問 1 |
(社会福祉援助技術)
社会福祉計画の手法に関して,ブレーンストーミングとは,リラックスした状態で行われるグループ・ディスカッションであり,互いの意見を批判することなく,計画立案のために質より量を重視した提案を重ねていくことで,創造的なアイデアを生み出す議論の手法である。 |
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問 2 |
社会福祉計画の手法に関して,ニーズ推計とは,ニーズを一定の基準でカテゴリーに分類し,それぞれの出現率の推計に基づいて,サービスの種類や必要量を算出し,サービス資源の整備目標を設定する際に用いる手法である。 |
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問 3 |
社会福祉計画の手法に関して,KJ法とは,専門的見解を持つ人々がそれぞれ独自に意見を出し合い,相互参照を行って,再び意見を出し合うという作業を数回行うことにより,一定の合意を得ようとする方法で,アンケート収斂法とも呼ばれている。 |
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問 4 |
社会福祉計画の手法に関して,費用・効果分析とは,計画されたサービスを実施するために必要となる費用と,それによって達成された効果を相互に関連させて,効率性という視点から分析し,評価する方法である。 |
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問 5 |
社会福祉専門職の活動は,社会に存在する障壁,不平等および不公平に働き掛けて取り組む。 |
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問 6 |
社会福祉専門職の活動は,福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され,その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援する。 |
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問 7 |
社会福祉専門職の活動は,福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として社会,経済,文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように支援する。 |
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問 8 |
社会福祉専門職の活動は,人間の行動と社会システムに関する理論を利用するとともに,人々がその環境と相互に影響し合う無意識の領域にも介入する。 |
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問 9 |
1956年に全米ソーシャルワーカー協会から発表された「ソーシャルワーク実践の作業定義」によれば,ソーシャルワーク実践はすべての専門職の実践と同じように,価値,目的,承認,知識,方法という諸要素から構成されている。 |
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問 10 |
1956年に全米ソーシャルワーカー協会から発表された「ソーシャルワーク実践の作業定義」によれば,ソーシャルワーカーの実践に必要な「知識」とは,個人の全体に対すること及び人とその環境全体に関することであり,「方法】」とは,手順の序列的,系統的な様式のことである。また,「知識」を効果的に,進んで用いて実践に移していける能力である「技能」
についても,この定義では説明されている。 |
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問 11 |
パールマンは,1970年に『社会福祉福祉実践の共通基盤』を著し,そのなかで社会福祉援助技術の共通する構成要素として,「価値」「知識」「調整活動」の3つをあげている。 |
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問 12 |
福祉施設における苦情解決に関して,福祉施設における苦情解決に関して,利用者からの訴えは日ごろからよく聞くように心掛けていても,利用者が正式に意見を表明できる仕組みが必要である。 |
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問 13 |
福祉施設における苦情解決に関して,苦情解決体制として,苦情受付担当者は,苦情の申出をしやすい環境を整えるため,職員の中から任命される。 |
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問 14 |
福祉施設における苦情解決に関して,苦情解決体制として,苦情解決を円滑・円満に図ることができ,世間からの信頼性を有することを要件とする第三者委員を置くことができる。 |
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問 15 |
福祉施設における苦情解決に関して,「社会福祉事業の経営者による福祉サービスに関する苦情解決の仕組みの指針について」によれば,「苦情受付担当者は,利用者等からの苦情を随時受け付ける。
なお,第三者委員も直接苦情を受け付けることができる」と規定されている。 |
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問 16 |
福祉施設における苦情解決に関して,社会福祉事業の経営者は,社会福祉法の定めにより,苦情の適切な解決に努めることとされている。 |
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問 17 |
アメリカにおける慈善組織協会での友愛訪問員活動等の経験を通じて,リッチモンドらによってケースワークが形成された。 |
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問 18 |
コミュニティケア運動とは,1990年代にイギリスで始まり,アメリカに受け継がれた精神保健の領域での施設収容から地域におけるケアへと精神保健サービスの転換が行われたことをさす。 |
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問 19 |
グループワークは,19世紀後半の社会改良運動の一環として生まれたYMCAなどの青少年団体活動やセツルメント運動が始まりで,1923年に大学院でコイルの講義が始まり,体系化されてきた。 |
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問 20 |
ケースワークの体系化は,精神分析学や心理学等の諸科学を理論的背景として発展してきたが,1960年代には社会福祉問題の解決に有効ではないと批判された。1968年にブッシュマンが論文「ケースワークは死んだ」を発表した。 |
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問 21 |
コミュニティ・オーガニゼーションは,アメリカで慈善団体の連絡調整活動として出発したが,イギリスのレイン委員会がソーシャルワーカー主体のコミュニティワーク論を確立した。 |
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問 22 |
コミュニティ・オーガニゼーションの源流は,ケースワークと同様慈善組織協会にあり,イギリスに始まりアメリカに受け継がれ発展し,住民参加の必要性を強調した「レイン報告」によって体系化が始まった。また,コミュニティワーク論を確立したのは,イギリスにおいて1968年の「シーボーム報告」である。 |
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問 23 |
ソーシャルワークに関して,「生活モデル」のケースワークでは,人と環境との生態系に着目して援助が行われる。 |
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問 24 |
ソーシャルワークに関して,「課題中心ケースワーク」では,利用者が独自の視点から目標となる課題を設定し援助が行われる。 |
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問 25 |
ソーシャルワークに関して,「アグレッシブ・ケースワーク」では,危機的状況にありながらも,自ら進んで援助を求めようとしないクライエントを対象とする。 |
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問 26 |
ソーシャルワークに関して,「機能主義ケースワーク」では,クライエントの行動変容を目指して援助が行われる。 |
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問 27 |
ソーシャルワーカーの援助に関して,自分の権利や利益を侵害されても声を上げることのできない人々の権利の実現を求めていくことに努める。 |
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問 28 |
ソーシャルワーカーの援助に関して,自立生活を追及していく過程において,QOLの支援を行うだけでなく,ADLの維持・向上を視野に入れた支援を行う。 |
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問 29 |
ソーシャルワーカーの援助に関して,援助活動において,ソーシャルワーカー自身の価値観や倫理観によって,その人々の行動や態度を判断し指導していくことが求められる。 |
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問 30 |
ソーシャルワーカーの援助に関して,他人の権利を侵害しない程度において,その人々の自己決定を優先させることが求められる。 |
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問 31 |
「社団法人日本社会福祉士会の倫理綱領」におけ倫理基準とは,る,専門職としての身分と業務において守るべき基本倫理を示すもので,@利用者に対する倫理責任,A実践現場における倫理責任,B社会に対する倫理責任,C専門職としての倫理責任,が示されている。 |
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問 32 |
アメリカにおいて,セツルメント運動での友愛訪問員活動の経験を通じて,コノプカらによって,ケースワーク理論の基礎が形成されたのは1917年の『社会診断』,1922年の『ソーシャル・ケースワークとは何か』によってである。 |
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問 33 |
アメリカにおいて,ソーシャルワーク界が,精神理論とのかかわりで,診断学派と機能学派とに分裂するほどの激しい論争を展開したのは,主に1930年代から1940年代である。 |
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問 34 |
アメリカにおいて,診断学派は,1920年代から発展し,1940年代にハミルトンによって体系化された。機能学派は,ランクの意志心理学の影響のもとに,タフト,ロビンソンにより提唱された。診断学派と機能学派との対立は,1947年全国ソーシャルワーク会議で発表された論文が端緒となる。 |
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問 35 |
アメリカにおいて,病院や軍隊などにおいて,将兵や家族を対象とするレクリエーション活動を通じて,精神保健や心理分野の専門家と共同することによって治療グループワークが台頭することになったのは,1960年代から1970年代である。 |
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問 36 |
アメリカにおいて,システム理論や生態学理論の導入など,医学モデルをもとにケースワーク,グループワーク,コミュニティワークの技術を統合する援助方法が盛んに用いられるようになったのは,1990年代以降である。 |
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問 37 |
アメリカにおいて,伝統的3方法の援助技術は,バートレットの『社会福祉実践の共通基盤』で統合化が図られ,ジェネリック・ソーシャルワークの理論的基礎となった。また,ケースワークにシステム理論(1960〜1970年代)や生態学(1970〜1980年代)が導入され,1980年にはジャーメインとギッターマンにより「生活モデル」が体系化され,1990年代以降に実践現場で活用され始め,現在では「エンパワメント・アプローチ」が注目されている。 |
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問 38 |
ケアマネジメントは,サービス提供の効率性・効果性を重要視する。 |
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問 39 |
ケアマネジメントは,提供可能なサービスをプランニングするので,サービス提供者側の立場に立った考え方を持つ。 |
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問 40 |
ケアマネジメントは,わが国では,在宅福祉サービスの整備とともに,注目されてきた援助の方法である。 |
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問 41 |
ケアマネジメントは,高齢者福祉の分野のみならず,障害者や児童の分野でも活用される手法である。 |
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問 42 |
相談援助活動において,複数の生活上の課題を抱えている利用者の場合,個々の問題を評価し,相互の関連を考え,生活の全体像に着目して,問題解決を図ることが重要である。 |
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問 43 |
相談援助活動において,主訴は必ずしも利用者本人のニーズを正確に反映しているとは限らないので,常に主訴の背後にあるニーズの把握に心がけることが重要である。もちろん主訴も尊重して受け止める必要がある。 |
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問 44 |
相談援助活動において,初回相談では,まず相談に来た人の話を聴き,その後に相談援助機関の機能や限界などについて詳しく説明し,機関がニーズに応えられるか,機関を選択するかをともに検討し,,利用者との信頼関係の樹立に努めるべきである。 |
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問 45 |
相談援助活動において,相談援助における「受容」とは,利用者の利用者の気持ち・感情をありのままを受け容れることであり,その人のもっている価値観そのものを受け入れたり,その行動を是認することではない。 |
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