「試験当日の準備」と「ちょっとした解答テクニック」 (やまだ塾:直前対策E) |
項 目 | 掲載 | ||||||||||||||||||||||||
●試験当日は,いかにリラックスして試験に臨めるかがポイントとなる。 = 試験当日の準備を早めに終えておく = ・試験会場までの交通機関の確認や持ち物をそろえるなどの準備をして,直前の勉強に集中する。 = 試験当日の持ち物と留意事項 = (持ち物) ・忘れ物をすれば,些細なものでも気になり,リラックスして試験に臨めなくなる。 □ 受験票 □ 鉛筆(5〜10本,シャープペンシルは不可) □ 携帯用えんぴつ削り(会場での指示に従ってください) □ 消しゴム(できれば2個) □ 腕時計(携帯電話は不可) □ 眼鏡(必要な人) □ 試験会場までの案内図 □ 使い捨てカイロ(試験会場が寒い場合もある) □ マフラー(座布団,ひざ掛けの代わりにもなる) □ ティッシュペーパー(多めに) □ 財布 □ 昼食 (留意事項) ■ 会場には早めに着く。(トイレの場所の確認は重要である) ■ 携帯電話,PHSなどの通信機器の持ち込みは一切禁止されている。この条件に違反した場合には,受験無効の処置もありえる。 ■ 試験開始後,問題訂正の連絡で時間がとられることを想定しておく。 |
2008年 1/9 |
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●試験問題数と試験時間
筆者の「模擬試験問題」等の作成方法を例にして,「ちょっとした解答テクニック」を述べます。 (1)問題に4つまたは5つの選択肢で完結するストーリーを作る。(この部分は問題作成者の力量に依存する。この段階でしっかりと調べ,考える。粗悪な「模擬試験問題」は,ストーリー性のない寄せ集めの問題やそれぞれの科目の狭い領域からの問題で構成されていることが多い。過去問や大規模で行われている「模擬試験」でもそのような問題がないとは言い切れない。) (2)選択肢はすべて正文で作り,これを正答文とする。(この場合,疑義の挟む余地のない正文でなければならない。この作業までで6割くらいの完成度である。) (3)4つまたは5つの選択肢の正文の一部を修正し,誤文を作成するが,1問難しい誤文をつくり,平均レベルの知識で最終的に「2択」となるようにする。(作成者の力量や個性が出る。時折,意地の悪いだけの誤文もある。この作業で手を抜きたいとき(?)には,正文中に,「絶対に」「必ず」「限られる」「すべて」などの言葉を入れて誤文としたり,正文の末尾を反対の表現にしたり,選択肢内で成分の一部分を入れ替えたりする。過去問にも少なからずある。) (4)最初につくったストーリー性のある順番をシャッフルし,順不同で設定し直し選択肢に番号をつける。○×やACなどの組み合わせの場合には,正答番号にあわせて組み合わせを機械的に配置して作る)。 「ちょっとした解答のテクニック」(その@)は,さほど新味がないかもしれませんが,以下の通りです。これらの事柄は「絶対ではない」ので,参考として見てください。 @最近は少なくなっているが,「絶対に」「必ず」「限られる」「すべて」などの言葉が入った選択肢は誤文の可能性が高いこと,A正答番号は恣意的に決めていないと思われるので,同じ数字が何度も続くことがあり,マークシートをつけるときに前後の番号を気にしないこと,B正文の末語を逆転させて誤文としている(ある→ない等)ものには引っかからないように注意すること,C広い領域に及ぶ内容等の選択肢は問題のストーリーの一部を構成する場合があり正文の可能性が高いこと,D細かいデータが挿入されている選択肢は,問題のストーリーの一部を解説している場合があり,正文の可能性が高いこと,E同じ問題内の選択肢の一部を入れ代え2つの選択肢が誤文となっている場合があること(人物と著作物の組み合わせなどの問題に利用される) |
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解答手順における「ちょっとした解答テクニック」を説明します。 ([1][2]についてはケアレアスミスをなくす意味でも実行すべきだが,[3]については筆者の独断であるので一考されたい。) 〜問題文に「下線を引く」などをして勘違いのないようにする〜 [1] 出題形式を確認する。 ●代表的な出題形式は以下の4タイプである。 ●タイプAが出題の半数以上を占めると思われる。 タイプA
タイプB
タイプC
タイプD
〜解答の本質は「間違い探し」であり,「その@」のテクニックを駆使する〜 [2] 確実に「正しい・誤り」,「適切・不適切」と判断できるものだけの選択肢に○×を付ける。 ●この段階で「たぶん」「気がする」を持ち込んで選択肢に○×を付けると「正解」の可能性は絶望的なものとなる。 →「たぶん・・・だろう」「・・・のような気がする」で正解できるほど甘くない。 ●「不確実な知識」=「知らない」としたほうが正解に近づく。 →「不確実な知識」は「百害あって一利なし」である。 〜解答が見出せない状況になったら,「カン」がものを言う〜 [3] 運を天に任せて,自分の「カン」に潔く賭けて,勝負する。 →その都度・その場での自分の「カン」はたいていは外れる(迷った挙句,結局間違いだったということは数多く経験しているはず)と思うので,最初から決めたルール(「カン」)に従ってすべてを機械的に解答することを勧める。 ●[2]に基づいた確実な知識による選択肢または選択肢の組み合わせの中に「正解」がある可能性が高い。 →最終的に,2択になることが多い。 ●この段階でも「たぶん」「気がする」は間違いの元になる。例えば,5択の場合,正答番号への選択が2つ(1,3)であれば1を,3つ(1,3,4)であれば1を,4つ(1,3,4,5)であれば1を,5つ(1,2,3,4,5)であれば1というように「一番上の数字を選択する」と最初に「カン」で決めたルールに機械的に従う。あるいは考えずにイエ,ヤーと決める。 →「下手な考え休むに似たり」である。 |
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