,熱中症による女性死亡数が798人(2009年91人),男性死亡数が920人(同145人)と平均寿命にマイナス0.01歳分の影響があったことは理解できるが,女性の平均寿命がマイナス0.05歳になったことへの分析にはなっていない。(筆者)
7/28 国立精神・神経医療研究センター ■国立精神・神経医療研究センターのメンタルヘルス情報(東北地方太平洋沖地震関連) <国立精神・神経医療研究センターの支援医療関係者向けメンタルヘルス情報>
掲載日 支援医療関係者向けのマニュアル等
2011.6.10 災害 子どもの悲嘆ガイドブック(教育者,保護者向け)
2011.5.12 被災認知症支援マニュアル(医療用介護用
2011.4.25 心のケアチームマニュアル
2011.4.25 災害・紛争等緊急時における精神保健・心理社会的支援に関するIASCガイドライン
2011.4.25 災害・紛争等人道的緊急時における精神保健・心理社会的支援(保健医療版)
2011.4.6 災害被災者の不眠症への対応
2011.4.5 被災者の飲酒問題への対応
2011.3.31 災害救援者メンタルヘルス・マニュアル
2011.3.30 死亡告知・遺体確認における遺族への心理的ケアダイジェスト
2011.3.30 死亡告知・遺体確認における遺族への心理的ケア
2011.3.29 災害 被災した子どもを支援する方々へ(医療者,教育者向け)
2011.3.18 災害 子どもの心のケア(一般支援者向け)
2011.3.18 災害 子どものトラウマ支援5原則
2011.3.18 災害 子どもの保護者向けリーフレット
2011.3.18 災害 障害児への対応の手引き
2011.3.18 災害 発達障害をもつ保護者の方へ
2011.3.17 原子力災害の心のケア(原子力安全協会より提供)
2011.3.16 災害時地域精神保健医療活動ロードマップ
2011.3.16 マニュアル解説スライド(医療関係者用)
2011.3.16 災害精神保健医療マニュアル:東北関東大震災対応版
2011.3.16 災害時地域精神保健医療活動のガイドライン
2011.3.16 急性期のこころのケアについて

→「精神保健福祉士」への問題である。次の文章は正しいか?
問:デブリーフィングを,災害発生後36時間以内に行うことで将来のPTSDが予防できるという主張は,現在では国際的に認められている。
答:誤り。国際的に否定されている。
→2011年7月25日に,2012年度以降の精神保健福祉士国家試験の出題範囲などを見直すため,「第1回精神保健福祉士国家試験のあり方に関する検討会」が開催された。今後,4回程度の会合を開いて年内をめどに検討結果を取りまとめ,試験の実施機関として指定されている「社会福祉振興・試験センター」に報告する予定と報道されている。ついでに申し上げておくが,現在の試験問題(専門科目)のレベルについては,かつての現任者講習で現任者を大量に合格させるための低レベルが維持されているように思う。(筆者)
7/27 厚生労働省 「2010年度の国民年金保険料納付率は最低の59.3%となり,2011年4月分は51.3%である」 <2011年度国民年金保険料および老齢基礎年金額>
区 分 2011年度 2010年度
国民年金保険料 月額15,020円 15,100円
老齢基礎年金(満額) 年額788,900円 792,100円

→「将来,年金をもらえるか分からないのだから未納でもいい」という意見は,心情的には理解できる。また,2011年7月1日に閣議決定された「税と社会保障の一体改革案」における,「所得比例年金」と「最低補償年金」の組み合わせからなる新しい年金制度創設の実現の困難さは,年金の素人でも分かり,年金制度の破綻が危惧されていることも十分理解できる。
→しかし,われわれが国民年金保険料を支払うことで受け取れる国民年金は,「老齢基礎年金」だけではなく,障害を受けた自分の将来の生活を支える「障害基礎年金」(1級:年額986,100円)や残された大切な家族の生活の支えとなる「遺族基礎年金」(子1人の妻:年額1,015,900円)があることと,「保険料未納におけるリスク・デメリット」をもっと具体的にアピールすれば,現行の年金制度においても,納付率回復につながるのではないかと思う。また,「保険料免除制度」の利用によるリスク回避の方法を周知徹底すべきである。国民が理解しやすいように説明する,という行政側の努力不足を感じる。
→なお,ごたごた続きの「主婦未納年金問題」にも関連する「年金確保支援法案」が今国会で審議されているが,厚生労働省は自分たちのミスや責任をタナ上げにして,未納者の責任だけで収束させることを目論んでいることを多くの国民は知らされていない。(筆者)


「私の年金が知りたい」(日本年金機構)
7/26 厚生労働省 「被災地での健康を守るために」(2011年7月25日版)
<項 目>
(1)生活・身の回りのことについて
 ①暑さへの対策
 ②水分について
   ・水分の確保,飲料水の衛生
 ③食事について
   ・栄養をとる,食品の衛生
 ④トイレの衛生
 ⑤生活環境
   ・室内の環境,屋外の環境
(2)病気の予防
 ①感染症の流行を防ぐ
 ②粉じんから身を守る
 ③一酸化炭素中毒の予防
 ④エコノミークラス症候群にならないために
 ⑤心身の機能の低下予防
 ⑥歯と口の清掃(口腔(こうくう)ケア)・入れ歯
(3)こころのケア
(4)慢性疾患の方々へ
 ・慢性腎不全(人工透析),糖尿病(インスリン)等
 ・高血圧,喘息,てんかん,統合失調症等
(5)妊婦さん,産後まもないお母さんと乳幼児の健康のために

 ・注意した方がよい症状

→対人支援を行う「福祉専門職」にとって,平時から頭に叩き込んでおかなければならない事柄であると思われる。
→2011年度の3福祉士国家試験やケアマネ試験において,今回の大震災に関連して,「質の高い問題」がどの程度出題されるのかを注目している。その辺りからも,試験問題作成に関与している「社会福祉新興・試験センター」の力量が見て取れると思う。(筆者)
7/25 厚生労働省 「2011年度全国労働衛生週間(10/1~10/7)の実施について」 <2011年度スローガン>
「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」
・日本の業務上疾病による被災者は,近年横ばいであったが,熱中症の影響もあり,2010年は8,111人と増加している。一方,一般定期健康診断の結果,何らかの所見を有する労働者の割合は増加を続け,2010年は52.5%であった。さらに,日本の自殺者数は13年連続で3万人を超え,そのうち2,600人が勤務問題を原因・動機の一つとしていることなどから,職場におけるメンタルヘルス対策の取組みが重要な課題となっている。

→繰り返し述べていることであるが,本来は「本人の問題」「自己責任」である健康管理を,日本国民は,国民皆保険制度の上に胡坐をかき,行政や医療機関や介護機関などにおんぶに抱っこに肩車をしてもらい,他者に依存し続けて,不健康のまま長寿世界一になった。自分のために,「自分の健康は自分で守る」という基本に立ち返ることが必要になっている。(筆者)

7/7
「2010年度 脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況」7/1「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」が開催される),6/23「熱中症から身を守る 予防法と対処法」,6/14「2011年版 自殺対策白書」の記事を参照

「労働災害発生状況」
7/22 厚生労働省 「2009年度 母子家庭の母の自立支援関係事業の実施状況」 <母子家庭自立支援策>
・2002年に,「母子及び寡婦福祉法」,「児童扶養手当法」,「児童福祉法」,「社会福祉法」が改正され,2003年4月から施行された。この中で,母子及び寡婦福祉法に基づく「母子家庭及び寡婦の生活の安定と向上のための措置に関する基本方針」が定められ,地方公共団体において,母子家庭及び寡婦自立促進計画を策定し,実施することが求められた。これにより,「児童扶養手当中心の支援」から「就業・自立に向けた総合的な支援」へと転換が図られ,現在は以下の4本柱で施策が推進されている

(1)子育て・生活支援策 ▼①保育所の優先入所の法定化
▼②ヘルパーの派遣などによる子育て・生活支援策の実施
③サテライト型施設の設置など母子生活支援施設の機能の拡充
(2)就業支援策 ●①母子家庭等就業・自立支援センター事業の推進
②母子自立支援プログラム策定等事業等
③高等技能訓練促進費等事業
④自立支援教育訓練給付金事業
(3)養育費の確保策 ▼①養育費相談支援センターの創設
▼②養育費支払い努力義務の法定化
▼③「養育費の手引き」やリーフレットの配布
▼④民事執行制度の改正による履行確保の促進
(4)経済的支援策 ★①児童扶養手当の支給
②自立を支援する観点から母子寡婦福祉貸付の充実
※「子育てと生活支援」・「養育費の確保」の▼は,父子家庭も対象
※「就業支援」の●は,事業の一部が父子家庭も対象(2009年度より)
※「経済的支援」の★は,20102年8月より父子家庭も対象

「母子家庭自立支援給付金事業」
「母子家庭等就業・自立支援センター事業」
7/21 厚生労働省 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第7次報告概要)および児童虐待相談対応件数等」
<児童虐待死亡事例・相談対応件数等のまとめ>
(1)子ども虐待による死亡事例等の検証結果(2009年度)
①虐待死事例:47例(49人)【前年度64例(67人)】
②0歳児が20人(40.8%)で最多,0~5歳児が約9割(43人)
③「望まない妊娠」,「妊婦健診未受診」,「母子健康手帳未発行」が多く,これらの妊娠期・周産期の問題を併せて抱える傾向
④地方公共団体と国への提言のうち,国への提言で主なものは,以下の通り
・望まない妊娠について相談できる体制,養育支援を必要とする家庭に対する妊娠期・出産後早期からの支援体制及び関係機関の連携体制の整備
・通告義務・通告先等についての広報・啓発の一層の充実
・地方公共団体による検証内容の分析,提言に係る取組に対する評価の確認
(2)児童相談所における児童虐待相談対応件数(2010年度)
・全国205か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は55,152件(速報値:宮城県,福島県,仙台市を除いて集計した数値)であるが,これまでの最多件数
(3)実施された出頭要求等(2010年度)
・2008年度より,長期間,子どもの姿が確認できない家庭には,裁判所の許可に基づく臨検・捜索ができるようになるなど,新たな制度を導入
①出頭要求等:50ケース(対象児童数延べ72人) 【前年度21ケース(25人)】
②再出頭要求:6ケース(対象児童数延べ7人) 【同2ケース(2人)】
③臨検・捜索:2ケース(対象児童数延べ2人) 【同1ケース(1人)

→児童虐待防止に関して,ごまんといる日本の児童福祉専門家も国会議員も行政職員もジャーナリストも,これまで有効な対策の糸口すら見出せず,バカの一つ覚えみたいに児童相談所の責任を繰り返すだけで,「知恵がない」と言われて久しい。
→結論だけを申し上げるが,筆者は,従来から,「福祉専門職」など対人支援を業とする専門職(国家資格者など)への児童虐待の通報義務化と通報を怠った場合の罰則化(罰金,氏名の公表,免許停止・取消など)を早期に実現させることが,効果的な児童虐待防止策への糸口になると考えている。言っときますが,こんなことは海外のことをちょっと勉強すればアホでも思いつくことですよ。(筆者)


7/12「改正民法」および「改正児童福祉法」が成立の記事を参照
7/20 厚生労働省 「精神障害者地域移行・地域定着支援事業実施要綱」および「精神障害者アウトリーチ推進事業実施要綱」

<精神障害者の地域移行への取組みの経緯>
・2004年9月に,精神保健福祉対策本部がまとめた「精神保健医療福祉の改革ビジョン」において,「入院医療から地域生活中心へ」という今後10年の精神保健医療福祉施策の基本的な方策が示された。
・2009年9月に,ビジョンの中間点を迎えるに当たって,それまでの改革の成果の検証と,今後の重点施策の策定に向けた検討を行うため,2008年4月より「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」が開催され,2009年9月に報告書(「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」)がまとめられた。
・これを受け,2008年度より地域体制整備コーディネーターや地域移行推進員の配置を柱とした「精神障害者地域移行支援特別対策事業」が実施されたが,2010年度からは「精神障害者地域移行・地域定着支援事業」として名称および事業内容が改められた。
・さらに,2010年5月には「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」が開催され,アウトリーチ(訪問支援)の充実等,精神保健医療福祉施策の改革の具体化に向けた検討がなされ,6月にアウトリーチ支援実現に向けた考え方がまとめられ,2011年度から「精神障害者アウトリーチ推進事業」が試行的に実施されることになった。

→次回の精神保健福祉士国家試験において,必ず出題されると考えている。「ACT(Assertive Community Treatment)」と「精神障害者アウトリーチ推進事業」との違いなどは理解しておかなければならない。(筆者)

「精神障害者地域移行・定着支援事業の手引き」 / イメージ図
「精神障害者アウトリーチ推進事業の手引き」 / イメージ図
7/19 厚生労働省 「7月28日は,“World Hepatitis Day”(世界肝炎デー)」
~スローガン:“Know it. Confront it. Hepatitis affects everyone, everywhere”~

「世界肝炎デーWorld Hepatitis Day 2011」(You Tube)

<厚生労働省の広報文>
「世界保健機関(WHO )は,2010年に世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として,7月28日を“World Hepatitis Day”(世界肝炎デー)と定め,肝炎に関する啓発活動等の実施を提唱しました。今年のテーマは,「This is hepatitis」、スローガンは、「Know it. Confront it. Hepatitis affects everyone, everywhere」(肝炎は世界中の誰もが感染する病気。正しく理解し,立ち向かおう。)です。我が国では,肝炎対策基本指針(平成23年5月16日策定)に基づき肝炎対策の総合的な推進を図ることとし,肝炎の予防,病気や治療に関する正しい理解が進むように普及啓発や情報提供を推進いたします。」

→2011年6月28日に,集団予防接種が原因でB型肝炎に感染したとして,患者らが国を訴えた「B型肝炎訴訟」で,菅首相が「原告団に対して」,直接謝罪し,国と原告は,和解のための基本合意書に調印した。しかし,菅首相は,「国民に対して」,きちんと謝まっていない厚生労働大臣も然りである。 この非常識さが,菅政権の特長である。
→日本のB型肝炎感染者約100万人のうち,集団予防接種が原因でB型肝炎の感染被害を受けた人は,全国で40万人を超えると国は試算している。注射器の使い回しを,1948年に予防接種が義務付けられた当時から40年間も放置してきたのは,現厚生労働省であり,その責任は重い。ところが,現厚生労働大臣は,2011年7月5日の記者会見で,反省の弁もなく,今後5年間で必要となる最大1.1兆円の和解金の財源を「増税で」というようなふざけたことを言った。民主党政権および与党民主党は,ムダを省いて,公務員制度改革をして,ムダに多い国会議員の首を切ったあとで,国民に対して増税をお願いするのが筋であり,それ以外の方策などあり得ない。就任後,まったく国民の役に立つことがなかった現厚生労働省政務三役は,「増税」を言う前に,せめて,「自分たちのお手当は,全額返納させていただく」ぐらいの気の利いたことが言えないものかと思う。どうせ,間もなく,政権交代で辞めていくのだから好きなことを言わせておけばばいいのだが,火事場泥棒みたいに,どさくさにまぎれて何でもかんでも「増税」で対処しようとする現政権の無能さには,うんざりしたので記事にした。最後に,国民に対して,きちんとした増税の説明と納得が必要であり,政府が手抜きしてボンクラなことをすると,国民の非難・批判は,被害者である「原告(団)」に向かっていき,取り返しのつかないことになる!(筆者)


7/4「障がい者制度改革推進会議等の進捗状況(2011年6月30日現在)」),5/23「肝臓週間(5月23日~29日)について」の記事を参照

(肝炎関連の情報)
→■「肝炎総合対策の推進」(厚生労働省HP)
⇒○「肝炎対策基本法」(2010年1月施行)
⇒○「肝炎対策の推進に関する基本的な指針」(肝炎対策基本指針)(2011年5月16日策定)
⇒○「身体障害者福祉法における肝臓機能障害の追加」(2009年10月16日通知)
⇒○「薬害肝炎事件等への対応」(2010年版厚生労働白書)
→■「肝炎情報センター」(国立国際医療研究センターHP

7/15 厚生労働省 「ストーマ装具の交換は,原則として医行為には該当しない」(2011年7月5日通知) ・2011年6月5日付で公益社団法人日本オストミー協会から提出されていた「ストーマ装具の交換について(照会)」に対して,2011年7月5日付で厚生労働省医政局医事課から「ストーマ装具の交換について(回答)」が通知された。
・通知のポイントは,「介護職などが皮膚保護機能のあるストーマ装具を交換しても,利用者の皮膚を傷付ける恐れが極めて低いため,原則として医行為に当たらないのではないか」とする照会を,全面的に認めたことである。
・なお,従来は,2005年の「医師法第17条,歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(2005年7月26日通知)」において,『注1 以下に掲げる行為も,原則として,医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の規制の対象とする必要がないものであると考えられる。(中略)④ストマ装具のパウチにたまった排泄物を捨てること。(肌に接着したパウチの取り替えを除く。)』として,医行為と解釈されていた。

「医師法第17条,歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について」(2005年7月26日通知)
7/14 厚生労働省 「2010年国民生活基礎調査の概況」 ・7月12日に,「2010年国民生活基礎調査の概況」が公表された。この調査は,保健,医療,福祉,年金,所得等国民生活の基礎的事項を調査し,厚生労働行政の企画・運営に必要な基礎資料を得ることを目的とするもので,1986年を初年として3年ごとに大規模な調査を実施し,中間の各年は小規模な調査を実施するが,2010年は第9回目の大規模調査であった。
・なお,厚生労働省は,別途,「2010年国民生活基礎調査におけるがん検診の受診状況について」を公表している。

→今回の調査に関して,日本のマスメディアの報道における「見出し」は,総じて「貧困率・最悪16%,高齢者世帯1000万突破」というようなものであった。金太郎飴のようになったのは,おそらく,我が国の有能なジャーナリストが,調査結果も読まずに,お上の発表をそのまま垂れ流ししたためだろうと思われる。「民主党政権になって,貧困率が最悪になった!」というような「味のある見出し」が,一つぐらいあってもよかった。
→「福祉専門職」には,原資料に目を通し,データを読み解き,自身で考えた国民生活の問題点と対応策を想定し,「ソーシャルビジネス」につなげてもらいたいと思う。
→蛇足であるが,昨日(6月13日),菅首相の記者会見があった。今更,「将来は原発がない社会を実現する」というような菅首相の個人的な見解や具体性のない決意表明など,国民のただの一人も聞きたいと思っていない。虚勢を張る姿を観ていて,哀れに思った。(筆者)
7/13 国土交通省

厚生労働省
「改正高齢者住まい法」が成立(第177回通常国会) ・「高齢者の居住の安定確保に関する法律等の一部を改正する法律」(改正高齢者住まい法等)は,2011年4月27日の参議院本会議で全会一致で可決・成立し,4月28日に公布された。公布(4月28日)後6か月以内に施行される予定である。
<「改正高齢者住まい法」のポイント>
①高円賃・高専賃・高優賃を廃止し,「サービス付き高齢者向け住宅」に一本化し,都道府県知事の登録制度を創設(国交省・厚労省共管制度)
⇒地方公共団体による高齢者向けの優良な賃貸住宅制度は存置
②老人福祉法との調整規定を措置
⇒登録を受けた場合には,有料老人ホームの届出不要
③住宅金融支援機構の保険の特例
⇒サービス付き高齢者向け住宅の家賃等の前払金に係るリバースモーゲージを住宅金融支援機構の保険の対象に追加

<「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度の概要>
(1)登録基準(有料老人ホームも登録可)
①住宅基準
・住宅の規模・構造(床面積は原則25㎡以上,バリアフリー義務づけ等)
②サービス基準
・サービスを提供すること(安否確認・生活相談は必須で,食事の提供・家事援助等のサービスを提供する)
③契約基準
・長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないことなど,賃貸借契約等の居住の安定が図られた契約であること
・前払金に関して,入居者保護が図られていること
(2)登録時業者の義務
・登録事項の情報開示
・入居者に対する契約前の説明等
(3)行政による指導監督
・報告徴収・立入検査・是正指示等
※高円賃・高専賃(登録制度),高優賃(供給計画認定制度)の廃止,高齢者居住支援センター(指定制度)の廃止

<「サービス付き高齢者向け住宅」と「定期巡回・随時対応サービス」との連携のイメージ>
・日常生活や介護に不安を抱く「高齢者単身・夫婦のみ世帯」が,特別養護老人ホームなどの施設への入所ではなく,住み慣れた地域で安心して暮らすことを可能とするよう,今回の改正高齢者住まい法により創設される「サービス付き高齢者向け住宅」に,2011年の改正介護保険法により創設される24時間対応の「定期巡回・随時対応サービス」などのサービスを組み合わせた仕組みの普及を図るとしている。

→今回の「改正高齢者住まい法」の「サービス付き高齢者向け住宅」と2011年の「改正介護保険法」の「定期巡回・随時対応サービス」は,2025年に向けた高齢者の安心を地域で保障するという「地域包括ケアシステム構築」の一貫として位置づけられる。2025年には,高齢者が3600万人,団塊世代が後期高齢者となり,現在7兆円の介護費用が19~24兆円になることを,政府は心配しているらしい。筆者には,「定期巡回・随時対応サービス」と同様に,今回の生煮えの「サービス付き高齢者向け住宅制度」が,政府の言うように「高齢社会における切り札になる」とは思えない。(筆者)

6/28(■「改正介護保険法」が成立の記事を参照

「地域包括ケアシステム報告書」(2010年4月26日公表)
7/12 法務省

厚生労働省
「改正民法」および「改正児童福祉法」が成立(第177回通常国会)
~2012年6月3日から施行(予定)~
・「民法等の一部を改正する法律」は,2011年5月27日の参議院本会議で全会一致で可決・成立し,6月3日に公布された。なお,衆参法務委員会で,それぞれ10項目を超える付帯決議がなされている。
・この法律は,児童虐待の防止等を図り,児童の権利利益を擁護する観点から,親権の停止制度を新設し,法人又は複数の未成年後見人を選任することができるようにすること等の措置を講ずるため,民法の改正を行い,これに伴い所要の法律について規定の整備を行うとともに,里親委託中等の親権者等がいない児童の親権を児童相談所長が行うこととする等の措置を講ずるため,児童福祉法の改正を行うことを目的としている。
・「改正民法等」のポイント

区 分 改正のポイント
民法の改正 ①2年以内の期間に限って親権を行うことができないようにする親権の停止制度の新設
②法人又は複数の未成年後見人の許容
③子の監護及び教育が「子の利益のため」にされるべきことを明確化
④懲戒に関する規定の見直し
⑤離婚後の子の監護に関する事項の定めとして面会交流等を明示
民法と児童福祉法の改正 ①親権の喪失等の家庭裁判所への請求権者の見直し
児童福祉法の改正 ①施設長等の権限と親権との関係の明確化→児童相談所長や児童養護施設の施設長らの権限を,緊急の場合は親の意向よりも優先させて,
②里親等委託中及び一時保護中の児童相談所長の親権代行について規定
その他 ・所要の規定の整備(民法,児童福祉法,家事審判法,戸籍法等)
付帯決議 衆議院での付帯決議(4月26日)
参議院での付帯決議(5月26日)
施行期日 ・公布日(6月3日)から1年を超えない範囲内において政令で定める日

→日本のマスメディアは,児童虐待事件をセンセーショナルに報道するが,児童虐待における法律的な問題点を整理し,虐待防止に向けた国民的な議論を喚起しようとする気がないように思える。その根幹となる法律の規定は,「民法第822条の懲戒規定」であることも知らずに報道しているのかも知れない。つまり,民法第822条が,児童虐待の「隠れ蓑」,「言い訳」にされていることが最大の問題であり,親権を最大2年停止したところで児童虐待防止の決め手とはなり得ないことぐらい誰でも分かっていることである。結局,今回の改正で,懲戒規定の一部を変えた(「子の利益のために」を加えた等)が,それ以上踏み込むには,法律と親子関係における国民的な議論と民意が必要になる。なお,筆者は,懲戒規定を削除すべきだと考えている。また,経済産業省の原発行政(推進と規制)と似たところがあると思うが,厚生労働省の児童相談所の業務(子どもを守ると親子を引き離す)についても,いつまでも放置していることも問題である。(筆者)
7/11 厚生労働省 「2011年8月から雇用保険の基本手当日額を5年ぶりに引き上げ」 ・2011年8月1日から雇用保険の「基本手当日額」が引き上げられる。基本手当日額は,2006年以来5年ぶりの上昇である。
・「基本手当」は,労働者が離職した場合に,失業中の生活を心配せずに再就職活動できるよう支給するものである。
・「基本手当日額」は,離職前の賃金を基に算出した1日当たりの支給額をいい,給付日数は離職理由や年齢などに応じて決められている。
・今回の引上げは,基本手当の算定基礎となる「賃金日額」の下限額の引上げなどを内容とする「改正雇用保険法」が2011年8月1日に施行されること,また2010年度の平均給与額(「毎月勤労統計調査」による毎月きまって支給する給与の平均額)が,2009年度と比べて約0.3%上昇したことに伴うものである(「毎月勤労統計調査」の平均的給与額の上昇,または低下した比率に応じて毎年自動変更されている)。
<具体的な変更内容>
(1)基本手当日額の最低額の引上げ
・1,600円 → 1,864円 (+264円)
(2)基本手当日額の最高額の引上げ
・基本手当日額の最高額は,年齢ごとに以下のようになる。
 ①60歳以上65歳未満:6,543円 → 6,777円 (+234円)
 ②45歳以上60歳未満:7,505円 → 7,890円 (+385円)
 ③30歳以上45歳未満:6,825円 → 7,170円 (+345円)
 ④30歳未満:6,145円 → 6,455円 (+310円)

→基本手当日額の引き上げは,失業給付の受給額だけでなく,雇用調整助成金および中小企業緊急雇用安定助成金の助成額にも影響する。
→この際,「雇用保険制度」を理解しておくことを勧める。(筆者)


(ハローワークネットサービス)
→■「雇用保険制度」および「雇用保険手続き」
7/8 厚生労働省 「2009年度 医療費マップ」(概要 / 本文 ・2011年7月7日に,厚生労働省は,「2009年度の医療費の地域差分析(医療費マップ)」を公表した。
・「医療費マップ」は,一人当たりの保険医療費(国民健康保険(国保)と後期高齢者医療制度)を都道府県別にまとめたものである。
<2009年度の一人当たりの保険医療費>
①全国平均は44.5万円(前年度比1.5万円増)であった。
②最高額の高知(57.2万円)と最低額の千葉(36.3万円)で1.58倍(前年度1.57倍)の開きがある。
③75歳以上の後期高齢者一人当たりでは,最高額の福岡の(110万1,000円)と最低額の新潟(71万5,000円)で,1.54倍の開きがある。また,100万円を越えているのは,福岡県,北海道,高知,広島,長崎の5道県である。なお,地域ブロックでは,北海道と九州で高く,東北・関東・甲信越・東海で低くなっている。

<参考:2008年度の国民医療費>
①34兆8,084億円(前年度比2.0%増)となっている。
②人口一人当たりの国民医療費は27万2,600円(前年度比2.0%増)で,国民医療費の国民所得に対する比率は9.90%(前年度0.88%増)である。

→後期高齢者一人当たりの2009年度医療費に関して,「厚生労働省は,入院患者の多い地域が医療費を押し上げる傾向があると分析している」と報道されていた。この分析で,「なるほど」と納得できたならそれでいい。
→これまでにも,国民医療費と医療費の地域差の適正化(抑制化ではない)は言われ続けててきたが,その原因解析や対応策で納得できる説明は,筆者には見当たらなかった。現政権においても,2011年7月1日に閣議報告された「社会保障・税一体改革成案」の「医療・介護等」を見ても,本気で医療費の改善をするをつもりはないことが分かった。医療費の地域差の原因に関して言えば,根は深いが,医者があぶれないように,それに見合う患者を作り出していることと,病床が埋まるまで入院患者を受け入れていること,が主な原因だというのは分かりきったことである。(筆者)
7/7 厚生労働省 「2010年度 脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況」 ・2011年6月14日に,厚生労働省は,過労死や仕事のストレスによる精神障害の状況を取りまとめ,「精神障害などによる労災請求件数が2年連続で過去最多であった」と公表した。
・厚生労働省において,精神障害などの請求件数や支給決定件数が増え続けていることから,審査の迅速化を図るため,2010年10月15日から「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」において,精神障害の労災認定基準の見直しが検討されている。

→「精神障害」に関連する事柄として,2011年7月6日に,「第19回社会保障審議会医療部会」が開催され,都道府県が5年ごとに策定する医療計画に記載する疾病に,「精神疾患」を新たに追加することが合意された。これにより,2013年度に見直される「医療計画」の基本方針に反映され,2006年の改正医療法で設定された「4疾患5事業」は「5疾患5事業」になると見られている。なお,医療計画に関しては,2010年12月17日から「医療計画の見直し等に関する検討会」で検討されている。また,2008年の患者調査において精神疾患の患者数は323万人で,医療計画に記載すべきいずれの4疾患の患者数よりも多くなっている。「福祉専門職」が,「4疾患」(医療法施行規則第30条の28)を知らないのではどうしようもない。本件に関しては,改めて「医療計画について」として,記事にする予定である。
→3福祉士国家試験やケアマネ試験においては,今後,うつ病や認知症などの精神疾患に関する出題が増加していくことを予想しておかなければならない。(筆者)


(パンフレット)
→■「脳・心臓疾患の労災認定-「過労死」と労災保険-」
→■「精神障害等の労災認定について」
7/6 厚生労働省 ■「各国の社会保障施策と最近の動向」
~2011年3月版「海外情勢報告」より~
<各国の社会保障施策の概要と最近の動向>
アメリカ
イギリス
ドイツ
フランス
スウェーデン

(・韓国
(・タイ

「2010年度社会福祉士・精神保健福祉士(共通科目)国家試験の問題27」をご覧いただきたい。選択肢,1.は「福祉から就労へ(Welfare to Work)」が正しい,2.は,「市に移管し,高齢者医療と社会サービスの一体化」が正しい,3.は「正文」,4.は,「老人長期療養保険法」が正しい,5.は,「財源は,自己負担金(30バーツ)と税」が正しい,である。
→筆者の「問題27」の評価であるが,総じて問題の中身が古くさくて,寄せ集めで,練度不足の粗悪な問題だと考える。具体的には,1.のアメリカでは,いつまでも「96年福祉改革」で済ませていていいものか,2.のスウェーデンでは,いつまでも「92年のエーデル改革」でお茶を濁していてはよくない,3.のイギリスでは,いつまでも「90年の国民保健サービス及びコミュニティケア法」では知識が深まらない,5.の韓国では,低出産・高齢化の深刻な問題を抱えている国状には触れずに,いきなりの税方式か保険方式の設問はありなのか,5.のタイでは,受験者の知識としての必要性に疑問がある「30バーツ医療」は,2006年10月末から自己負担の徴収を停止し,現在は無料で医療を受けることができることを作問者は知った上で出題いるのだろうか,というような感想である。
→自分ならこんな面白い問題を出すけどな,ぐらいの気持ちで,今回の資料を通読されたい。(筆者)
7/5 - 「復興大臣の宮城県知事に対する態度」(You Tube)・・・7/5辞任したので,記事として取り消した ・復興大臣は,2011年7月3日に就任後初めて岩手・宮城両県を訪れた。宮城県庁を訪問した際の,宮城県知事との会話の様子である。
・復興大臣は,宮城県知事だけではなく,マスメディアにも凄んでみせた。結果,「東北放送」(TBC)だけがニュースを流した。


→インターネット上で話題になっている動画を取り上げたもので,他意はない。できれば,こんな「カス」みたいなことを記事にしたくはない。
→復興に関する政府の動きを概観する。2011年5月2日に,復旧・復興関連予算である「2011年度第一次補正予算」が成立した。「東日本大震災復興基本法」が,6月20日に制定,6月24日に施行された。6月25日には,「東日本大震災復興構想会議」から「復興への提言(悲惨のなかの希望)」が提出された。6月27日に,新大臣として,復興大臣と細野原子力事故担当大臣が就任した。6月28日に,「復興対策本部」(本部長:菅首相,副本部長:枝野官房長官と復興大臣)が設置され,復興構想会議の提言を最大限尊重して,「復興基本方針」を7月中に策定するとしている。また,「二次補正予算」を成立させなければならない状況にある。
→国と地方自治体の双方とも,信頼関係の修復と構築への努力を惜しんではならないと思う。(