項目

現行

検討会(報告書)

資格取得の3ルートおよび履修時間

@「養成施設」ルートでの受験資格の取得

指定養成施設(12年)に通学し,1650時間※を履修し,卒業する(国家試験不要)


   1650時間=120時間(基礎分野<社会学,心理学,法学など養成施設の任意>)+1530時間(介護実習450時間を含めた専門分野)

指定養成施設(12年)に通学し,1800時間程度※を履修し,卒業後に国家試験を受験し,合格する

  1800時間程度=@「人間と社会」(倫理,心理,法律,情報処理,介護保険法や障害者自立支援法などを中心にした社会保障制度,権利擁護のための個人情報や消費者保護などのソーシャルワーク的な知識・技術など)+A「こころとからだのしくみ」(医学,看護,リハビリ,心理的ケアなど)+B「介護」(介護技術と実習で構成,自立支援の観点から介護予防からリハビリテーション,看取りまで)

     「介護実習」の時間数(現行450時間)が明示されていない。

     「教育内容」については,作業チームが設置され,2006年中にまとめられる予定である。

A「福祉系高校」ルートでの受験資格取得

福祉系高校(履修時間1190時間)を卒業後、国家試験を受験する。

@     履修時間の1190時間を1800時間程度(養成施設と同じ基準)とし,卒業後,国家試験を受験する。

A     履修時間が1190時間の場合には,卒業後,9か月程度の実務経験を満たすと国家試験が受験できる。

B「実務経験」ルートでの受験資格取得

実務経験3を満たすと国家試験が受験できる。

@     実務経験の3に加えて,6か月以上の養成課程または1年以上の通信課程の受講を国家試験の受験資格要件とする。

A     2006年度からスタートが予定されている「介護職員基礎研修(500時間)」の修了者は,実務経験2を満たすと,国家試験を受験することができる。
その他 (1)実習
@    1施設が同時に受け入れる実習生数は5人まで
A     教員による巡回指導
B     実習施設の要件
C     実習指導者の養成
@     の基準は廃止

A     の基準を弾力化
B     の要件を緩和
C     の養成研修を拡充
(2)改善

情報開示(国家試験合格率の公表など)
 教員要件,設備基準の見直し
 転入学,編入学ための履修科目の単位認定
(3)課題

介護福祉士を取得した後の能力開発や任用の問題

「介護福祉士国家試験の受験資格等の改定方向」(やまだ塾まとめ)

● 養成施設(養成校)の卒業後の国家試験の適用は,予想されていたことであるが,
  「3年の実務経験者」の受験資格取得の変更はかなり厳しいものである。
   さらに,大幅な教育内容の変化(カリキュラムやテキストの変更を含む)が見込まれる。
   もちろん国家試験内容も変化し,従来の傾向や対策(問題集なども)は通用しなくなる。

数年後(2009年頃)の実施となるが,現行制度のうちに合格や資格取得をめざしましょう

                                        (2006.7.15)

http://www.yamadajuku.com/


介護福祉士・社会福祉士
試験・資格制度の見直しの動向

■ 「介護福祉士のあり方及びその養成プロセスの見直しに関する検討会」の検討経過: