問 1 |
(2)保健医療サービス分野(基礎75問)
血圧に関して,高齢者の高血圧症では,日内変動が少なく,安定していることが多い。 |
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問 2 |
血圧に関して,脳血栓は,血圧が低下したときに生じやすい。 |
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問 3 |
血圧に関して,触診法による血圧測定は,拡張期血圧のみ測定できる。 |
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問 4 |
血圧に関して,高齢者の入浴に際しては,入浴前後で血圧が変動しやすいので,浴室と脱衣所の温度差を少なくする。 |
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問 5 |
血圧に関して,降圧薬の副作用には,めまいやふらつきがある。 |
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問 6 |
高齢者に対する検査に関して,体重増加は,心不全やネフローゼ症候群などによる浮腫の場合にもみられる。 |
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問 7 |
高齢者に対する検査に関して,在宅療養者が転倒し,四肢の骨折が疑われる場合は,診断や治療方針の確定のためにレントゲン検査を行う。 |
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問 8 |
高齢者に対する検査に関して,認知症は,知能評価スケールによって診断できるため,頭部のCTやMRIなどの画像検査は行わなくてよい。 |
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問 9 |
高齢者に対する検査に関して,通院検査では,前日や当日の禁飲食の指示の有無及びその遵守状況を確認する。 |
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問 10 |
高齢者に対する検査に関して,24時間心電図(ホルタ―心電図)検査は,医療者による継続的な観察が必要なため,入院して実施しなければならない。 |
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問 11 |
緊急時の対応に関して,意識状態の評価において,呼びかけにより覚醒するのであれば,意識障害はないと判断する。 |
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問 12 |
緊急時の対応に関して,心筋梗塞は,激しい前胸部痛が主症状であるが,左肩への放散痛の形をとることもあるので注意する。 |
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問 13 |
緊急時の対応に関して,窒息が疑われる場合は,直ちに異物の有無を確認し,あればその除去を試みる。 |
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問 14 |
緊急時の対応に関して,在宅療養支援診療所が定期訪問している高齢者であっても,38度の発熱がある場合は,診療所に連絡せずに,救急要請を優先する。 |
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問 15 |
緊急時の対応に関して,麻痺や言語障害が出現した場合は,それが一過性であっても,医療機関の受診を検討する。 |
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問 16 |
褥瘡に関して,褥瘡がある場合には,出血や感染の危険があるので,入浴は褥瘡が治るまで延期する。 |
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問 17 |
褥瘡に関して,褥瘡の創面から滲出液などとして栄養分が失われるので,高タンパク質,高カロリーの栄養補給が必要である。 |
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問 18 |
褥瘡に関して,寝たきりで関節拘縮のある場合や骨の突出部位のある場合には,特定の部位に圧力が集中し褥瘡が生じやすいので,体圧分散寝具を使用するのがよい。 |
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問 19 |
褥瘡に関して,臀部に発赤ができた場合には,褥瘡と考えられるため,発赤部にマッサージを行い,重症化を予防する。 |
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問 20 |
褥瘡に関して,尿失禁,便失禁は,仙骨部褥瘡の感染リスクを高め,治癒を妨げるので,汚染時の清潔ケアを欠かすことができない。 |
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問 21 |
むせやすい高齢者の食事介助に関して,食前の深呼吸,唇や頬の運動は,咀嚼及び嚥下筋群の機能を活性化させる。 |
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問 22 |
むせやすい高齢者の食事介助に関して,食事をとる姿勢は,咽頭の動きをよくするために,頭部を後屈させ,下顎を拳上させる。 |
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問 23 |
むせやすい高齢者の食事介助に関して,汁物は,誤嚥しやすいのでとろみをつけ,飲み込みやすくする。 |
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問 24 |
むせやすい高齢者の食事介助に関して,スプーンはできるだけ大きく深いものとし,一回量を多くすることで食事の所要時間を短くする。 |
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問 25 |
むせやすい高齢者の食事介助に関して,食後は,食物残渣を除去するなどにより口腔内を清潔にし,誤嚥性肺炎を予防する。 |
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問 26 |
高齢者虐待の担当窓口へ通報する者は,医師,看護師,介護支援専門職の3種と法定されている。 |
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問 27 |
認知症がある場合でも,治療や介護についての説明には本人の関与が必要である。 |
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問 28 |
回想法は,高齢者の思い出話を積極的な意味を持つものとしてとらえた援助手法である。 |
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問 29 |
認知症高齢者では,身体の老化に加え,自分の心身の機能について正確な判断ができないため,転倒や骨折が多くなる。 |
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問 30 |
認知症高齢者については,表情や動作といった非言語的メッセージではなく,言葉による表現に基づいて対応する。 |
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問 31 |
高齢者の睡眠障害に関して,睡眠時無呼吸が認められる高齢者では,中途覚醒することがないため,昼間は眠気を感じないことが多い。 |
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問 32 |
高齢者の睡眠障害に関して,認知症では,夜間の不眠とともに午睡が増え,昼夜逆転をきたしやすい。 |
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問 33 |
高齢者の睡眠障害に関して,睡眠障害は,集中力や注意力の低下などにより,歩行時の転倒を引き起こしやすい。 |
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問 34 |
高齢者の睡眠障害に関して,通常,施設入所による環境変化や生活習慣の変化により,睡眠が十分とれるようになる。 |
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問 35 |
高齢者の睡眠障害に関して,身体疾患の進行や増悪は睡眠の質に影響を与えるため,それが適切にコントロールされているかを確認する。 |
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問 36 |
高齢者の転倒に関して,認知症高齢者は,夜間の排尿行動や不穏状態で転倒することが多い。必要がある。 |
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問 37 |
高齢者の転倒に関して,徘徊などで転倒を繰り返す介護施設入所者については,向精神薬などの薬物を用いて歩けないように行動を制限する。 |
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問 38 |
高齢者の転倒に関して,転倒により頭部を強く打った場合には,数時間様子をみて,意識障害などがなければ,それ以上の経過観察は要らない。 |
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問 39 |
高齢者の転倒に関して,高齢女性は,骨粗鬆症が多いので,転倒により容易に骨折を起しやすい。 |
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問 40 |
高齢者の転倒に関して,要介護高齢者が短期間に複数回転倒した場合には,再度転倒する可能性が高いため,総合的にアセスメントを行い,対策を検討する必要がある。 |
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問 41 |
在宅医療に関して,人工呼吸器を装着して外出する場合には,外部バッテリーやアンビューバッグなどのチェックを行い,緊急の連絡先などを確認する。 |
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問 42 |
在宅医療に関して,在宅酸素療法として,高圧ガスボンベを使用する場合には,2m以上火気から離し火気厳禁とするが,酸素濃縮器を使用する場合には,そばで火気を使用することができる。 |
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問 43 |
在宅医療に関して,在宅人工呼吸療法を導入する場合には,気管切開が必須となる。 |
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問 44 |
在宅医療に関して,在宅自己腹膜灌流(CAPD)をしている場合には,週1回以上は医療機関を訪問する必要がある。 |
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問 45 |
在宅医療に関して,胃ろうの管が皮膚から抜けてしまった場合には,穴が塞がってしまうので,すぐに新しいものと交換するなどの対応が必要である。 |
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問 46 |
「肺がん」は,ウイルスや細菌との関係が深い疾患である。 |
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問 47 |
「子宮体がん」は,ウイルスや細菌との関係が深い疾患である。 |
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問 48 |
「胃がん」は,ウイルスや細菌との関係が深い疾患である。 |
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問 49 |
「成人T細胞性白血病(ATL)」は,ウイルスや細菌との関係が深い疾患である。 |
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問 50 |
「肝細胞がん」は,ウイルスや細菌との関係が深い疾患である。 |
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問 51 |
高齢者の医療に関して,経管栄養の場合には,錠剤の内服薬は投与できないので,点滴治療となる。 |
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問 52 |
高齢者の医療に関して,がんの疼痛管理において,頻回の痛み訴えのある場合には,睡眠導入薬を用いて睡眠時間を増やすことを最初に検討する。 |
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問 53 |
高齢者の医療に関して,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合には,呼吸器官が低下しているため,肺炎球菌ワクチンの接種は禁忌である。 |
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問 54 |
高齢者の医療に関して,糖尿病の内服治療をしている高齢者では,インスリン注射をしていなくても,低血糖の症状に留意する必要がある。 |
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問 55 |
高齢者の医療に関して,高齢者の口腔乾燥は,唾液腺疾患のみではなく,利尿薬や抗うつ薬などが原因になることもある。 |
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問 56 |
指定介護療養型医療施設における短期入所療養介護では,あらかじめ短期入所用のベッドを指定し,確保しておかなければならない。 |
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問 57 |
在宅療養支援診療所においては,介護老人保健施設の入所者に対する医療保険の在宅患者訪問診療料は算定できない。 |
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問 58 |
居宅療養管理指導は,区分支給限度基準額の対象となる。 |
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問 59 |
医療保険と介護保険の両方から給付が可能なサービスについては,支払額の少ない方を適用する。 |
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問 60 |
サービス担当者会議は,医師・歯科医師の訪問に合わせて自宅で開催することもできる。 |
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問 61 |
高齢者のてんかんに関して,最も多い原因は,脳腫瘍である。 |
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問 62 |
高齢者のてんかんに関して,初回発作後の再発率は低い。 |
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問 63 |
高齢者のてんかんに関して,痙攣,意識障害,しびれ,発汗など多様な症状がある。 |
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問 64 |
高齢者のてんかんに関して,発作の間は,首周囲の衣服を緩め,誤嚥予防の措置を行う。 |
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問 65 |
高齢者のてんかんに関して,治療は,放射線療法により行う。 |
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問 66 |
高齢者の薬物療法に関して,薬剤によっては同時に摂取しないほうがよい食品があるので,食事内容についても情報を得る。 |
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問 67 |
高齢者の薬物療法に関して,腎機能障害があると薬剤の効果が現れにくいので,投与量を増やす。 |
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問 68 |
高齢者の薬物療法に関して,認知症高齢者については,自分で剥がしてしまうため,原則として,経皮吸収型貼付剤(パッチ剤)は用いない。 |
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問 69 |
高齢者の薬物療法に関して,症状が消失すると内服を自分でやめてしまう場合があるため,内服状況を確認する。 |
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問 70 |
高齢者の薬物療法に関して,定期的に緩下剤を服用している者が頻回の下痢をしている場合には,主治医と薬用量について相談する。 |
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問 71 |
「栄養障害」は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の高齢者の特徴である。 |
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問 72 |
「ばね指」は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の高齢者の特徴である。 |
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問 73 |
「口すぼめ呼吸」は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の高齢者の特徴である。 |
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問 74 |
「上肢の浮腫」は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の高齢者の特徴である。 |
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問 75 |
「喘鳴」は,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の高齢者の特徴である。 |
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問 76 |
(2)保健医療サービス分野(総合25問)
認知症に関して,BPSD(認知症の行動・心理症状)とは,認知症の中核症状のことで,認知症の高齢者に必ずみられる症状である。 |
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問 77 |
認知症に関して,BPSDの悪化要因として最も多いのは,家族の不適切な対応である。 |
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問 78 |
認知症に関して,BPSDの治療としては,非薬物療法が優先され,薬物療法は必要最小にとどめるべきである。 |
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問 79 |
認知症に関して,アルツハイマー病の治療薬は,組み合わせによっては2剤併用が可能である。 |
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問 80 |
認知症に関して,アルツハイマー病の治療薬の効果は,認知症初期の進行防止に限られる。 |
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問 81 |
高齢者のうつ病に関して,背景因子として,社会的役割の喪失や慢性疾患の合併などがある。 |
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問 82 |
高齢者のうつ病に関して,若年期と比べ,気分・感情の落ち込みが目立ち,不安・焦燥感が目立たないことが多い。 |
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問 83 |
高齢者のうつ病に関して,若年期と比べ,頭痛や肩こりなど身体症状を伴うことが多い。 |
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問 84 |
高齢者のうつ病に関して,治療には薬物療法と精神療法があるが,高齢者の場合,精神療法は効果がないので,薬物療法のみを行う。 |
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問 85 |
高齢者のうつ病に関して,抗うつ薬によるうつ症状への効果の発現には時間を要するため,効果がないからと勝手に服薬を中断しない。 |
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問 86 |
高齢者の感染症に関して,高齢者のノロウイルス感染は,すべて汚染された食品からの感染である。 |
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問 87 |
高齢者の感染症に関して,インフルエンザ様の症状があっても,インフルエンザ迅速診断キットの判定が陰性であれば,他人に感染させるリスクはない。 |
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問 88 |
高齢者の感染症に関して,MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染者に対しては,処置前後に,流水と石鹸での手洗いや消毒を行う。 |
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問 89 |
高齢者の感染症に関して,ノルウェー疥癬(角化型疥癬)では,タオルなど肌に直接触れるものは共用しないが,予防衣や手袋の着用は不要である。 |
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問 90 |
高齢者の感染症に関して,2週間以上続く咳や微熱がある場合には,結核を疑い,早期発見に努める。 |
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問 91 |
介護老人保健施設が提供するサービスに関して,要支援1の者は,介護予防短期入所療養介護を利用できる。 |
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問 92 |
介護老人保健施設が提供するサービスに関して,分館型介護老人保健施設とは,病院又は診療所に併設され,入所者の在宅復帰の支援を目的とする定員29人以下の介護老人保健施設をいう。 |
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問 93 |
介護老人保健施設が提供するサービスに関して,口腔機能維持管理加算は,歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が,入所者に対して口腔ケアを月4回以上行った場合に,算定できる。 |
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問 94 |
介護老人保健施設が提供するサービスに関して,入所前後訪問指導加算は,本人の同意があっても,退所後,居宅ではなく他の社会福祉施設等に入所する場合には,算定できない。 |
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問 95 |
介護老人保健施設が提供するサービスに関して,認知症行動・心理症状緊急対応加算は,認知症の行動・心理症状が認められるため在宅での生活が困難であり,緊急に入所することが適当であると医師が判断した場合に,算定できる。 |
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問 96 |
高齢者の介護施設における介護事故で最も件数の多いのは,転倒である。 |
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問 97 |
通所リハビリステーションには,医療保険による給付と介護保険による給付がある。 |
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問 98 |
訪問看護におけるターミナルケア加算の要件として,医療との連携が十分にとれている場合には,必ずしも24時間連絡できる体制は必要ではない。 |
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問 99 |
2011(平成23)年度厚生労働省調査によれば,高齢者への虐待件数としては,養護者によるものより,養介護施設従事者等によるものが多い。 |
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問 100 |
定期巡回・随時対応型訪問介護看護においては,医師及び看護師も随時対応サービスのオペレーターになることができる。 |
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