「骨太の方針2006」における「社会保障」について
項目 | ポイント | |
(1)「骨太の方針2006」 | 目標 | ・向こう10年間を「新たな挑戦の10年」と位置づけ(人口減少・少子高齢化による経済負荷が本格化するまで) ・2011年度(向こう10年の前半5年)までに基礎的財政収支を黒字化させる。 |
優先課題 | @成長力・競争力強化(「経済成長戦略大綱」) A財政健全化(向こう5年間の黒字化には16.5兆円必要,11.4〜14.3兆円の歳出削減と2.2〜5.1兆円の税制改革で賄う) B安全・安心で柔軟かつ多様な社会の実現 |
|
(2)社会保障歳出改革 | (全般) | @1.6兆円の歳出削減(2007年度は,高齢化に伴う自然増を2千200億円削減) A消費税の社会保障目的税化の検討 |
@生活保護 | ・2007年度から実施する。 @低所得者の消費実態などを踏まえた,「生活扶助基準」の見直し A母子加算の見直し(廃止を含めて) B級地の見直し C自宅保有者にはリバースモーゲージを利用した貸付(住宅担保による資金貸付)などの優先 |
|
A介護 | ・給付内容・範囲・介護報酬のあり方などの見直し(保険料負担が過度にならないように) | |
B医療 | ・給付の重点化・効率化 | |
C雇用 | ・雇用保険の失業等給付の国庫負担の見直し | |
(3)安全・安心で柔軟かつ多様な社会の実現 | ・社会保障制度改革,再チャレンジ支援,総合的な少子化対策 | |
(4)社会保障制度改革 | (全般) | ・将来にわたり持続可能な制度を構築するため, @制度の一体的見直しの推進 A国民が負担可能な範囲となるように給付の見直し B安定的な財源を確保し,将来世代への負担の先送りをやめる C社会保障番号・社会保障個人会計の導入, の検討をする。 |
@介護・福祉 | ・介護予防や総合的な認知症ケア,地域ケア体制の整備の推進 ・発達障害者・児に対する専門的な支援の推進 |
|
A年金 | ・基礎年金国庫負担割合を2009年までに1/2に引き上げ ・被用者年金制度の一元化 |
|
B再チャレンジ支援 | ・高齢者者,フリーター,障害者への支援 ・各府庁による障害者の受け入れ実習事業の実施,発達障害者の就労支援,自立支援ネットワーク構築 |
|
C総合的な少子化対策 | ・「新しい少子化対策」(「新しい少子化対策について」)に基づき,対策の抜本的な拡充・強化・転換を図ることが必要とし, @子育て支援差の充実(在宅育児,放課後対策を含めて) A仕事と子育て支援,働き方の見直し B経済的支援策の実施 等の総合的対策を講じる。 |