問 1 |
(2)保健医療サービス分野 (基礎)
リハビリテーションの実際に関して,安定した歩行を獲得するためには,理学療法士等と連携し,適切な歩行補助具を活用するとよい。 |
|
問 2 |
リハビリテーションの実際に関して,自助具は,日常生活の多くの場面で自立を促すが,調理の際に使用するのは避けた方がよい。 |
|
問 3 |
リハビリテーションの実際に関して,車椅子座位耐性が十分な場合は,生活圏の拡大ばかりでなく,精神的な援助にもつながるため,外出の機会を持つことが望ましい。 |
|
問 4 |
リハビリテーションの実際に関して,歩行が不可能な者のリハビリテーションでは,環境整備を含めた生活支援が重要であり,関節可動域訓練や筋力増強訓練はなるべく実施しないほうがよい。 |
|
問 5 |
リハビリテーションの実際に関して,片麻痺のある者が乗車する場合には,健側から乗るとよい。 |
|
問 6 |
高齢者のリハビリテーションに関して,高齢者に多い骨折は,大腿骨頸部骨折,脊椎圧迫骨折,橈骨遠位端骨折などであり,転倒事故に関連するものが多い。 |
|
問 7 |
高齢者のリハビリテーションに関して,がん疾患などで終末期にある者は,治療の効果が期待できないため,リハビリテーションの適用とはならない。 |
|
問 8 |
高齢者のリハビリテーションに関して,糖尿病の罹患年数が長いと,下肢末梢の知覚障害などを呈するため,転倒予防に配慮する必要がある。 |
|
問 9 |
高齢者のリハビリテーションに関して,拘縮とは,関節包や靭帯など関節を構成する組織や周囲の組織が伸縮性を失い,正常の関節の動きが阻害された状態をいい,心身の障害が軽いほど起こりやすい。 |
|
問 10 |
高齢者のリハビリテーションに関して,高齢者に多い変形性ひざ関節症は,痛みや歩行障害をきたし,リハビリテーションが必要になるが,人工関節置換術の適応とならない。 |
|
問 11 |
老年期うつ病に関して,発症のきっかけは,親しい人との死別,家庭内の対人葛藤,身体疾患などがあげられる。 |
|
問 12 |
老年期うつ病に関して,活動意欲が低下し,行動が鈍くなるため,自殺行為に至ることは稀である。 |
|
問 13 |
老年期うつ病に関して,動作や反応が遅く,注意力が乏しく,忘れっぽくなり,認知症と間違われやすいという特徴がある。 |
|
問 14 |
老年期うつ病に関して,発症が疑われる場合には,他人との関わりを嫌がるので,医療機関の受診はさせずに,力づけながら状況が改善するまで見守っていく。 |
|
問 15 |
老年期うつ病に関して,抗うつ薬を内服している場合には,ふらつきや便秘などの副作用を注意深く観察する必要がある。 |
|
問 16 |
ヒップ・プロテクターは,高齢者の骨盤を安定させ,腰痛を緩和するために用いられるものである。 |
|
問 17 |
高齢者の身体寸法に合わない杖や歩行器などを使用することや,これら歩行補助具の誤った使い方は,転倒の危険性を高める。 |
|
問 18 |
転倒による傷害のなかで骨折とともに注意しなければならないのは,頭部外傷や硬膜下血腫である。 |
|
問 19 |
半側空間無視のある人は,車椅子で走行するとき,半側への認識が不十分なために壁や人にぶつかってしまう危険性がある。 |
|
問 20 |
転倒を体験して,転倒恐怖感や強い不安のために活動が消極的になった高齢者には,成功体験によって意欲を高めようとする対応はふさわしくない。 |
|
問 21 |
介護老人保健施設に関して,ターミナルケア加算の算定において,入所者又は家族等の同意に基づくターミナルケアに係る個別計画の作成が必須である。 |
|
問 22 |
介護老人保健施設に関して,医師が配置されているため,感染症又は食中毒の予防及びまん延防止のための委員会は開催しなくてよい。 |
|
問 23 |
介護老人保健施設に関して,褥瘡が発生しないように適切な介護を行うとともに,発生を予防するための体制を整備しなければならない。 |
|
問 24 |
介護老人保健施設に関して,開設者は,社会福祉法人,医療法人,地方公共団体その他の厚生労働大臣が定めた者に限られ,市町村長の許可を受けなければならない。 |
|
問 25 |
介護老人保健施設に関して,介護療養型老人保健施設とは,療養病床から転換した夜間の看護体制などがある老人保健施設のことである。 |
|
問 26 |
高齢者の睡眠に関して,高齢者の不眠は症状が安定しないことが多く,休息を確保するためにも,必ず睡眠導入薬を内服する。 |
|
問 27 |
高齢者の睡眠に関して,高齢者では,早朝に覚醒することが多いが,夜間に覚醒することはほとんどない。 |
|
問 28 |
高齢者の睡眠に関して,高齢者の不眠の原因としては,一般的な不眠の原因のほかに,日中の活動不足夜間の頻尿,不安感などが考えられる。 |
|
問 29 |
高齢者の睡眠に関して,安眠のためには,騒音を排除し,室温,湿度,照明などの環境整備をする。 |
|
問 30 |
高齢者の睡眠に関して,安眠のための就寝前の援助として,入浴や足浴は有効である。 |
|
問 31 |
誤嚥防止に関して,むせるからといって口からの飲食を拒否する人には,経口摂取を中止し,経管栄養にする。 |
|
問 32 |
誤嚥防止に関して,むせやすい人では,お茶や汁物にとろみを付けるのがよい。 |
|
問 33 |
誤嚥防止に関して,冷たい食品は,嚥下反射を鈍らせるので避ける。 |
|
問 34 |
誤嚥防止に関して,いきなり食物を口に入れるのではなく,献立の説明をし,食事の前に深呼吸や口を動かす準備運動をするとよい。 |
|
問 35 |
誤嚥防止に関して,食事を摂る姿勢はできる限り座位とし,頭部と体幹をわずかに前傾するのがよい。 |
|
問 36 |
嚥下反射が低下している高齢者では,むせなくても,誤嚥している可能性がある。 |
|
問 37 |
手洗い(手指消毒)を徹底すれば,結核の感染を防ぐことができる。 |
|
問 38 |
誤嚥性肺炎は,食物の誤嚥によるものであり,感染症とはいえない。 |
|
問 39 |
インフルエンザワクチンの接種は,流行の予防のために,特に施設入所者には推奨されている。 |
|
問 40 |
黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの常在菌でも,抵抗力が低下した人では発病する可能性がある。 |
|
問 41 |
医療機器に関して,パルスオキシメーターは,静脈血中の酸素分圧を測定する。 |
|
問 42 |
医療機器に関して,ホルター心電図(24時間心電図)を装着した場合は,安静を保つ。 |
|
問 43 |
医療機器に関して,耳式体温計は,鼓膜付近から出る赤外線を検出することで体温を測定するものである。 |
|
問 44 |
医療機器に関して,安眠のため,睡眠中は人工呼吸器のアラームの音量を最小にして聞こえないようにする。 |
|
問 45 |
医療機器に関して,気管切開をしている場合でも,スピーチカニューレの使用により発声は可能である。 |
|
問 46 |
がんに関して,男女とも,我が国の死亡原因の第1位を占めている。 |
|
問 47 |
がんに関して,喫煙により,肺がんだけでなく,胃がんのリスクも上昇する。 |
|
問 48 |
がんに関して,抗がん剤の投与は,必ず入院して行う。 |
|
問 49 |
がんに関して,疼痛管理のための麻薬の使用に際しては,嘔吐や便秘の副反応を防ぐため,禁食とする。 |
|
問 50 |
がんに関して,がんの末期のみならず,状況に応じて,より早期から緩和ケアを行うことが大切である。 |
|
問 51 |
疾病と感染症又は病原体との組合せに関して,「帯状疱疹」と「水痘」は適切である。 |
|
問 52 |
疾病と感染症又は病原体との組合せに関して,「子宮頸がん」と「ヒトパピローマウイルス」は適切である。 |
|
問 53 |
疾病と感染症又は病原体との組合せに関して,「委縮性胃炎」と「ヘリコバクター・ピロリ菌」は適切である。 |
|
問 54 |
疾病と感染症又は病原体との組合せに関して,「肺がん」と「ノロウイルス」は適切である。 |
|
問 55 |
疾病と感染症又は病原体との組合せに関して,「肝細胞がん」と「A型肝炎ウイルス」は適切である。 |
|
問 56 |
高齢者の栄養管理に関して,鉄欠乏性貧血がある場合には,鉄を多く含む食品と同時に,良質な蛋白質を含む食品も十分に摂取する。 |
|
問 57 |
高齢者の栄養管理に関して,腎不全では,腎機能の低下にかかわらず,蛋白質の十分な摂取とエネルギーの補給をする。 |
|
問 58 |
高齢者の栄養管理に関して,経管栄養を行っている高齢者の便の形状や量が変化した場合には,その状態により経管栄養剤の投与速度や内容の変更を検討する。 |
|
問 59 |
高齢者の栄養管理に関して,エネルギー欠乏症とは,BMI(体格指数)18.5以下の人又は通常時に体重に比べて減少率が6カ月に5%以上の場合をいう。 |
|
問 60 |
高齢者の栄養管理に関して,栄養障害に伴う皮膚・粘膜の症状は,ビタミンD欠乏が原因である。 |
|
問 61 |
疾患に関して,慢性硬膜下血腫は,血腫除去術の治療を行っても臨床症状の改善は期待できない。 |
|
問 62 |
疾患に関して,インスリン治療中の糖尿患者では,食事が全くとれない場合でも,基礎分泌量に相当するインスリンが必要であるため,インスリン注射を自己判断で中止してはいけない。 |
|
問 63 |
疾患に関して,脊髄小脳変性症は,安静時振戦,筋固縮,仮面様顔貌などを主症状とする神経変性疾患である。 |
|
問 64 |
疾患に関して,関節リウマチの特徴として,手の関節腫脹が左右対称であること,1時間以上続く朝のこわばりなどがあげられる。 |
|
問 65 |
疾患に関して,適切な薬物療法等を行えば,がん患者におけるがん性疼痛や呼吸困難感などの症状は,在宅においても緩和可能である。 |
|
問 66 |
全身状態に関して,心不全による呼吸困難時には,仰臥位をとらせると症状を緩和できる。 |
|
問 67 |
全身状態に関して,標準的な体重の場合は,体内の代謝産物を排泄するためにおよそ500ml/日以上の尿量が必要であり,不感蒸泄を勘案すると1,000ml/日以上の水分を摂取する必要がある。 |
|
問 68 |
全身状態に関して,体重の変化は,栄養状態や心疾患,腎疾患等の内部疾患の重要な指標となるため,定期的に把握するとよい。 |
|
問 69 |
全身状態に関して,消化管出血の場合は,赤色の血便となるので,黒色便の場合は,消化管出血以外の原因を考える。 |
|
問 70 |
全身状態に関して,せん妄とは,意識障害を基盤にして,そこに幻覚や妄想,不安,興奮などを伴った状態である。 |
|
問 71 |
在宅での医療管理に関して,胃ろうからの経管栄養食の投与は,胃食道逆流の恐れはないため,水平に臥床した状態で実施する。 |
|
問 72 |
在宅での医療管理に関して,慢性閉塞性肺疾患等により動脈血炭酸ガスが上昇しやすい患者では,安易に酸素吸入量を増やすと炭酸ガス貯量を助長する恐れがある。 |
|
問 73 |
在宅での医療管理に関して,尿路感染症を繰り返す要介護者については,尿道留置カテーテルをその原因として考慮する。 |
|
問 74 |
在宅での医療管理に関して,人工呼吸器を装着している場合には,外出は不可能であり,在宅での安静を要する。 |
|
問 75 |
在宅での医療管理に関して,在宅酸素療法で用いる酸素供給器は,旅行先で利用できる場合もある。 |
|
問 76 |
(2)保健医療サービス分野 (総合)
褥瘡に関して,浮腫のある皮膚では,褥瘡のリスクが高くなるので,低刺激性の石鹸を用い皮膚の清潔保持に努める。 |
|
問 77 |
褥瘡に関して,褥瘡は,寝たきりの人に多くみられ,座位を保持できる人には発生しない。 |
|
問 78 |
褥瘡に関して,褥瘡の発生を予防するためにも,栄養不良に陥らないよう食事摂取を促す。 |
|
問 79 |
褥瘡に関して,褥瘡が発生した場合には,速やかに入浴を中止しなければならない。 |
|
問 80 |
褥瘡に関して,真皮を超える褥瘡の状態にある在宅高齢者は,介護保険の訪問看護における特別管理加算の対象者に該当する。 |
|
問 81 |
認知症に関して,認知症の中核症状には,記憶障害,判断力の障害,問題解決能力の障害,実行機能障害,失行・失認・失語などがある。 |
|
問 82 |
認知症に関して,認知症の周辺症状は,精神症状や行動異常のことで,BPSD(認知症の行動・心理症状)ともいう。 |
|
問 83 |
認知症に関して,アルツハイマー病は,臨床症状とCTスキャン,MRI(核磁気共鳴画像)などの方法で,脳梗塞,脳出血の存在を認めることにより診断される。 |
|
問 84 |
認知症に関して,入院,転居など生活環境を移すことの負荷(リロケーション・ダメージ)は,認知症に悪影響を及ぼすことがある。 |
|
問 85 |
認知症に関して,血管性認知症の特徴として,易怒性や収集癖,窃盗などの人格障害や反社会的行動が知られている。 |
|
問 86 |
短期入所療養介護に関して,日常生活の自立を助けるため,必要なリハビリテーションを行わなければならない。 |
|
問 87 |
短期入所療養介護に関して,介護予防短期入所療養介護は,利用者間の交流や社会性の回復等にも効果的なサービスとして提供される。 |
|
問 88 |
短期入所療養介護に関して,短期入所療養介護は,医療上の問題を有する者を対象とする。 |
|
問 89 |
短期入所療養介護に関して,特定短期入所療養介護とは,要支援者のための日帰りサービスのことである。 |
|
問 90 |
短期入所療養介護に関して,介護予防短期入所療養介護の最大の役割は,医療的処置の実施である。 |
|
問 91 |
薬剤に関して,前立腺が肥大している患者に尿閉を起こし得る薬剤として代表的なものに,抗ヒスタミン薬,抗うつ薬,向精神薬などがある。 |
|
問 92 |
薬剤に関して,副腎皮質ステロイド薬の長期服用中には消化性潰瘍が生じやすいため,食欲がない場合には,服用を直ちに差し控えたほうがよい。 |
|
問 93 |
薬剤に関して,脳血栓は再発が少なくないので,再発防止を目的とした血圧管理と血栓防止のための服薬が重要である。 |
|
問 94 |
薬剤に関して,パーキンソン病の治療薬であるドーパミン製剤は,服用を突然中止すると,高熱,意識障害,著しい筋固縮などを呈する悪性症候群を生じる恐れがある。 |
|
問 95 |
薬剤に関して,高齢者は腎機能が低下しているため,薬の副作用が減弱することが多い。 |
|
問 96 |
経管栄養や中心静脈栄養を実施し,経口摂取を行っていない要介護者は,口腔ケアの対象とはならない。 |
|
問 97 |
薬剤師の行う居宅療養管理指導には,実際の服薬状況の把握,投与薬剤の効果や副作用を的確に医師の処方に反映させることなどの重要な役割がある。 |
|
問 98 |
訪問診療時に同席するなどさまざまな機会を利用して,主治医と介護支援専門員が連携することは,重要である。 |
|
問 99 |
急性増悪時に主治医が特別訪問看護指示書を交付した場合には,訪問看護は,その指示の日から2週間に限って,介護保険から給付される。 |
|
問 100 |
末期の悪性腫瘍や筋委縮性側索硬化症等の厚生労働大臣の定める疾病等の患者に対する訪問看護は,医療保険から給付される。 |
|